『モリのいる場所』
「山﨑さん、樹木さんとご一緒したかった」三上博史 出演決定!

日本を代表する俳優・山﨑努と樹木希林が出演し、世代を超えた豪華キャストが脇を固める映画『モリのいる場所』は2018年5月よりシネスイッチ銀座、ユーロスペース、シネ・リーブル池袋、イオンシネマ他全国ロードショー公開されます。
この度あらたに「JR SKISKI」30周年キャンペーンでも話題沸騰中の三上博史の出演が発表されました。

(c)2018「モリのいる場所」製作委員会


寺山修司に見いだされ、
「君が嘘をついた」「世界で一番君が好き!」「この世の果て」ほか、数々の大ヒットトレンディドラマの主演により国民的スターに。
同時に、映画でも『スワロウテイル』『私をスキーに連れてって』『孔雀王』『遠き落日』『月の砂漠』ほか数々の名作・話題作の主演をつとめ、舞台俳優としても「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」を筆頭に圧倒的評価を受ける、言わずと知れた名優です。
近年は、ドラマW「パンドラ」「下町ロケット」「震える舌」など、重厚な社会派ドラマの主役として活躍を続けております。

先週からスタートしたJR東日本のキャンペーン「JR SKISKI」、今年は三上と原田知世さんを起用した特別企画が実施されています。JR東日本発足30周年とお2人が出演していた映画『私をスキーに連れてって』の公開30周年を記念して企画され、CM映像は驚異のDL数をたたき出し、話題となっています。

出演数は寡作、歴史的著名人、女役、変人役、父親役、マエストロ役・・・と常にイメージにとらわれない様々な役柄に挑戦。
時代に流されず作品作りに真摯な姿を見せ続ける稀有な名優が、沖田監督『モリのいる場所』に出演を決めたわけは?
「山﨑努さんや樹木希林さんに、以前たいへんお世話になったので、もう一度ご一緒したかった。」と語る三上。山﨑とは寺山修司の遺作『さらば箱舟』(84)などで、樹木とは中原中也役で主演したドラマ「汚れっちまった悲しみに」(90)などで、共演している。


■三上博史コメント

俳優はひとりではできない仕事です。いつも仲間たちと一緒に作品を作っています。監督、プロデューサー、スタッフのみなさん。そして、直接やりとりをする共演者たち。ですが、これらは一期一会なんです。「また、一緒に作品作りがしたいなぁ」と思っても、いつのことになるか誰にもわかりません。なので、そんな機会があれば逃すことはできません。
今回は特に、山﨑努さんや樹木希林さんに、以前たいへんお世話になったので、もう一度ご一緒したかった。
台本にはわずかな出番しかありませんでしたが、自分次第で、しっかりとお二人に撮影現場で、なにかを共有できるのではないかと思ったからです。それに、会いたかった沖田監督とのはじめての出会いも、重要なことのひとつでした。
そんな個人的な想いから参加することになった今作ですが、さいごに作品を完成させるのは観てくださるみなさんです。みなさんとの出会いに感謝します。

■三上博史プロフィール(知らない男役)
高校在学中、オーディションで寺山修司に見いだされ、寺山自身が監督・脚本を手がけた、フランス映画『草迷宮』(79)に主演し俳優としてデビュー。1987年公開映画「私をスキーに連れてって」(馬場康夫監督)で脚光を浴び、その後「君の瞳をタイホする!」(88)など数々のトレンディードラマに出演。一世を風靡する。映画では「スワロウテイル」(96、岩井俊二監督)「月の砂漠」(01、青山真治監督)などに主演、舞台では「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
(04)、「あわれ彼女は娼婦」(06)に主演する。以降映画、ドラマ、舞台など多岐にわたって活躍している。

本作は「30年間もの間、ほとんど家の外へ出ることなく庭の生命を見つめ描き続け、97歳で没するまで生涯現役であり続けた」モリのエピソードをもとに、沖田監督が晩年のある1日をフィクションとして描くオリジナルストーリーです。

時流にも無頓着、自分のやりたいことだけに夢中になる画家・モリ94歳。ともに人生の荒波を乗り越え、ちょっと変わった夫との暮らしを楽しんでしまう(?)笑顔がチャーミングな妻・秀子76歳。長い年月を積み重ねてきた夫婦の姿を通し、人生を豊かにする生き方とは何か、それとなく教えてくれるユーモラスな人間ドラマです。

昭和49年、東京・池袋。老いも若きもいつも賑やかな熊谷家の茶の間。ひととひととのつながりが懐かしく温かい。夫婦を取り囲む様々な世代の個性的なキャストたちが繰り広げる、可笑しくておかしなやりとりにクスクス、夫婦愛にほろり、珠玉の物語をお届けします。

〈ストーリー〉
94歳のモリは、庭のちいさな生命たちを飽くことなく眺め、絵を描いてきた。さまざまな訪問客たちで茶の間は賑わい、76歳になる妻の秀子が相手をする。卓袱台、縁側、黒電話。人と人との距離が今よりも近く感じられる昭和の暮らしと、50年以上をともに過ごしてきた老夫婦の絆、心豊かに充足した人生が、ある夏の1日のなかで味わい深くユーモラスに描かれていく。

<熊谷守一とは?>
明治に生まれ、大正・昭和の画壇で活躍した洋画家。美術学校を首席で卒業し、若い頃から絵の才能を認められながらも、いい絵を描いて褒められようとも有名になろうとも思わず、たまに描いた絵も売れず、長いこと借家を転々として友人の援助で生きながらえる。ぽつぽつ絵が売れてようやく家族を養えるようになったのは50歳を過ぎた頃。この頃の有名なエピソードとして、作品を二科展で見た昭和天皇が「これは子どもの絵か」と聞いた話がある。やがて、その風貌や言動から「画壇の仙人」としてひろく脚光をあびる。文化勲章と勲三等叙勲を辞退。その理由を「これ以上、人が訪ねて来ると困るから」と言っていたが、本当は褒状をもらうのが嫌だった。そうして、家の外へ出ることなく、ひたすら自宅の庭で動植物を観察し続けました。

<展覧会>
熊谷守一は2017年に没後40年を迎え、東京国立近代美術館にて200点以上の作品を集めた大回顧展が開催中です。
東京国立近代美術館「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」(〜18年3月21日まで)。
(お問い合わせ:「熊谷守一展」*記事掲載の場合には、お問い合わせ:ハローダイヤル )/ kumagai2017@ypcpr.com)

映画『モリのいる場所』

(c)2018「モリのいる場所」製作委員会

監督 /脚本:沖田修一 

出演:山﨑努、樹木希林、加瀬亮、吉村界人、光石研、青木崇高、吹越満、池谷のぶえ、きたろう、三上博史
配給:日活 
制作:日活、ダブ 
製作:2018『モリのいる場所』製作委員会
(c)2018「モリのいる場所」製作委員会

2018年5月、シネスイッチ銀座、ユーロスペース、
シネ・リーブル池袋、イオンシネマ他全国ロードショー