『北の零年』(05)、『北のカナリアたち』(12)に続く“北の三部作”最終章である今作。多くの名作が生まれた北海道の雄大な風景の中で、今回描かれるのは大戦末期から高度経済成長期という激動の時代を生き抜いたある“親子 の物語”。

厳しくも温かく息子を守る母・江蓮(えづれ)てつを演じるのは本作が 120 本目の映画出演作となる吉永小百合。苦難を乗り越えて成功し、老いた母と再び時を過ごすことを決める息子・修二郎を堺 雅人が演じる。
さらに、修二郎の 妻・真理役に篠原涼子。親子を見守る山岡役に岸部一徳。てつの夫・徳次郎役の阿部 寛、てつたち親子を助ける菅原 を佐藤浩市が演じました。

(C)2018「北の桜守」製作委員会

監督は『おくりびと』(08)で世界を沸かせた滝田洋二郎。
北の史実に心を揺さぶられる今春必見の大作が、来年 3 月 10 日に公開となります。

この度、本作の公開を記念して、「映画女優 吉永小百合」と銘打ち吉永小百合出演の過去の名作を一挙上映致します。

1959 年の映画初出演以来、119 本もの作品に出演した唯一無二の映画女優・吉永小百合。
彼女の 120 本目の出演作となる『北の桜守』公開を記念して、数多くの作品群から選りすぐった6本をこの機会に全国の劇場にて上映いたします。

上映作品は、
『動乱』 第1部 海峡を渡る愛/第2部 雪降り止まず(1980)
監督:森谷司郎 脚本:山田信夫 出演:高倉健 志村喬 田村高廣
『天国の駅』(1984)
監督:出目昌伸 脚本:早坂暁 出演:西田敏行 三浦友和 津川雅彦
『長崎ぶらぶら節』(2000)
監督:深町幸男 脚本:市川森一 出演:高島礼子 原田知世 渡哲也
『北の零年』(2005)
監督:行定勲 脚本:那須真知子 出演:豊川悦司 石原さとみ 渡辺謙
『北のカナリアたち』(2012)
監督:阪本順治 脚本:那須真知子 出演:柴田恭兵 仲村トオル 里見浩太朗
『ふしぎな岬の物語』(2014)
監督:成島出 脚本:加藤正人 安倍照雄 出演:阿部寛 竹内結子 笑福亭鶴瓶

と、名作ぞろいとなっており日本映画ファンには垂涎モノの特集上映となっております。
2月17日(土)~3月9日(金) 丸の内TOEIほか全国劇場にて上映
※上映作品・日程は各劇場により異なります

『北の桜守』

滝田洋二郎監督・吉永小百合の120本目の出演作『北の桜守』超特報

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■ストーリー
1945年5月、南樺太に住む江蓮(えづれ)家の庭に待望の桜が花開いた。夫と息子たちと暮らす江蓮てつが大切に育てたその花 は、やがて家族の約束となる。 しかし8月、本土が終戦に向かう中、樺太にはソ連軍が迫っていた。樺太に残る夫との再会を約束し、てつは二 人の息子を連れて網走へと逃げ延びる。 時は流れ1971年、次男の修二郎はアメリカに渡って成功し、米国企業の日本社長として帰国する。15年 ぶりに網走へ母を訪ねると、そこには年老いたてつの姿があった。一人暮らしが心もとなく思えるその様子に、再び母と共に暮らす決意を固める 修二郎。しかし想いあうがゆえに母子はすれ違いを重ね、立派になった修二郎に迷惑をかけたくないと、てつは一人網走に戻ろうとする。 母に 寄り添いたいと願う修二郎は、二人で北海道の各地を巡り、共に過ごした記憶を拾い集めるように旅を始める。再会を誓った家族への想い。寒さ と貧しさに耐え、懸命に生き抜いた親子の記憶。戦後の苦難を共にした懐かしく温かい人々との再会。幸せとは、記憶とは、そして親子とは。 そして満開の桜の下で明かされる、衝撃の結末――

■出演:
吉永小百合 堺 雅人 篠原涼子 岸部一徳 高島礼子 永島敏行 笑福亭鶴瓶 中村雅俊 阿部 寛 佐藤浩市
監督/滝田洋二郎
脚本/那須真知子
舞台演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ
音楽/小椋 佳 星 勝
撮影監督/浜田 毅
(C)2018「北の桜守」製作委員会

2018年3月10日 全国公開