1973年に実際に起きたジョン・ポール・ゲティ三世が誘拐されるという事件をもとにしたリドリー・スコット監督の映画『ALL THE MONEY IN THE WORLD』の海外予告が公開されました。

何しろ、この作品はご存知のとおり、ジャン・ポール・ゲティ役を演じていたケヴィン・スペイシーが過去にセクハラを行っていたとの報道が10月29日に出たことから、スキャンダル化し、公開まで1ヶ月しかないにも拘わらず、スコット監督がスペイシーの出演シーンを全て撮り直すという驚きの決断を下した。

もともとの公開予定日も12月22日で、通常考えられないスケジュールで新たなジャン・ポール・ゲティ役としてはクリストファー・プラマーを起用し、撮り直したという。
主演のミシェル・ウィリアムズとマーク・ウォールバーグで、新しいポスターも続々公開されています。

リドリー・スコット監督は、興行収入や賞レースでの悪影響を回避すると同時に映画製作者としての道義的責任を果たすための決断だったというが、逆に彼でなければできない難行に挑んだことになる。公開日は、スピルバーグの作品と同日12月22日。
このスケジュールだと、当然賞レースに食い込んでくることになるが果たして--

発表された新予告