2018年8日よりスタートする第71回カンヌ国際映画祭。
その中でもメインとなるコンペティション部門の開催前、直前の予告や情報を集めてみました。

今年の特徴としては、初のコンペティション出品作家が例年より多く見受けられます。
また、ここ数年勢いのあった中南米の映画はノミネートになく、アジア圏や中東からの作品が多く選出されていることが挙げられます。

日本からは是枝裕和監督『万引き家族』と初のカンヌでいきなりコンペティション部門という快挙を成し遂げた濱口竜介監督の『寝ても覚めても』の2本、韓国からは、村上春樹の原作を映画化したイ・チャンドン監督の『バーニング(原題)』そして中国の巨匠ジャ・ジャンクー監督『 Ash Is Purest White』とそれぞれ有力な作品が揃っています。

もちろんアジアの監督だけでなく
アスガー・ファルハディ監督のスペイン語作品でのオープニングから、
久々のカンヌ登場となるスパイク・リー監督の新作!
5月革命から50年となる今年のジャン=リュック・ゴダールの新作!
ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の『雪の轍』に続いてのパルムドールなるのか?
フランス映画界からの期待の新世代二人の監督とはー?
『イーダ』のパヴェウ・パヴリコフスキ監督の新作!
映画製作禁止令を出されているジャファール・パナヒ監督の新作!
初長編でコンペティションに選ばれたとてつもない快挙のエジプトの監督とは?
など見所はたくさんあります。

コンペティション全21作品。チェックしてください。

会期中も、作品予告など新しい動画が公開されましたら紹介していきます。

下記は順不同ですが、上位に映像が配信されているものおそらく早めに配信されるであろう作品を並べています。

(構成・執筆 園田恵子)

カンヌ国際映画祭コンペティション部門ラインナップ

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オープニング作品

『エブリバディ・ノウズ(英題) / Everybody Knows』

製作国:スペイン、フランス、イタリア
監督:アスガー・ファルハディ
キャスト:ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデム、リカルド・ダリン

Trailer de Todos lo saben — Everybody Knows subtitulado en francés (HD)

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カンヌ国際映画祭のコンペティション オープニング作品は、2011年『別離』でベルリン国際映画祭において金熊賞(作品賞)と銀熊賞(男優賞、女優賞)の三冠となり、イランで初のアカデミー賞外国語映画賞をもたらし、2016年『セールスマン』では、カンヌで脚本賞、女優賞のW受賞後に再びアカデミー賞外国語映画賞を受賞したイランの名匠アスガー・ファルハディ監督のサイコスリラー『Everybody Knows』 に決定しました。

【ストーリー】 ブエノスアイレスに住むスペイン人女性は、子供たちを連れてアルゼンチン人の夫とともにマドリードの郊外の彼女の故郷に戻ります。しかし、旅行によって過去の秘密があばかれていき予期せぬ方向へと向かっていきます。

そして、日本からは2本のコンペティションノミネートが発表され受賞への期待が高まります。

コンペティション上映作品

『万引き家族』

言わずと知れた、世界が待っている日本の巨匠是枝裕和監督の最新作。

製作国:日本
監督:是枝裕和
キャスト:リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林

是枝裕和監督『万引き家族』本予告

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リリー・フランキー、樹木希林に加え、安藤サクラと松岡茉優が是枝組に初参加。その他家族となる子役二人はオーディションによって選ばれたという、城桧吏(じょう・かいり)と佐々木みゆ。
そのほかの出演者も池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴、柄本明、緒形直人、森口瑤子ら実力派俳優たちが集結しています。
是枝監督にとって『海街diary』以来3年ぶり、5回目となるコンペティション出品となり、2004年『誰も知らない』では、主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞し、2013年『そして父になる』では、審査員賞を受賞していますが、監督は今作について「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語っているだけにその作品への期待は高まるばかりです。

【ストーリー】 高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。
冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。

『寝ても覚めても』

製作国:日本、フランス
監督:濱口竜介
キャスト:東出昌大、唐田えりか

主演:東出昌大×濱口竜介監督『寝ても覚めても』30秒予告

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前作2015年『ハッピーアワー』ではロカルノ国際映画祭での最優秀女優賞及び脚本スペシャルメンションのW受賞を皮切りに、ナント三大陸映画祭『銀の気球』賞及び観客賞、シンガポール国際映画祭最優秀監督賞、アジア太平洋スクリーン・アワード脚本賞など世界の映画祭のいくつもの受賞で、すでに世界の映画界で名前を知られてきたものの、いきなりの世界三大映画祭の中で頂点とも言えるメインコンペティションへの参加は本当に快挙と言えます。世界の濱口として真価が問われる作品。

