第10回シネマジア映画祭(オランダ)の長編コンペディション部門にて、日本・ミャンマー共同制作映画『僕の帰る場所』がインターナショナルプレミア上映、更に主演のカウン・ミャッ・トゥ(Kaung Myat Thu)が最優秀俳優賞を受賞!

2018年3月6日から11日の期間、オランダ・アムステルダムにて開催された第10回シネマジア映画祭の長編コンペディション部門にて、日本・ミャンマー共同制作映画『僕の帰る場所』がインターナショナルプレミア上映。

そして、最終日11日に開かれた授賞式では、主演のカウン・ミャッ・トゥ(Kaung Myat Thu)が、最優秀俳優賞(Best performer)を受賞した。本映画祭の最優秀俳優賞は、今年から設立された賞で、カウン・ミャッ・トゥが歴代1人目の受賞者となった。

シネマジア映画祭受賞式

シネマジア映画祭は、アジア映画に焦点をあてた映画祭。毎年アムステルダムで開かれ、日本・中国・香港・韓国・インドネシア・フィリピン・タイ・ベトナムで製作された大作映画からドキュメンタリー映画まで幅広く上映している。

受賞したカウン・ミャッ・トゥは、映画の中で在日ミャンマー人家族の長男役を演じ、住む環境を日本からミャンマーへと移動する不安定な子どもの気持ちを見事に表現した。

撮影時(2014年11~12月)6歳だった少年は、演技経験がないながら、脚本を読み通し、作品について監督と話し合いを繰り返し、時には1カット1時間を越す演技を経験しながら、撮影を重ねていった。その演技力について、撮影現場では監督やスタッフの中で高い評価を得ていたが、国際的な舞台で認められたのは今回が初めて。

今年の映画祭では、多くの素晴らしい演技が際立っていたが、その中でも一人の役者に目を奪われました。彼は、その若さにも関わらず、 強い確信の中で幅広い感情を表現していたのです。彼の才能は、必ずや彼のキャリアに明るい将来を切り開くでしょう。私たちは彼にこの賞を与えることを誇りに思います。 ――― シネマジア映画祭

映画『僕の帰る場所』 は2017年10月に行われた第30回東京国際映画祭・アジアの未来部門の “作品賞”、“国際交流基金アジアセンター特別賞”を日本作品及び日本人監督として初めてダブル受賞。
映画自体としては今回の受賞が3つ目の受賞となる。

映画は、東京国際映画祭、シネマジア映画祭の他、カンボジア映画祭(3月5~11日/カンボジア・プノンペン)、第4回シナグマニラ映画祭(3月7~15日/フィリピン・マニラ)、第13回大阪アジアン映画祭(3月9~18日/大阪)、くまもと復興映画祭(4月6~8日/熊本)での上映が公表されており、 その後も多くの映画祭にて上映が控えている。

藤元明緒監督

アジアの未来部門 作品賞/国際交流基金アジアセンター特別賞
「僕の帰る場所」(英題:Passage of Life)
監督:藤元明緒
主演:Kaung Myat Thu(カウン・ミャッ・トゥ)
(CINEMASIA映画祭・最優秀俳優賞受賞)

映画『僕の帰る場所』予告

映画『僕の帰る場所』/ Feature film "Passage of Life" [Teaser]

youtu.be

祖国を離れ、日本に暮らす4人のミャンマー人一家。ある日、家族のもとに届いた通知が家族の運命を変えていく…。日本とミャンマー、国境を越えて紡ぐ愛の物語。

邦題「僕の帰る場所」
英題「Passage of Life」

脚本・監督・編集:藤元明緒

出演
Kaung Myat Thu/Khin Myat Thu/Issace/Htet Myat Naing/來河侑希/黒宮ニイナ/津田寛治 ほか

スタッフ
プロデューサー:渡邉一孝 吉田文人 / 共同プロデューサー:キタガワユウキ
撮影監督:岸建太朗 /録音:弥栄裕樹 /美術:飯森則裕 /ヘアメイク:大江一代 /
制作担当:半田雅也 / 音楽:佐藤和生

企画・製作・制作: 株式会社 E.x.N
主催: 特定非営利活動法人 日本・ミャンマーメディア文化協会

コーディネーション (ミャンマー): Aung Ko Latt Motion Pictures
協賛: 坂和総合法律事務所 株式会社ビヨンドスタンダード /長崎大学多文化社会学部 / 協力 : 在ミャンマー日本大使館附属ヤンゴン日本人学校 / ミャンマー映画祭実行委員会
特別協力 : MYANMAR JAPON CO.,LTD. / 後援: 外務省 / 観光庁 / 国際機関日本アセアンセンター / 一般社団法人日本ミャンマー友好協会