瀬々敬久監督がついに完成、構想 30 年の入魂作
新人・木竜麻生、東出昌大、寛 一 郎、韓英恵
「女相撲」×「ギロチン社」が世界に揺さぶりをかける アナーキーな青春群像劇!
7/7(土)初日決定! 映画の熱溢れる<特報>が解禁!!

©2018 「菊とギロチン」合同製作舎

瀬々敬久監督が傑作『ヘヴンズ ストーリー』(10)から 8 年振りに放つ オリジナル企画、アナーキーな青春群像劇『菊とギロチン』の初日が、7月7日(土)に決定!テアトル新宿他 にて全国順次公開となります。さらに、映画の熱が溢れる<特報>が解禁になりました。

瀬々監督が本作を企画したのは、なんと三十年前。長年企画を温め続け、「この映画を何としてもつくりたい」 という監督の想いに賛同した多くの会社や個人の支援によってついに完成させた入魂作『菊とギロチン』。

舞台は大正末期、関東大震災直後の日本。混沌とした情勢の中、急速に不寛容な社会へとむかう時代。登場す るのは、かつて実際に日本全国で興行されていた「女相撲」の一座と、実在したアナキスト・グループ「ギロチ ン社」の青年たち。様々な過去を背負った女たちが、少し頼りないが「社会を変えたい、弱い者も生きられる世 の中にしたい」という大きな夢だけは持っている若者たちと運命的に出会い、立場は違えど、「自由な世界に生きること」を願う彼らが次第に心を通わせ、同じ夢を見て、それぞれの闘いに挑む――という内容。

同時代に「女相撲」と「ギロチン社」が実在したという興味深い史実をベースに、瀬々監督と「空族」の相澤虎之助が書き上げた胸にズシンと響くオリジナルストーリーを、本作が初主演となる木竜麻生、映画・テレビに大活躍の東出昌大、俳優・佐藤浩市を父に持ち、将来を期待される寛 一 郎、演技力は折り紙つきの韓英恵というフレッシュな魅力溢れる主要キャストが演じている今年有数の話題作だ。

そしてこのたび、特報が完成、初めてその映像が公開された!冒頭は、女力士姿も初々しい木竜麻生演じるヒロイン・花菊の「強くなりてぇ!」という心の底からの叫び。偶然目にした女相撲一座の強さに魅了され、乱暴 な夫から逃げ出して一座に入り、自分も強くなりたいと願う花菊の必死さが伝わる。そして、「ギロチン社」メン バーで実在した詩人の中濱鐵を演じる東出昌大が、同じく中心メンバーで純粋な夢に殉じる古田大次郎役の寛 一 郎に「女一人助けられなくて、何が革命だ!」と声を絞り出すシーンの迫力、韓英恵扮する過去のある女力士・ 十勝川と中濱の互いを求める熱情あふれるショットなど、約 30 秒ながら特報映像は本編の熱量を想像させてくれ る。

さらに主要キャストの魅力だけでなく、黒澤明の『羅生門』や溝口健二作品に参加してきた日本映画界の至宝、美術監修の馬場正男らによる当時の混沌を見事に再現したセットや、『ヘヴンズ ストーリー』『彼女の人生は間違いじゃない』の撮影・鍋島淳裕の臨場感あるカメラと見所はたっぷり。
また、実際の女相撲をよく知る関係者も感動したという力士役の女優たちが全力で体当たりした女相撲シーンも必見だ。
打楽器がリズムを畳み掛け、映画タイトルデザインの巨匠・赤松陽構造による迫力ある題字がラストを飾る特報映像。

もがき、泥だらけになり、時にかっこ悪い姿をさらしながらも、自由を追い求め、世界に風穴をあけた いと願った若者たちのアナーキーなエネルギーが溢れ出してくる。

瀬々敬久監督構想 30 年の入魂作『菊とギロチン』特報

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<物語>
大正末期、関東大震災直後の日本には、不穏な空気が漂っていた。軍部が権力を強めるなか、これまでの自由で華や かな雰囲気は徐々に失われ、人々は貧困と出口の見えない閉塞感にあえいでいた。
ある日、東京近郊に女相撲一座「玉岩興行」がやって来る。力自慢の女力士たちの他にも、元遊女の十勝川(韓英恵) や、家出娘など、ワケあり娘ばかりが集まった、この一座には、新人力士の花菊(木竜麻生)の姿もあった。彼女は貧 しい農家の嫁であったが、夫の暴力に耐えかねて家出し、女相撲に加わっていたのだ。 「強くなりたい。自分の力で生きてみたい」と願う花菊は、周囲の人々から奇異の目で見られながらも、厳しい練習を 重ねていく。いよいよ興行の日。会場には、妙な若者たちの顔ぶれがあった。彼らは「格差のない平等な社会」を標榜 するアナキスト・グループ「ギロチン社」の面々で、アナキズム運動を牽引した思想家の大杉栄が殺されたことに憤慨 し、復讐を画策すべく、この土地に流れ着いていた。「ギロチン社」中心メンバーの中濱鐵(東出昌大)と古田大次郎 (寛 一 郎)は、女力士たちの戦いぶりに魅せられて、彼女たちと行動を共にするようになる。 「差別のない世界で自由に生きたい」――その純粋な願いは、性別や年齢を越えて、彼らを強く結びつけていく。次第 に中濱と十勝川、古田と花菊は惹かれあっていくが、厳しい現実が容赦なく彼らの前に立ちはだかる。

監督:瀬々敬久 脚本:相澤虎之助・瀬々敬久
出演:木竜麻生、東出昌大、寛 一 郎、韓英恵、渋川清彦、山中崇、井浦新、大西信満、嘉門洋子、大西礼芳、 山田真歩、嶋田久作、菅田俊、宇野祥平、嶺豪一、篠原篤、川瀬陽太 ナレーション:永瀬正敏
189 分
配給:トランスフォーマー
©2018 「菊とギロチン」合同製作舎

テアトル新宿ほか 7 月 7 日(土)全国順次公開!