cinefilインタビュー 寉岡萌希
名作『ヘヴンズストーリー』&最新作『世界を変えなかった不確かな罪』について語る

12月より、7年間上映され続けている主演作品『ヘヴンズストーリー』(瀬々敬久監督)&
最新主演作品『世界を変えなかった不確かな罪』(奥田裕介監督)が、新宿K’s cinema で上映される寉岡萌希さん。
『リュウグウノツカイ』(ウエダアツシ監督)、『走れ、絶望に追い越されない速さで』(中川龍太郎監督)など話題の若手監督作品にも積極的に出演する彼女は、映画についてどんなことを語るのでしょう?

■ 女優 寉岡萌希の原点
-この世界にはいったきっかけを教えてください-

5歳のときに姉が芸能の仕事をしていたので、真似したいって言って、軽い気持ちで事務所に入りました。バリバリの子役でした(笑)。
こどものときはすごく人見知りだったので、母は「絶対、無理」なんて言っていたんですけど、続いちゃいましたね。
小中学生は、学業と芸能を両立させて楽しくお仕事してました。
高校生になってから少し悩むんですけど、今までやってきた芸能活動がなくなったら自分らしくないんじゃないかって、自分らしく生きるために仕事は続けていました。

小学生の時は子役専門の事務所でテレビの仕事が多くて、中学生から今の事務所、ティーアーティストに移籍するんですけれど、そこから映画の仕事が増えました。
映画として、ほぼ最初に出た作品ともいえるのが「ヘヴンズストーリー」です。
テレビのときは、顔や身振り、多少オーバーアクション気味の演技を要求されるんですが、映画では、目の動きだったり手先の小さな所作が要求されて。
よく、「寉岡萌希は、目で演技する」って監督や関係者に言われることもあって、私、映画向きかもしれないです(笑)。

■ 今まで印象に残った作品
-多くの作品に出演されている寉岡萌希さん、今までに印象に残っている作品は?-

小学生の時のNHKの「ちゅらさん」ですね。オーディションから現場まで、全て自分の身になった作品だと思います。ひとりで沖縄で撮影現場に挑んだり、小さいのによくやったなって。
映画では、やっぱり『ヘヴンズストーリー』ですね。
中学3年生から高校3年生まで、長い期間、撮影したということもあるんですけど。
思春期と反抗期真っ只中で、自分の中で受ける感情も多かったなのかあ、マネージャーとかすごい大変だったと思います。
撮影後は、役柄のさとちゃんの経験が他の現場でも活かせることもたくさんあったし。

『ヘヴンズストーリー』 予告編

『ヘヴンズストーリー』2010年|日本|278分|瀬々敬久監督

ヘヴンズ ストーリー 予告編

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■ 作品を選ぶ基準
-出演作品はどうやって選びますか?-

オファーいただいた時に、まずいただいた脚本を読んで、演じている自分が想像できて、動いていると感じた作品は、受けるようにしたいです。
映画の場合、上映のことまで考えずに受けることもあって、自分がやりたい、と思った作品を優先します。インディペンデント映画の場合、劇場でかからないというこもとよく聞くんですが、私が出演した作品は、縁あってなのか、運よくというか、劇場で上映されています(笑)。

■ これから挑戦したい役
-これから挑戦したい役はありますか?-

すごいアホっぽい役、してみたいです。
寉岡萌希のイメージで、陰がある役でキャスティングされることが多いんですけど、それとは真逆な役、してみたいです。
ハートフルコメディとか。
オファー?来たら、積極的に考えてみたいです(笑)。

■ 最新作について
-12月に新宿K’s cinemaで『ヘヴンズストーリー』と最新作『世界を変えなかった不確かな罪』の上映がありますが-

『世界を変えなかった不確かな罪』 予告編

『世界を変えなかった不確かな罪』2017年|日本|101分|奥田裕介監督

映画|世界を変えなかった不確かな罪|予告編

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そうですね、両作品とも「罪」と「贖罪」ということがテーマなんですけど、『ヘヴンズストーリー』は私生活でほぼ経験しない「罪」がテーマなのに対して、『世界を変えなかった不確かな罪』は誰でもが日常で犯してしまう「罪」がテーマなんですね。

『ヘヴンズ~』のさとちゃん役は自分と全く切り離して演技をしていましたけど、『世界を~』のピノ役は等身大の自分と照らし合わせながら演じています。
『ヘヴンズ~』は頭で考えて演じて、『世界を~』は感情を大切にして演じた、っていう感じですかね。表情や動きも自分の感情を大事にして演じた感があります。

10年前の自分と今の自分、あっという間ですよね。
う~ん。感慨深いっていうか・・・。

後記
自然体な寉岡萌希さんとのインタビューは終始、笑いにつつまれました。
印象に残るのは、最後の質問。
「最後に『ヘヴンズストーリー』『世界を変えなかった不確かな罪』についてメッセージを」とのPR依頼に寉岡さんは悩み続けました。
通り一遍のまとめや、口先だけの調子のよいPRコメントを気軽に発することをしない真摯な姿勢は、ともすれば我も我もの自己主張SNS時代において稀有なものだと思います。

写真:安達英莉

新宿K’s cinema

『ヘヴンズストーリー』(瀬々敬久監督)
2017年12月2日(土)~12月8日(金)

アンコール上映:
12/2(土)-12/8(金)連日15:30〜ケイズシネマにて
上映後トークショーにて12月6日(水)  寉岡萌希さんが登壇決定!

『世界を変えなかった不確かな罪』(奥田裕介監督)
2017年12月9日(土)~12月22日(金)