2018年の【ロシアにおける日本年】【日本におけるロシア年】を記念して、特集上映<ロシアン・カルト>の予告が公開されました。
また、トークイベントの開催も 下記にて決定いたしました。

3月4日(日)18:30~「不思議惑星キン・ザ・ザ」上映後
近衛はなさん(女優・脚本家・詩人)

"ロシアン・カルト2018"上映作品

『アエリータ』
1924年/84分/監督:ヤーコフ・プロタザーノフ/原作:アレクセイ・トルストイ
ソビエト映画史上初のSF映画。構成主義的美術愛好家によるアバンギャルドの光亡を伝え、デザインの斬新さがSF映画史上に爆然と輝く先駆的な作品。

『火を噴く惑星』
1961年/83分/監督:パーヴェル・クルシャンツェフ
金星に降りた5人の宇宙飛行士と、敬語でお願いしないと動かないロボット“ジョン”は、巨大植物に食べられそうになる。跳襲するゴジラ群団、律征する大翼長竜、時折聞こえる美声の正体は?地球に帰還できるのか?この手作りSFも米ソ宇宙開発競争の反映か?!

『妖婆 死棺の呪い』
1967年/78分/監修:アレクサンドル・プトウシコ/原作:ニコライ・ゴーゴリ
文豪ゴーゴリの妖怪小説「ヴィー」を特撮の魔術師が映画化。神学生ホマーの恐怖と戦懐の三日三晩。棺が翔び、死体美女や妖怪に襲われる。カルト的人気を誇る伝説的怪作。ソビエト時代に児童映画が多く作られた背景には検閲が。

『スタフ王の野蛮な狩り』
1980年モントリオール世界映画祭審査員特別賞/カトリカ推理映画祭第一席/パリ国際SF映画祭特別賞
1979年/109分/監督:ワレーリー・ルビンチク
怪奇と幻想が交錯するサスペンス映画。時は19世紀終わり。ベラルーシのポレーシェ村を訪れた若き民族学者べロレッキーが迷いこんだ館は、「スタフ王」と呼ばれた農民の頭目を暗殺した領主ヤノフスキーの屋敷だった。全裸で祈祷を受けるナジェージダ。彼女の成人祝いの日、ヤノフスキー家ゆかりの人々、支配人、成り金、大学生などが集ってくる。翌朝、ナジェージダが気を失って倒れ、次々と起る怪奇な出来事。ナジェージダがヤノフスキー家最後の犠牲者となる日が近づきつつあるかのようだった……。

『メキシコ万歳』
1979年モスクワ映画祭名誉金賞
1979年/88分/監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン
後世に多大な影響を与えた傑作『戦艦ポチョムキン』で知られるエイゼンシュテインが、メキシコ2000年の歴史と精神を描く。1931年から1932年にかけてメキシコで撮影されたままNYに残されていたフィルムを、エイゼンシュテインの同僚アレクサンドロフが47年後に完成させた伝説の映画。

『不思議惑星キン・ザ・ザ』
1987年リオデジャネイロ国際映画祭グラフィック・コンセプション特別賞
1986年/135分/監督:ゲオルギー・ダネリヤ/音楽:ギア・カンチェリ
世界カルト映画史上に爆然と輝く超脱力SF傑作。キン・ザ・ザ星雲にあるプリュク星にワープしたマシコフとゲデバンは、星の超貴重品であるマッチを利用して地球に帰ろうと画策。監督はジョージア人。ソビエト社会での階級、少数民族問題などが暗喩のように描かれているとも読み取れる。

『ミスター・デザイナー』
1988年/107分/監督:オレーグ・テプツォフ
1908年、帝政ロシアの首都ペテルブルグ。美術監督のプラトンは宝石商から等身大のろう人形の製作を依頼され、結核を病む若く美しいアンナをモデルに。時は過ぎて1914年。かつての華やぎも失せ、閣々とするプラトンは、久方ぶりに豪壮な邸宅の装飾の注文を受け、屋敷の主人の妻マリヤを紹介される。謎めいた彼女こそ、自分がかつてモデルにしたあのアンナだった。やがてプラトンに忍び寄る死の影……。

『 UFO少年アブドラジャン』
1992年/88分/監督:ズリフィカール・ムサコフ
ウズベキスタンの農民バザルバイが、《惑星αβツェントリオン》から来たと言う金髪少年と野原で遭遇。彼をアブドラジャンと名づけ、息子として連れ帰ると、奇妙な現象が次々に起こる。長閑な風景に繰り広げられる騒動。『E.T.』に憧れたという監督による手作りSFが新鮮!

『こねこ』
1997年ソチ映画祭最優秀デビュー作品賞
1996年/84分/監督:イワン・ポポフ
体制転換による混乱が一定程度落ち着いた新生ロシアの作品。猫と家族の心温まる物語。演技を覚えた猫たちが初めてスクリーンに登場!

『フルスタリョフ、車を!』
1998年/142分/監督:アレクセイ・ゲルマン
1953年モスクワ。スターリン統治下末期に発覚した《ユダヤ人医師団陰謀事件》が題材。事件は政府要人暗殺を企てたとされたソビエト史の闇のひとつ。秘密警察長官ベリヤなどが実名で登場。ソビエト政権崩壊を挟み完成に16年間かけた傑作!

<ロシアン・カルト2018>予告編

<ロシアン・カルト2018>予告編

www.youtube.com

公式サイト
http://www.pan-dora.co.jp/Russian_Cult2018/#TOP

2018年3月3日(土)~3月16日(金) 新宿K’s cinemaにて開催!