『6才のボクが、大人になるまで。』で世界の賞レースを席巻したリチャード・リンクレイター監督最新作『30年後の同窓会』が、6月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて公開となります。

マスコミ試写会でも「さすがはリンクレイター監督!」と絶賛の声が高い本作は、妻に先立たれ、更に戦地で最愛の息子を失い悲しみに暮れるドク(スティーヴ・カレル)。
彼は亡くなった息子を故郷に連れて帰る旅に、30年間音信不通だった戦友・サル(ブライアン・クランストン)とミューラー(ローレンス・フィッシュバーン)を誘うところから始まる。過去の事件でトラウマを抱え、その後の人生が大きく変わってしまった三人の再会がもたらしたものとは…?

「人生の峠を越えた」、「まだまだこれからさ」という会話をするような年齢になった三人のほろ苦くもどこか可笑しい旅路を彩るのは、往年の珠玉のナンバーの数々。
「ダニー・ボーイ」などの大ヒットで一世を風靡したサックスプレイヤー、シル・オースティンによる「Slow Walk」(56年)。1957年のリリース以降、1962年まで5回もチャートインするなどアメリカで大ヒットとなったボビー・ヘルムス「Jingle Bell Rock」。劇中でサルが「今時の若者」について苦言を呈するきっかけとなるのは、ラジオから流れるエミネム「Without Me」(02年)。
リンクレイター監督が「アメリカの心を歌う曲。リヴォンは素晴らしく切実な歌声なので、大成功だった」と」と語るのは、ラストの重要なシーンで流れるザ・バンドの元メンバーで、「ローリング・ストーン誌が選ぶ歴史上最も偉大なシンガー100人」にも選ばれたリヴォン・ヘルム「Wide River to Cross」(07年)。
そして、30年ぶりに再会し、まぶしかった青春時代と消えない心の傷を見つめ直すことでほんの少しだけ成長する“おっさんの旅”を締めくくるのは、ボブ・ディランの名曲「Not Dark Yet」(97年)。
『ビフォア・ミッドナイト』など過去3作品でタッグを組んできた音楽のグラハム・レイノルズと「ディランがこの映画の音楽を書いたら」と相談して選んだというこの楽曲は、ディランが病により死を意識した頃の心境が色濃く反映されている。「ディランはこの映画全体に影響を及ぼしている。彼の音楽が3人が体験したベトナムと、ドクの息子が命を落としたイラク、2つの戦争を橋渡ししている」と、リンクレイター監督は音楽がこの映画にとって非常に重要な役割を果たしていることを明かしている。

「30年後の同窓会」主な使用楽曲
シル・オースティン「Slow Walk」(56年)
ボビー・ヘルムス「Jingle Bell Rock」
エミネム「Without Me」(02年)
リヴォン・ヘルム「Wide River to Cross」(07年)
ボブ・ディラン「Not Dark Yet」(97年)

名匠監督の演出、名俳優の演技、そして珠玉のナンバーが感動を呼ぶリンクレイター監督最新作『30年後の同窓会』は6月8日(金)より公開となります。

映画「30年後の同窓会」予告編

映画「30年後の同窓会」予告編

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<STORY>
男一人、酒浸りになりながらバーを営むサル(ブライアン・クランストン)と、破天荒だった過去を捨て今は牧師となったミューラー
(ローレンス・フィッシュバーン)の元に、30年間音信不通だった旧友のドク(スティーヴ・カレル)が突然現れる。2人にドクは、1年前に妻に先立たれたこと、そして2日前に遠い地で息子が戦死したことを2人に打ち明け、亡くなった息子を故郷に連れ帰る旅への同行を依頼する。バージニア州ノーフォークから出発した彼らの旅は、時にテロリストに間違われ得るなどのトラブルに見舞われながら、故郷のポーツマスへと向かうーー。30年前に起きた“ある事件”をきっかけに、大きく人生が変わってしまった3人の男たち。仲間に起きた悲しい出来事をきっかけに出た再会の旅。語り合い、笑い合って悩みを打ち明ける旅路で、3人の人生が再び輝き出す。

監督・脚本:リチャード・リンクレイター 
原作・脚本:ダリル・ポニックサン「LAST FLAG FLYING」 
主題歌:ボブ・ディラン「Not Dark Yet」
出演:スティーヴ・カレル、ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーン
配給:ショウゲート
(C)2017 AMAZON CONTENT SERVICES LLC  
原題:Last Flag Flying/2017/アメリカ/カラー/ビスタ/125分/5.1chデジタル/字幕翻訳:稲田嵯裕里 主題歌翻訳:多摩ディラン

6/8(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他、全国ロードショー!