作品は、芥川賞作家の柴崎友香の同名小説を映画化し、東出昌大が一人二役に挑戦しています。ヒロインは新人として濱口監督に抜擢された唐田えりか。

【ストーリー】 東京。カフェで働く朝子は、コーヒーを届けに行った先で 亮平と出会う。真っ直ぐに想いを伝えてくれる亮平に、戸惑いながらも 惹かれていく朝子。そして、ふたりは仲を深めていく。しかし、朝子に は亮平に告げていない秘密があった。亮平は、かつて朝子が運命的な恋 に落ちた恋人・麦に顔がそっくりだったのだーー。

En Guerre
『アット・ワー(英題) / At War』

製作国:フランス
監督:ステファヌ・ブリゼ
キャスト:ヴァンサン・ランドン、カリーヌ・ドゥ・ミルベック

Trailer de En guerre (HD)

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『ティエリー・トグルドーの憂鬱』以来のコンペティション部門出品となるステファヌ・ブリゼ監督。主人公にはブリゼ監督作品常連のヴァンサン・ランドン。社会派のドラマ。

【ストーリー】
記録的な過去最高益を上げながらも、従業員は賃金面での犠牲を強いられていたペリン産業。そして、工場の全面閉鎖が決まります。務めていた1100人の従業員は、会社の一方的な決定に抵抗するべく、彼らの雇用を守るために主人公となるスポークスマン(ヴァンサン・ランドン)を中心に全力を尽くし戦います。

『ドッグマン(原題) / Dogman』

製作国:イタリア、フランス
監督:マッテオ・ガローネ
キャスト:アダモ・ディオニージ、エドアルド・ペッシェ

Trailer de Dogman (HD)

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4度目のコンペ出品となり、今までも『ゴモラ』『リアリティー』でカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリを2度受賞し、『五日物語-3つの王国と3人の女』(15)以来3年振りとなるイタリアを代表するマッテオ・ガローネ監督の最新作。
今作は、 イタリアの戦後の歴史の中で最も恐ろしい1980年代末に実際に起きた殺人事件を基にしています。犬が出ているだけにコンペと並んでパルムドッグ賞も最有力か?

【ストーリー】ローマの郊外を舞台に、ペットのトリミングサロン「ドッグマン」を経営し犬たちを本当に愛している、マルチェロと近所に住み刑務所から出てきた粗暴な元ボクサーとの関係が深まることで、彼の平穏な日々は乱されていくー。

『アンダー・ザ・シルバー・レイク(原題) / Under The Silver Lake』

製作国:アメリカ
監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
キャスト:アンドリュー・ガーフィールド、ライリー・キーオ

Trailer de Under the Silver Lake subtitulado en español (HD)

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前作『イット・フォローズ』が(14)でカンヌでも話題を呼び、タランティーノ監督も絶賛したことから世界を席巻したデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の最新作して初のコンペ出品作。
主演は、アンドリュー・ガーフィールド、相手役は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のライリー・キーオ。

【ストーリー】 33歳の主人公サムは、彼のアパートのプールで戯れる謎の女性と知り合います。
その近所に越してきたという美女サラにひと目ぼれしたものの、突然彼女は失踪。
彼女の失踪の背後にある秘密を探っていくと徐々に謎、スキャンダル、そして陰謀が明らかになり、ロサンゼルスのダークな迷宮にはまっていくー。

『バーニング(英題) / Burning』

製作国:韓国
監督:イ・チャンドン
キャスト:ユ・アイン、スティーヴン・ユァン

Trailer de Burning (HD)

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【ここに注目】 カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した『ポエトリー アグネスの詩』(10)以来8年振りのイ・チャンドン監督の新作。
日本の村上春樹の短編小説「納屋を焼く」を映画化し、そのことも日本のみならず世界でも話題になっている青春ミステリー。
主人公は『ベテラン』などの韓国の大人気俳優ユ・アインと、全米ドラマ「ウォーキング・デッド」や『オクジャ/okja』などで名を馳せたスティーヴン・ユァンが演じ、ヒロインとなるのは新人のチョン・ジョンソ。

