全米映画批評家協会の受賞が決定しました。
この賞は米国の批評家の中でも特に選ばれたトップクラスの批評家が選出する賞で、1966年に開設された米国で最も権威のある映画批評家賞の一つです。
今年は『レディ・バード』と『ゲット・アウト』『ファントム・スレッド』の三本が主要な部門に残りましたが、その中で作品、監督、脚本賞に加えローリー・メトカーフが助演女優賞も受賞し4つの部門を制しました。
中でも、監督賞はグレタ・ガーウィグが37票に対しポール・トーマス・アンダーソンとジョーダン・ピールの2人が36票でわずか1票差--今年は混戦なだけに賞レースが白熱しています。
そのほかに、ドキュメンタリー部門は、日本公開が決まっているアニエス・ヴェルダ& J R両監督による『FACES PLACES』が、圧倒の70票で受賞しています。
また、先日亡くなられたアメリカに数多くの外国語の映画を紹介し配給したダン・タルボットに映画遺産賞が贈られています。
以下賞のリストですがかっこ内は、その投票数となっています。
最優秀作品
『レディ・バード』(41)
次点:
『ゲット・アウト』(39)
『ファントム・スレッド』(28)
最優秀監督
グレタ・ガーウィグ『レディ・バード』(37)
次点(タイ)
ポール・トーマス・アンダーソン『ファントム・スレッド』(36)
ジョーダン・ピール『ゲット・アウト』(36)
最優秀脚本
グレタ・ガーウィグ『レディ・バード』(50)
次点:
ジョーダン・ピール『ゲット・アウト』(49)
ポール・トーマス・アンダーソン『ファントム・スレッド』(31)
最優秀主演男優
ダニエル・カルーヤ『ゲット・アウト』(44)
次点:
ダニエル・デイ=ルイス『ファントム・スレッド』(34)
ティモシー・シャラメ『君の名前で僕を呼んで』(24)
最優秀主演女優
サリー・ホーキンス『シェイプ・オブ・ウォーター』(49)
次点:
シアーシャ・ローナン『レディ・バード』(44)
シンシア・ニクソン『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』(24)
フランシス・マクドーマンド、『スリー・ビルボード』(24)
最優秀助演男優
ウィレム・デフォー『FLORIDA PROJECT』(62)
次点:
マイケル・スタールバーグ『君の名前で僕を呼んで』『シェイプ・オブ・ウォーター』『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(25)
サム・ロックウェル『スリー・ビルボード』(23)
最優秀助演女優
ローリー・メトカーフ『レディ・バード』(74)
次点:
レスリー・マンビル『ファントム・スレッド』(36)
アリソン・ジャネイ『アイ、トーニャ』(24)
最優秀外国語映画
『エリザのために』GRADUATION クリスティアン・ムンジウ(35)
次点:
『FACES PLACES』(30)
『BPM ビート・パー・ミニット』(29)
最優秀ドキュメンタリー
『FACES PLACES』アニエス・ヴェルダ& J R(70)
次点:
『エクス・リブリス-ニューヨーク公共図書館』フレデリック・ワイズマン(34)
『Dawson City: Frozen Time』(32)ビル・モリソン
最優秀撮影
ロジャー・ディーキンス『ブレードランナー2049』(40)
次点:
ホイテ・ヴァン・ホイテマ『ダンケルク』(39)
.Alexis Zabe『The Florida Project』(36)