<21世紀の前衛>と呼ばれ、ヨーロッパではすでに大きな注目集める映画作家である、アルベルト・セラ。
1975年、スペイン・カタルーニャ州、バニョラス生まれ。長編劇映画第1作『騎士の名誉』以来、歴史上・創作上の良く知られた人物を題材に誰も見たことがないような映画を創造し、世界を驚かせつづけている。

アルベルト・セラ
1975年、スペイン・カタルーニャ州、バニョラス生まれ。「21世紀の前衛」と称され、ロカルノ映画祭で最高賞を受賞するなど世界的注目を集めるスペイン・カタルーニャ出身の映画作家。サルバドール・ダリを偏愛し、ファスビンダーやストローブ=ユイレを敬愛し、映画のみならず、戯曲の執筆、映像によるインスタレーション、パフォーマンスなど手掛ける。
2013年には、パリのポンピドゥーセンターにてインスタレーションやパフォーマンスを含めた大規模な回顧展が開催され、2018年2月にはベルリンのフォルクスビューネ劇場でイングリッド・カーフェン、ヘルムート・バーガーを主演に迎えた舞台『リベルテ』を初演し、喝采を浴びる。

長編劇映画4作目となる『ルイ14世の死』で、いよいよ日本劇場初公開!

©CAPRICCI FILMS,ROSA FILMES,ANDERCRAUN FILMS,BOBI LUX 2016

時空を超える異才が描く、偉大なる“太陽王”の豪奢で陳腐な死。
かのヴェルサイユ宮殿を建造し、”太陽王”と呼ばれたルイ14世。
その死の床の数週間を仔細に描いた、その果ての感嘆!
恐るべき現代性で、18世紀の王の死に新たな血肉を与えて時空を
超える、誰も見たことのない傑作の登場!

「21世紀の前衛」と称される異才アルベルト・セラ監督『ルイ14世の死』予告

鬼才アルベルト・セラ監督『ルイ14世の死』予告

youtu.be

監督:アルベルト・セラ 
出演:ジャン=ピエール・レオ、パトリック・ダスマサオ、マルク・スジーニ、イレーヌ・シルヴァーニ 
配給:ムヴィオラ 
原題:La Mort de Louis XIV|2016年|115分|フランス・ポルトガル・スペイン|フランス語
©CAPRICCI FILMS,ROSA FILMES,ANDERCRAUN FILMS,BOBI LUX 2016

5/26(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

特集上映 「<21世紀の前衛>アルベルト・セラ お前は誰だ!?」 開催!

日本初登場となるアルベルト・セラ監督作品『ルイ14世の死』の公開に先駆けて、セラ監督の過去作とお気に入り映画を集めた特集上映が開催されることとなりました。

このたび、全上映作品およびタイムテーブルが決定いたしました。

このたびの特集上映『<21世紀の前衛>アルベルト・セラ お前は誰だ!?』では、その異才ぶりを過去の長編4作品(『騎士の名誉』(06)、『鳥の歌』(08)、『主はその力をあらわせり』(11)、『私の死の物語』(13))と、セラ自身が選んだお気に入り映画5作品(ニコラス・レイ『孤独な場所で』(50)、ルイス・ブニュエル『砂漠のシモン』(65)、グラウベル・ローシャ『狂乱の大地』(67)、アレクサンドル・ソクーロフ『牡牛座 レーニンの肖像』(01)、ラヴ・ディアス『立ち去った女』(16))で体験するまたとない機会となります。

さらに、会期中にはアルベルト・セラ監督の来館も決定!
舞台挨拶や、『ルイ14世の死』公開初日にはセラ監督による特別講演<セラが語りつくすセラ>も開催される。

英断なのか暴挙なのか?!今どきの日本でアルベルト・セラが公開されること自体がある意味、奇跡かもしれない。とにもかくにも21世紀にこんな監督がいるという幸福に浸りながら、この新しい才能を堪能してほしい。

特集上映<21世紀の前衛>アルベルト・セラ お前は誰だ!? 
■会期:5月19日(土)~25日(金)
■会場:シアター・イメージフォーラム(東京都渋谷区渋谷2-10-2)

■料金:当日料金:一般1500円/学生・シニア1,200円/会員1,100円
*特別割引:特集上映の半券および『ルイ14世の死』の前売り券ご呈示の方は当日一般料金より200円割引
(オンラインチケットでは本割引はご利用できません。)

