『64-ロクヨン- 前編/後編』の鬼才・瀬々敬久監督が、2010年発表の傑作『ヘヴンズ ストーリー』に続き、8年ぶりに放つ自身の企画によるオリジナル映画『菊とギロチン』が、7月テアトル新宿ほか全国順次公開されることが決定致しました!

瀬々監督が本作を企画したのは、なんと三十年前。なかなか映画化を実現させることが出来なかったが、長い年月が経っても企画を温め続け、今こそ撮らねばならないとついに自主企画として製作をスタート。監督の想いに賛同した多くの会社や個人による出資やカンパで製作資金を調達した。

そしてこのたび監督、キャストからの最新コメント、主要な場面写真も到着!!

©2018 「菊とギロチン」合同製作舎

物語の舞台は、大正末期、関東大震災直後の日本。混沌とした社会情勢の中、急速に不寛容な社会へとむかう時代。登場するのは、かつて実際に日本全国で興行されていた「女相撲」の一座と、実在したアナキスト・グループ「ギロチン社」の青年たち。

女だという理由だけで困難な人生を生きざるを得なかった当時の女たちにとって、「強くなりたい」という願いを叶えられる唯一の場所だった女相撲の一座。
様々な過去を背負った彼女たちが、少し頼りないが「社会を変えたい、弱い者も生きられる世の中にしたい」という大きな夢だけは持っているギロチン社の若者たちと運命的に出会う。

立場は違えど、彼らの願いは「自由な世界に生きること」。次第に心を通わせていく彼らは、同じ夢を見て、それぞれの闘いに挑む――。

©2018 「菊とギロチン」合同製作舎

監督の想いにこたえ、大正時代の若者に体当たりで挑んだキャストたち。

約300名の応募者の中からヒロインである新人力士・花菊役には、先日、野尻克己監督作『鈴木家の嘘』のヒロイン役にも抜擢された木竜麻生。
「ギロチン社」のリーダーで実在した詩人の中濱鐵(なかはま・てつ)に東出昌大。数々の映画・ドラマで活躍する東出が本作で見せる、「かっこ悪いけどかっこいい」中濱役は必見だ。

もう一人の中心メンバーで、純粋な夢に殉じる古田大次郎役には俳優・佐藤浩市を父に持つ寛 一 郎。中濱と心を通じ合わせる女力士、十勝川役に『誰も知らない』『ピストルオペラ』の韓英恵。大学の相撲部に指導を受け、若き女優たちが文字通り体を張って挑んだ相撲シーンは観客の喝采は間違いなし。
他にも、渋川清彦、山中崇、井浦新、大西信満、嘉門洋子、大西礼芳、山田真歩、嶋田久作、菅田俊、宇野祥平、嶺豪一、篠原篤、川瀬陽太など、今の日本映画界になくてはならない個性派キャストが揃った。

さらにナレーションを務めるのは永瀬正敏。
脚本には映画『バンコクナイツ』などで知られる、映像制作集団「空族」の相澤虎之助が参加。
ロケは京都松竹撮影所を拠点に、関西で敢行。
黒澤明の『羅生門』や溝口健二作品を手掛けてきた映画界の至宝であり、御年91歳の馬場正男が、美術監修を務め、長年の知恵と工夫で熱気ある世界を作り出している。

構想から三十年。東日本大震災後の現代の日本社会が当時の空気に似ているのではないかと感じた瀬々監督が、ついに完成させた本作。

時代に翻弄されながらも、歴史の影でそれぞれの「生きる意味」を模索してもがいた若者たちの物語を、フレッシュな「今」を感じさせる役者たちで描く――
窮屈な現代に風穴を開ける熱き青春群像劇が、ここに誕生した!

今回の公開決定に際し、監督と主要キャストより、コメントが到着!

