神護景雲2年(768)に、平城京の東郊、御蓋山(みかさやま)の西麓に位置する現在の場所に建立された春日大社は、本年創建より1250年を迎えます。

 本展覧会では、平城京の鎮護として創建され、藤原氏の氏の社として発展し、朝廷から庶民に至るまで広く信仰を集めた春日大社の歴史をたどり、多くの社宝や関連作品により、その全容を示す展覧会となっております。

 かつて春日大社の東西塔の建っていた、ゆかりの地である奈良国立博物館で、悠久の歴史と信仰の育んだ美の世界に浸ることのできる特別な展示となります。

展示作品より

国宝 若宮御料古神宝類 金鶴 及 銀樹枝(春日大社)

国宝 若宮御料古神宝類 金鶴及銀樹枝  1具
[わかみやごりょうこしんぽうるい きんつるおよびぎんじゅし] 
奈良・春日大社
[鶴]高4.7㎝ 幅3.7㎝ [樹枝]高10.0㎝
平安時代(12世紀)
若宮御料古神宝類のうちの一つで、銀製の小枝に金製の鶴が止まる趣向となっている。非常に小型で、若宮神の遊び道具に見立てる説もある。平安時代に大量に作られたいわゆる作(つく)り物(もの)の遺例として大変貴重である。

国宝 赤糸威大鎧(梅 鶯 飾)(春日大社)

国宝 赤糸威大鎧(梅鶯飾)  1領
[あかいとおどしおおよろい うめうぐいすかざり] 
※5/8~6/10展示
奈良・春日大社
兜鉢高13.0㎝ 前胴丈35.5㎝
鎌倉時代(13世紀)
大鎧は騎射戦に用いられた鎧で、中世後期には「式正鎧(しきしょうのよろい)」として高い格式を誇った。本品は宝庫に伝来した奉納品で、紅花(べにばな)あるいは蘇芳(すおう)で染められた赤い威毛(おどしげ)が華やかである。梅や鶯の飾金物(かざりかなもの)も尽きせぬ妙味を湛えている。

重要文化財 春日宮曼荼羅(奈良・南市町自治会)

重要文化財 春日宮曼荼羅  1幅
[かすがみやまんだら] 
奈良・南市町自治会
絹本著色 縦183.3㎝ 横106.3㎝
鎌倉時代(13世紀)
春日大社の景観を描く春日宮曼荼羅のうち現存最大規模を誇る記念碑的大作。社殿などの建築を克明に表し、樹木一本一本を精緻な筆致で描き込む。上空に浮かぶ円相内の仏菩薩(ぶつぼさつ)五尊は春日大社の祭神の本源の姿とされた。

会 期 平成30年4月14日(土)~6月10日(日)
会 場 奈良国立博物館 東新館・西新館

休館日 毎週月曜日
開館時間 午前9時30分~午後5時(金・土曜日は午後7時まで)
※入館は閉館の30分前まで
観覧料金
一般 当日 1,500円 (団体1,300円)
高校・大学生 1,000円 (団体 800円)
小・中学生 500円 (団体 300円)
※ 団体は20名以上です。
※ 障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料です。
※ この料金で、名品展(なら仏像館・青銅器館)もご覧になれます。

主催 奈良国立博物館、春日大社、朝日新聞社、NHK奈良放送局、NHKプラネット近畿
後援 文化庁、奈良県教育委員会、奈良市教育委員会、奈良テレビ放送
協賛 ダイキン工業、竹中工務店、天理時報社、福寿園
協力 日本香堂、仏教美術協会

cinefil「国宝 春日大社のすべて」観覧入場券プレゼント

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抽選の上、展覧会入場券をお送りいたします。
(この招待券は、非売品です)

☆応募先メールアドレス  info@miramiru.tokyo
*応募締め切りは2018年6月5日 24:00 火曜日

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