アルベルト・セラ監督作品

① 騎士の名誉 Honor de Cavalleria

2006年|103分|デジタル上映
原案:ミゲル・デ・セルバンテス 出演:ルイス・カルボ、ルイス・セラー
2006年カンヌ国際映画祭監督週間出品
2007年バルセロナ映画賞最優秀新人監督賞ほか
風車の出てこないドン・キホーテ物語。荒涼としながら官能的なカタルーニャの自然の中で、セラ監督が同郷の知人らを配役して制作。ドン・キホーテとその愛おしき相棒サンチョは無駄な時間をやり過ごすように昼も夜も平原を彷徨う。大作家セルバンテスが主題とした近代における騎士の不可能性をさらにラジカルにしたような大胆さでカンヌ国際映画祭監督週間に選ばれ、世界の批評家を呆然とさせた記念すべき作品。 ©Albert Serra

② 鳥の歌 El Cant dels ocells

2008年|98分|デジタル上映
出演:ビクトリア・アラゴネス、ルイス・カルボ、マーク・ペランソン
2008年カンヌ国際映画祭監督週間出品
2009年ガウディ賞最優秀監督賞ほか
聖書に登場する東方の三賢人の物語。星を見てイエスの誕生を知り、その居場所を探し求める三賢人の旅はカナリア諸島とアイスランドで撮影され、不毛な土地、砂漠、氷原を移動する三人を小さな点のように捉えたモノクロ映像は、物語を解体するほどに美しい。タイトルはカタルーニャ民謡「鳥の歌」から着想、劇中ではパブロ・カザルスのバージョンを使用している。ふたたびカンヌ国際映画祭監督週間に選ばれた長編第2作。

<同時上映>:キューバ・リブレ Cuba Libre
2013年/18分/カラー/2.35/デジタル上映
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーと、彼の映画の常連俳優のひとりだったギュンター・カウフマンへのオマージュ的作品。

③ 主はその力をあらわせり El senyor ha fet en mi meravelles

2011年|146分|デジタル上映
出演:マルティン・アンヘル、ルイス・カルボ、ジミー・ジムフェレ
映画作家、アルベルト・セラの姿を記録した貴重な長編ドキュメンタリー。バルセロナ現代美術館による映画作家の往復書簡シリーズ(リサンドロ・アロンソとセラ)の一環として制作された。セラは近しい協力者と俳優たちとともに、長編第1作『騎士の名誉』の精神をたどり、ドン・キホーテが実生活を送ったラマンチャを訪れる。クライマックスのない主題、シュールなユーモア、光と音による映画の実験。

④ 私の死の物語 Histoire de ma mort

2013年|148分|デジタル上映
出演:ビセンス・アルタイオ、ルイス・セラー、エリセウ・ウエルタス
2013年ロカルノ国際映画祭グランプリ
セラ自身が「映画史上、前代未聞」と呼ぶ作品。女性遍歴で有名なカサノヴァ。彼がその最後の日々で不死を生きるドラキュラと出会い、崩壊していく物語。スイスの城で不道徳にも祝祭的な日々を過ごしていたカサノヴァは、ある日、北ヨーロッパの田舎へと出かけ、そこで美しい娘たちと知り合うが、やがて娘たちはドラキュラの世界へと彼を導いていく。劇中の台詞「あなたは度を超している」そのものと言える映画。

セラ監督のお気に入り作品

『孤独な場所で』 In a Lonely Place

1950年|93分|デジタル上映 協力:シネマ・ヴェーラ
監督:ニコラス・レイ|出演:ハンフリー・ボガート、グロリア・グレアム、アート・スミス、マーサ・スチュワート
ハリウッドの殺人事件を背景にした、ニコラス・レイの長編第5作。初期の傑作として名高い。頑固で暴力的なために一線から遠ざかっている脚本家の男が殺人の嫌疑をかけられる。男の無実を証言し、恋に落ちながら、男を知るほどに疑いに苛まれていく元女優の若い女。ボガート演じる善人とも悪人とも判断しがたいキャラクターが素晴らしい。