【ストーリー】 配達のアルバイトをしているジョンスは、幼なじみのヘミに再会したことから、彼女の旅行している間に猫を預かることになる。旅から戻ってきたヘミは、旅先で出会ったという謎めいたベンを紹介するのだが、ある日、ベンの秘密にしていた趣味を聞かされて……。

Plaire Aimer Et Courir Vite
『ソーリー・エンジェル(英題) / Sorry Angel』

製作国:フランス
監督:クリストフ・オノレ
キャスト:ヴァンサン・ラコスト、ピエール・ドゥラドンシャン

Trailer de Plaire, aimer et courir vite (HD)

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クリストフ・オノレ監督にとって『愛のうた、パリ』以来11年ぶりとなる2度目のコンペティション部門出品。1990年代を舞台にした、悲恋の中に人生を描いた作品。

【ストーリー】 1990年。息子とパリで暮らす中年の作家ジャックとブルターニュに暮らす20歳の学生が出会い互いに好意を抱き、愛し合うようになる。しかし、ジャックに残された時間そう長くはなかった。

『ザ・ワイルド・ペア・ツリー(英題) / The Wild Pear Tree』

製作国:トルコ、フランス
監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
キャスト:セルカン・ケスキン、ハザール・エルギチュル

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カンヌで追加出品が発表された、トルコの巨匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の最新作。これまで出品された2002年の『冬の街』2011年『昔々、アナトリアで』でグランプリを、2008年の『Three Monkeys ~愚かなる連鎖~』で監督賞を受賞し、2014年『雪の轍』では、パルムドールに輝いているだけに、前作に続くパルムドールへの期待もかかります。

【ストーリー】 作家になることを目指している主人公は、出版の費用などの捻出のために故郷に戻ったところ、彼の父の債務が膨大にあることがわかり、彼の夢である本の出版は難しくなる中で苦悩する。

『アイカ(原題) / Ayka』

製作国:ロシア
監督:セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ

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監督の第1作となる『トルパン』でカンヌの「ある視点」部門でグランプリを受賞し、東京国際映画祭のコンペではグランプリと最優秀監督賞を受賞したドヴォルツェヴォイ監督の10年ぶりの2作目となる作品。

【ストーリー】 モスクワに住む不法滞在のキルギスタン移民Aykaが子供を出産するものの、育てる余裕がないために病院に置き去りにしてしまう。やがて自身の中に気づいていなかった母性に目覚めだし、一度は見捨てた息子を探し出そうと懸命に奔走するのだが--。

Le Livre D'image
『ジ・イメージ・ブック(英題) / The Image Book』

製作国:スイス、フランス
監督:ジャン=リュック・ゴダール

Teaser trailer de Le livre d'image — The Picture Book (HD)

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若きグザヴィエ・ドラン監督とカンヌ国際映画祭審査員賞を分け合った前作『さらば、愛の言葉よ』から4年振りとなる新作。
詳細は不明ですが、内容は現代のアラブ世界についての考察だそうで、手法的にはドキュメンタリー、フィクションが交錯した作品のようです。
今年はフランス5月革命から50周年ということで、トリュフォーなどとともにヌーベル・ヴァーグの監督たちがカンヌ中止にまで追い込んだ歴史的な事件からも50年ということになります。

【ストーリー】 詳細は不明です。手の5本の指のように5つの章の物語。

Un Couteau Dans Le Coeur
『ナイフ・アンド・ハート(英題) / Knife + Heart』

製作国:フランス
監督:ヤン・ゴンザレス
キャスト:ヴァネッサ・パラディ、ケイト・モラン

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長編デビュー作が『真夜中過ぎの出会い』が2013年カンヌ国際映画祭「批評家週間」特別上映され『スプリング・ブレイカーズ』『アデル、ブルーは熱い色』『ゼロ・グラビティ』などがランキングされた『カイエ・デュ・シネマ』の年間ベスト10でも第9位された1977年生まれのフランスの期待の監督ヤン・ゴンザレスの第2作となるスリラー。主演はヴァネッサ・パラディ。

【ストーリー】70年代後半のパリで、同性愛のポルノビデオを製作していたアンヌ(ヴァネッサ・パラディ)は、 パートナーで彼女のもとを去っていった恋人を取り戻そうとして、資金を調達して野心的な作品を作ろうとします。しかし、俳優の1人が殺害され、謎の連続殺人犯によって彼女の計画を阻止されアンヌは奇妙な捜査に巻き込まれていくー。

