日本初公開から46年、映画ファンが渇望し続けたイエジー・スコリモフスキの伝説の青春映画がついによみがえります。
『手を挙げろ!』(67)がポーランド政府の検閲によって公開禁止となって以降、活動拠点を徐々に海外に移し始めていたスコリモフスキ監督がイギリスで撮影した青春劇。
日本でも1972年の劇場公開以来、長らく劇場上映の機会がなく、ソフト化もされていないことからカルト的人気が高まっていました。
今回上映されるデジタル・リマスター版では、その鮮やかな色彩や陰影が見事によみがえり、独特の映像美と主演ふたりの輝くような魅力を存分に伝えてくれます。
当時ポール・マッカートニーの婚約者として話題になっていたジェーン・アッシャーや、日本では『初恋』 (70)でアイドル的人気を誇っていたジョン・モルダー=ブラウンが出演。
また絶妙なタイミングでかっこ良く流れる楽曲を、ロンドン出身のシンガー・ソングライターのキャット・スティーヴンスとドイツのプログレロックのカンが手がけています。
イエジー・スコリモフスキ監督曰く、「今見ても全く色あせてなく、私も自分の映画で好きな 1本」とのこと。11月下旬から東京都写真美術館ホールにて開催中の「ポーランド映画祭2017」では先行 上映が2回行なわれ入れない人も続出する大人気となった名作です。
監督・脚本:イエジー・スコリモフスキ
脚本:イエジー・スコリモフスキ、イエジー・グルザ、ボレスワフ・スリク
撮影:チャーリー・スタインバーガー
出演:ジョン・モルダー=ブラウン、ジェーン・アッシャー、カール・マイケル・フォーグラー、クリストファー・サンフォード、エリカ・ベール
音楽:キャット・スティーヴンス、CAN
1970年|イギリス・西ドイツ|原題:Deep End|カラー|92分|デジタル・リマスター
提供:マーメイドフィルム、ディスクロード
配給:コピアポア・フィルム
宣伝:VALERIA