是枝監督最新作『万引き家族』が、世界中から集まった選りすぐりの作品群から見事選出され、第71回カンヌ国際映画祭(5月8日(火)~5月19日(土)開催)【コンペティション部門】へ正式出品することが決定致しました!
是枝監督作品としては、コンペティション部門では『海街diary』から3年ぶり、
5回目の出品となります(カンヌ国際映画祭への出品は、7回目)。
2004年『誰も知らない』では、主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞、2013年『そして父になる』では、審査員賞を受賞。
海外のメディアや観客からどのような評価を受けるのか、そして賞の行方にも大きな注目が集まります!
是枝裕和監督の長編13作目となる本作は、6月8日(金)より全国公開。
様々な“家族のかたち”を描き続けてきた是枝監督が、
「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る、渾身の一作です。
東京の下町で質素に暮らす、一見ありふれた家族。
しかし、彼らは生計を立てるため、家族ぐるみで軽犯罪を重ねていたのだったー。
犯罪でしかつながれなかった家族の “許されない絆”が、ある事件をきっかけに衝撃の展開を迎える。人と人との関係が希薄な今の時代に、真の “つながり”とは何かを問う、
心揺さぶる衝撃の感動作です。
息子と協力して万引きを重ねる父・治をリリー・フランキー、その妻・信代を安藤サクラ、彼女の妹・亜紀を松岡茉優、家族の“定収入”として年金を当てにされる祖母・初枝を樹木希林が演じ、さらに、池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴、柄本明、緒形直人、森口瑤子ら実力派俳優たちが集結。
そしてオーディションで抜擢された城桧吏(じょう・かいり)と佐々木みゆの2人の子どもたちが瑞々しい表情を見せています。
~是枝裕和監督 カンヌ国際映画祭出品 作品歴~
『DISTANCE』(2001年第54回コンペティション部門)
『誰も知らない』(2004年第57回コンペティション部門/最優秀男優賞受賞(柳楽優弥))
『空気人形』(2009年第62回ある視点部門)
『そして父になる』(2013年第66回コンペティション部門/審査員賞受賞)
『海街diary』(2015年第68回コンペティション部門)
『海よりもまだ深く』(2016年第69回ある視点部門)
是枝裕和監督 コメント
こんな小さな作品に目を留めて頂いて感謝しています。素直に嬉しいです。
5度目のコンペということで「賞レース」とか「意気込み」とはちょっと違う感慨もあって、
本来の祭の目的である、映画という豊かな文化に触れて、今後の自分の映画作りの課題を見つけるようなゆったりとした時間にしたいなあと思っています。
リリー・フランキー コメント
普遍的な家族の問題と、今世界で同時期に起きている家族にまつわる社会問題。
絆、金、善悪、生と性。是枝さんの切り取った、見過ごしてしまいそうで、決して見逃してはいけない日常の表裏がカンヌ映画祭に評価されたことを、心から嬉しく思い、また誇りに思います。
是枝監督おめでとうございます。この、埃まみれの物語が、華やかなカーペットを歩くことに希望を感じました。
安藤サクラ コメント
憧れのカンヌ国際映画祭!しかもコンペティション部門!凄い!おめでとうございます!
東京の谷底で黒い粒子にまみれてたあの汚ったない家族がカンヌで赤絨毯とは!かっこいいなぁ。監督、おめでとうございます!万引き家族の行方が楽しみです
【ストーリー】
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。
冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。
原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)
出演:
リリー・フランキー 安藤サクラ / 松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ
緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 ・ 柄本明 / 高良健吾 池脇千鶴 ・ 樹木希林
配給:ギャガ
(C)2018『万引き家族』 製作委員会