Les Filles du soleil
『ガールズ・オブ・ザ・サン(英題) / Girls Of The Sun』

製作国:フランス、ベルギー、ジョージア、スイス
監督:エヴァ・ユッソン
キャスト:ゴルシフテ・ファラハニ、エマニュエル・ベルコ

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2015年の長編映画デビュー作『青い欲動』に続いて本作2作目にしてコンペ選出となる快挙を成し遂げた女性監督エヴァ・ユッソン。前作は乱交に溺れる高校生たちの日常、というセンセーショナルな題材で瑞々しい映像美と過激な性描写を前面に出した作品だったが、今回は過酷な環境の中で女性兵士達の連帯を描く。
出演は、ゴルシフテ・ファラハニ、エマニュエル・ベルコなど

【ストーリー】 クルディスタンでゴルシフテ・ファラハニ演じるクルド人女性は、解放組織「太陽の少女たち」の司令官となり、過激派組織によって捕らえられている彼女の息子と略奪された村を取り戻すべく、準備を進めていた。そして、彼女を取材するマチルド(エマニュエル・ベルコ)と行動をともにするー。

 江湖儿女
『アッシュ・イズ・ピュアレスト・ホワイト(英題) / Ash Is Purest White』

製作国:中国、フランス、日本
監督:ジャ・ジャンクー
キャスト:チャオ・タオ、リャオ・ファン

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ご存知、中国の名匠ジャ・ジャンクーの新作。すでに常連となっているカンヌ国際映画祭ですが、『山河ノスタルジア』(15)以来3年振りの新作にして期待作です。2013年には『罪の手ざわり』でコンペ部門で脚本賞受賞しておりますが、今回は今まで以上のスケールアップした大作でカンヌに挑みます。主演はジャンクー監督の常連女優チャオ・タオ、恋人役はリャオ・ファン。

【ストーリー】 中国の貧しい工業都市を舞台に、地元のギャング・ビンを愛したチャオは、ギャング抗争の中で、彼を守るために拳銃を発砲して、刑務所に服役されてしまう。5年の歳月が経ち釈放されたチャオは、彼を探し会いにいくのだが---。2001年〜2017年と時間を超えた愛と裏切りの物語。

『カペナウム(英題) / Capernaum』

製作国:レバノン、フランス、アメリカ
監督:ナディーン・ラバキー

© Fares Sokhn

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監督デビュー作『キャラメル』は、カンヌ「監督週間」で上映されて高い評価を受け、続く『 Where Do We Go Now?』である視点部門にノミネートされたレバノン出身のナディーン・ラバキー監督。7年ぶりの新作となったこの『Capernaum』でいよいよコンペティション部門に選ばれた。

【ストーリー】 いまだに古いしきたりや考え方にとらわれている人が多く暮らすベイルートの漁村では、自由に物を言うことはおろか、両親に口答えをするなどもってのほかだった。しかし、ティーンエイジャーの主人公は、それに怒りを覚え、両親に訴えようと反抗を繰り返し、ついには、親相手に訴訟を起こす……。

『ブラッククランスマン(原題) / Blackkklansman』

製作国:アメリカ
監督:スパイク・リー
キャスト:ジョン・デヴィッド・ワシントン、アダム・ドライヴァー

© David Lee / Focus Features

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BLACKkKLANSMAN Trailer (2018)

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なんと長編監督作として、カンヌ国際映画祭に19年振りの参加となるスパイク・リー監督。
今回の作品は、白人至上主義の結社クー・クラックス・クラン(KKK)に潜入したという実在のアフリカ系アメリカ人の警察官を描いたクライムスリラー。『ゲット・アウト』を大成功させたジョーダン・ピールが共同製作に名を連ねている。名優デンゼル・ワシントンの息子ジョン・デヴィッド・ワシントンとアダム・ドライヴァーが共演。

【ストーリー】コロラド州のアフリカ系アメリカ人の警察官ロン・ストールワースは、地元紙に掲載されたKKKメンバー募集の広告に応募し、潜入捜査を進めていく。そして、組織内で徐々にその地位を上げついには地域の支部にトップにまで上り詰める。

『スリー・フェイシズ(原題) / Three Faces』

製作国:イラン
監督:ジャファール・パナヒ
キャスト

Trailer de Trois visages — Three Faces (Se rokh) subtitulado en inglés (HD)