『砂漠のシモン』 Simón del desierto


1965年|46分|デジタル上映 協力:アイ・ヴィー・シー
監督:ルイス・ブニュエル
出演:クラウディオ・ブルック、シルビア・ピナル、エンリケ・アルバレス・フェリックス、オルテンシア・サントベニャ、フランシスコ・レイゲラ
1965年ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞、国際批評家連盟賞
砂漠の真ん中にそびえ立つ柱の上で、レタスだけを食べ日々神に祈りを捧げ、6年6週 6日の修行に励むシモン。メキシコ時代のブニュエルに欠かせない女優シルビア・ピナル扮する悪魔の誘惑を拒み、一段と高い、天国に近い別の柱に移り新たな修行を開始するが…。 歴史上実在した柱頭修行者「聖人シメオン」の伝説を描き、ラストは唖然。
©1991  Video Mercury Films

<同時上映>:アンダルシアの犬 Un chien Andalou
1928年|21分|デジタル上映
監督:ルイス・ブニュエル
脚本:ルイス・ブニュエル、サルバドール・ダリ
出演:シモ―ヌ・マルイユ、ピエール・バチェフ
ブニュエルとサルバドール・ダリが二人で制作。当時ムーブメントであったシュルレアリスムを初めて映画で表現した歴史的一編。
©1928 Les Grands Films Classiques,Paris

『狂乱の大地』 Terra em transe

1967年|107分|デジタル上映 協力:ブロードウェイ、アダンソニア
監督:グラウベル・ローシャ
出演:ジャルデル・フィーリョ、グラウセ・ローシャ、パウロ・アウトラン
1967年カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞ほか
1968年ロカルノ映画祭グランプリ
架空の共和国エル・ドラドを舞台に、抑圧と解放をめぐり揺れ動く人々を描く壮大な寓話。理想に燃えたジャーナリストで詩人のパウロは、貧困と不正義の変革を目指すが、裏切られ失望する。パウロは武装闘争に向けて立とうとするが…。公開当時、この映画のアナーキーさが映画界を超えて論争を巻き起こした。ローシャが「私にとって何よりも重要な作品」と語る傑作。
©GRUPO NOVO DE CINEMA E TV

『牡牛座 レーニンの肖像』Taurus

2001年|94分|35mm 協力:パンドラ
監督:アレクサンドル・ソクーロフ
出演:レオニード・モズゴボイ、マリーヤ・クズネツォーバ、ナターリヤ・ニクレンコ
2001年ニカ賞最優秀監督賞・作品賞・主演男優賞・女優賞・撮影賞・脚本賞・美術賞受賞
ロシア革命の指導者レーニンの最後の日々を描く。脳梗塞で療養中のレーニンは、右半身の麻痺のため体の自由がきかず、意識も混濁し始め、スターリンが見舞いに訪れても、その名前さえ思い出せない。共産党政権下で育ったソクーロフは自らカメラを回すほど力を注いで制作したという。ロシアのアカデミー賞に相当するニカ賞の主要賞を総なめした。
提供:パンドラ

『立ち去った女』 The Woman Who Left

2016年|228分|DCP協力:マジックアワー
監督:ラヴ・ディアス
出演:チャロ・サントス・コンシオ、ジョン・ロイド・クルズ、マイケル・ デ・メサ
2016年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞(最高賞)
“怪物的映画作家”と呼ばれるフィリピンの鬼才ラヴ・ディアスの傑作。30年の歲月を刑務所で暮らしてきた元小学校教師のホラシアは、親友の衝撃的な告白により、無実が証明されて釈放となる。家族を失い、人生を壊されたホラシアは、自分を陥れた男を追って復讐の旅に出る。徹底的な長回しとロングショット、近年稀に見る圧倒的な映画的興奮を味わえる。
提供:マジックアワー

■会期中イベント:
アルベルト・セラ監督来館!ご取材、承ります
★5/24(木)&5/25(金)13:30の回上映前&16:00の回上映前 舞台挨拶
★5/26(土)13:45の回上映後&16:10の回上映前 舞台挨拶
★特別講演<セラが語りつくすセラ> 5/26(土)16:30〜18:00
出演:アルベルト・セラ ほか 会場:イメージフォーラム 3F  定員:50名
入場料:1000円/『ルイ14世の死』の半券または前売り券提示の方は無料
※事前予約はムヴィオラまで。メール:info@moviola.jp

特集上映<21世紀の前衛>アルベルト・セラ お前は誰だ!?
 5/19(土)~25(金)シアター・イメージフォーラムで開催!
『ルイ14世の死』
 5/26(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開!