47回目となるニューヨーク近代美術館とリンカーン・センター映画協会が共同で世界から新人監督の作品を紹介する”New Directors/New Films”で日本から清原惟監督『わたしたちの家』が選抜されたことがわかりました。

PFF アワードにて「グランプリ」を受賞し、現在開催中のベルリン国際映画祭でも上映された今作の北米プレミア上映となります。

半世紀にわたる歴史のこの”New Directors/New Films”は、今までも、ペドロ・アルモドバル、アトム・エゴヤン、スパイク・リー、リチャード・リンクレイター、サリー・ポッター、ジョン・セイルズ、スティーヴン・スピルバーグ、ヴィム・ヴェンダース、ウォン・カーウァイ、ダーレン・アロノフスキー、ギルレモ・デル・トロ、ケリー・ライヒャルトなどの著名監督が初期の作品で紹介されてきており世界の映画監督の新人を紹介する役割を持つものー。
日本では1986年伊丹十三監督の『タンポポ』が上映され世界公開のきっかけとなり、近年では2011年、深田晃司監督が初期作『歓待』で2015年には鈴木洋平監督長編デビュー作『丸(OW)』が選抜されている。

公式ページによると”ジャック・リヴェット、黒沢清、デヴィッド・リンチの映画を思い出させ、バッハのフーガのような『わたしたちの家』をエキサイティングな新しい日本映画として発表します”と紹介され、多くの海外メディアもトップの扱いで『わたしたちの家』の写真を掲載されています。

海外でメイン扱われている『わたしたちの家』の場面写真と日本公開時予告

©東京藝術大学大学院映像研究科

鮮烈なる劇場デビュー作-清原惟監督『わたしたちの家』

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オープニング作品はサンダンス映画祭でも話題となり審査員特別賞を受賞したStephen Loveridge監督の「MATANGI / MAYA / M.I.A.」。

会期は3月28日から4月8日までで『わたしたちの家』は4月6日にニューヨーク近代美術館、4月8日にリンカーンセンターで上映される。