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カンヌ、ヴェネツィア、ベルリンと、世界3大映画祭での受賞歴を誇るイランの名匠パナヒ監督。、政権と対立し、反体制的との烙印のもと政府からは映画製作禁止令を出されているにもかかわらず、ベルリン国際映画祭で受賞した『人生タクシー』など活発に作品を発表し続けています。

【ストーリー】 タイトルの通り、女優という仕事をテーマのもとに過去に引退した元女優。現在、活躍している女優。未来に女優を目指す少女...。様々な環境に置かれた三人の肖像を描きます。

Zimna Wojna
『コールド・ワー(英題) / Cold War』

製作国:ポーランド、フランス、イギリス
監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
キャスト:ヨアンナ・クーリグ、アガタ・クレシャ

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世界の映画祭を席巻後、ついにはアカデミー賞外国語映画賞を獲得した『イーダ』のポーランド人監督パヴェウ・パヴリコフスキの5年振りの新作。冷戦下の中での複雑な男女の恋愛模様が描かれる。出演者には、『イーダ』のヨアンナ・クーリグやアガタ・クレシャが名を連ねている。

【ストーリー】 1950年代戦後、東西冷戦下のポーランド。共産主義政権下に設立されたフォーク・ミュージック&ダンス・グループのマゾフシェの活動の中で自由を奪われているポーランド男性音楽家と、自由奔放なフランス人女性歌手との環境も性格も異なる2人の男女の愛を描く。

『ラザロ・フェリーチェ(原題) / Lazzaro Felice』

製作国:イタリア、スイス、フランス、ドイツ
監督:アリーチェ・ロルヴァケル
キャスト:ニコレッタ・ブラスキ、セルジ・ロペス、アルバ・ロルヴァケル

www.comingsoon.it

Trailer de Lazzaro Felice — Happy as Lazaro (HD)

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長編第2作目となる『夏をゆく人々』で見事にカンヌ国際映画祭グランプリを受賞し、世界にも名前を知らしめたイタリアの女性監督ロルヴァケル監督の最新作。
『夏をゆく人々』にも出演した監督の実の姉、アルバ・ロルヴァケルは今回も出演。姉妹ならではの相性の良さも魅力。

【ストーリー】 人里から離れた村暮らしている、善良で純粋な若い農夫のラザロと、貴族の息子タンクレディとの嘘のような牧歌的な友情の喜びの中で、ラザロは、自分が周囲から搾取されていることを徐々に理解していきます。50年の時を旅していきます。

『レト(原題) / Leto』

製作国:ロシア
監督:キリル・セレブレンニコフ
キャスト:イリーナ・ストラシェンバウム、テオ・ヨー

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ロシアの監督キリル・セレブレンニコフの初コンペティション部門への出品です。
『ラブレス』などのアンドレイ・ズビャギンツェフ監督に続くもっとも注目されるロシアの映画監督ですが、プーチン政権批判など体制を揶揄したり強く風刺する政治的な姿勢を示していた中で、芸術監督を務めていた劇場の6800万ルーブルを横領した容疑で本作撮影中に逮捕されており、現在自宅拘束中。ロシアの芸術界などでは多くの不当逮捕という声も上がる中でのカンヌでの新作上映となります。

【ストーリー】 1981年夏、レニングラード(現サンクトペテルブルク)で後にロシアン・ロックのパイオニアとなった伝説のロック歌手ヴィクトル・ツォイとその師であるマイク、そして彼の妻ナターシャとの三角関係を織り交ぜながら、ソ連時代のアンダーグラウンドシーンを描く。

『ヨメディン(原題) / Yomeddine』

製作国:エジプト、アメリカ、オーストラリア
監督:Abu Bakr Shawky
キャスト

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Judgement Day (Yomeddine) new clip official from Cannes – 2/4

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これまでエジプト社会問題やエジプト革命などの多くの短編ドキュメンタリーを手がけてきた、Abu Bakr Shawky監督の長編デビュー作。今作も自身の短編ドキュメンタリーをもとにしているという。なにしろ、フィクション長編1作目でカンヌのコンペティション部門に選ばれるということは、とてつもないことですから、弥が上にも注目と期待は高まります。

【ストーリー】 人里離れたハンセン病患者の隔離施設で育った中年男性ベシェイ。妻に先立たれ、初めて施設を出ることにした彼は、ロバを連れて、子供の頃に自分を療養所に放置した親を探すためにエジプト横断の旅に出る。