テレビ、映画の枠を越えて、ドキュメンタリーの魅力と可能性を再発見するドキュメンタリー映像の祭典「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」が今年も開催されます。

特集上映のテーマは「表現者たち」です。
アート、写真、音楽、演劇など様々 なジャンルの表現者を捉えたドキュメンタリーを取り上げます。 全ての上映枠にゲストトークを設け、女優・岸惠子さんやダンサーの首藤康之さんらの豪華ゲスト達が各作品について語っていきます。

ドキュメンタリーに造詣の深いゲストに自由に作品を選んで上映するゲストセレクター部門では、SNS でも話題になった『山田孝之のカンヌ映画祭』を演出した松江哲明監督やカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した『そして父になる』や 『海街 diary』など話題作を発表し続けている是枝裕和監督、俳優の井浦新さんら常連メンバーに加え、作家・平野啓一郎さんが初参加して頂きます。

ドキュメンタリーは、社会的な問題に目を向けたものが多く、テーマ性で評価される傾向がありますが、一方 で、作り手にとって作品のモチベーションが 魅力的な対象との出会いとなっている場合も多く、ドキュメンタリーの作り手は、対象そのものが発する力に引きつけられるのかもしれません。 今回の特集は、社会に向けて何かを発している“表現者たち”を記録した作品を選んでいます。ドキュメンタリストたちが“表現者”にどう対峙し、ドキュ メンタリー表現をどう獲得してきたのか、見つめてみたいと思います。
ープログラムディレクター 山崎裕

第9回 座・高円寺 ドキュメンタリー フェスティバル

<上映作品について>

【特集上映部門】テーマ「表現者たち」

【民俗芸能】 『見世物小屋 旅の芸人・人間ポンプー座』
【役者】 『柄本家のゴトー』
【アート】『 ≒草間彌生 私大好き』
【写真】 『<ETV 特集>写真で読む東京』
【映像】 『丹波十三の「タンポポ」撮影日記』
【音楽】『プラハの春 人間たちのシンフォニー』
【演劇】 『すべての些細な事柄』
【詩】 『詩人、出張スル』
【ダンス】 『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン世界一優雅な野獣』

【カメラマン特集 一之瀬正史】 『わが街 わが青春 石川さゆり水俣熱唱』
【追悼 吉永春子】『ある傷痕〜魔の731部隊』『街に出よう〜福祉への反逆・青い芝の会』

【ゲストセレクション部門】

【松江哲明 セレクション】
『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』

【森 達也 セレクション】
『<NONFIX>放送禁止歌〜歌っているのは誰?規制しているのは誰?〜』

【平野啓一郎 セレクション】
『マーク・ジェイコブス&ルイ・ヴィトン〜モード界の革命児〜 』

【諏訪敦彦 セレクション】
『ハリウッドを駆けた怪優異端の人・上山草人』

【是枝裕和 セレクション】
永六輔とテレビジョン
<遠くへ行きたい>第1回岩手山—歌と乳と
<遠くへ行きたい>第23回秋田おばこと男鹿ぶりこ

【井浦新セレクション】
<日曜美術館・特別編>異形探訪 井浦新“にっぽん”の美の旅3

ゲスト陣(順不同):
松江哲明(映画監督)/森達也(映画監督、作家)/ 平野啓一郎(作家)/諏訪敦彦(映画監督)/是枝裕和(映画監督)/井浦新(俳優)
一之瀬正史(カメラマン)/北村皆雄(映画監督)/松本貴子(映画監督)/代島治彦(映画プロデューサー)/飯沢耕太郎(写真評論家)/浦谷年良(映画監督)/龍村仁(ディレクター)/岸惠子(女優)/串田和美(演出家)/奥田瑛二 (俳優)/田原(詩人)/首藤康之(ダンサー)/金平茂紀(ジャーナリスト)/ 今野勉(演出家)/⻑井倫子(ディレクター)

□ タイトル:「座・高円寺 ドキュメンタリー フェスティバル」
□ 開催期間:2018年2月8日(木)〜12日(月・祝)
□ 会場:「座・高円寺2」(杉並区立杉並芸術会館)
□ チケット:前売り券 : ¥1,300 / 当日券 : ¥1,500(全席自由)