瀬々敬久監督コメント
十代の頃、自主映画や当時登場したばかりの若い監督たちが世界を新しく変えていくのだと思い、映画を志した。僕自身が「ギロチン社」的だった。数十年経ち、そうはならなかった現実を前にもう一度「自主自立」「自由」という、お題目を立てて映画を作りたかった。今作らなければ、そう思った。映画は多くの支援があったからこそ完成できた。何かを変えたいと映画を志した若い頃、自分はこういう映画を作りたかったのだと初めて思えた。あとはいざ、世界の風穴へ。そうなれれば本望だ。

©2018 「菊とギロチン」合同製作舎

木竜麻生コメント
花菊の真っ直ぐなところや、強くなりたいという想いを感じて演じるのにとにかく必死でした。
監督をはじめ、この作品に関わった人たちの熱いものがそこにあったと思います。

©2018 「菊とギロチン」合同製作舎

東出昌大コメント
関東大震災後の混沌とした時代を生きる滅茶苦茶な人々の姿が、衣食住足りた現代に生きる我々の閉塞感を
ぶち破ります。変な映画です。ですが、この変な映画を心から愛しく思います。

©2018 「菊とギロチン」合同製作舎

寛 一 郎コメント
実在の人物をモチーフにバラバラの実話を組み合わせ、
フィクションを作り出しているところに面白さを感じて撮影に挑みました。
僕はアナキストの役でしたが、一見非情に見える彼らも意外と繊細で、
思想は極端ですが、今の若者と似てる部分があると感じました。
何かをぶっ飛ばせるパワーを持った映画、そこに参加できて本当に嬉しいです。

©2018 「菊とギロチン」合同製作舎

韓英恵コメント
腹がよじれる程本気で笑って、本気で喧嘩した日もあった。
土俵の上では本気で戦い、このヤロゥ、負けるもんか!と本気で思った。
私たちは、いつの時代も力強く生きるべきだ。
もう戻れない私たちの青春、ぜひご覧ください。

©2018 「菊とギロチン」合同製作舎

<STORY>
大正末期、関東大震災直後の日本には、不穏な空気が漂っていた。
軍部が権力を強めるなか、これまでの自由で華やかな雰囲気は徐々に失われ、人々は貧困と出口の見えない閉塞感にあえいでいた。
ある日、東京近郊に女相撲一座「玉岩興行」がやって来る。力自慢の女力士たちの他にも、元遊女の十勝川(韓英恵)や、家出娘など、ワケあり娘ばかりが集まった、この一座には、新人力士の花菊(木竜麻生)の姿もあった。彼女は貧しい農家の嫁であったが、夫の暴力に耐えかねて家出し、女相撲に加わっていたのだ。
「強くなりたい。自分の力で生きてみたい」と願う花菊は、周囲の人々から奇異の目で見られながらも、厳しい練習を重ねていく。いよいよ興行の日。会場には、妙な若者たちの顔ぶれがあった。彼らは「格差のない平等な社会」を標榜するアナキスト・グループ「ギロチン社」の面々で、師と仰ぐ思想家の大杉栄が殺されたことに憤慨し、復讐を画策すべく、この土地に流れ着いていた。「ギロチン社」中心メンバーの中濱鐵(東出昌大)と古田大次郎(寛 一 郎)は、女力士たちの戦いぶりに魅せられて、彼女たちと行動を共にするようになる。
「差別のない世界で自由に生きたい」――その純粋な願いは、性別や年齢を越えて、彼らを強く結びつけていく。次第に中濱と十勝川、古田と花菊は惹かれあっていくが、厳しい現実が容赦なく彼らの前に立ちはだかる。

©2018 「菊とギロチン」合同製作舎

監督:瀬々敬久 脚本:相澤虎之助、瀬々敬久 
出演:木竜麻生、東出昌大、寛 一 郎、韓英恵、渋川清彦、山中崇、井浦新、大西信満、嘉門洋子、大西礼芳、山田真歩、嶋田久作、菅田俊、宇野祥平、嶺豪一、篠原篤、川瀬陽太 ナレーション:永瀬正敏 
189分 配給:トランスフォーマー
©2018 「菊とギロチン」合同製作舎
公式Facebook:https://www.facebook.com/kiku.guillo/ 
公式Twitter:https://twitter.com/kiku_guillo 

テアトル新宿ほか7月全国順次公開!