現在、鎌倉市川喜多映画記念館にて開催中の特別展「映画衣裳デザイナー 黒澤和子の仕事」。
併せて関連上映も実施していますが、11 月には、 黒澤和子さんは勿論のこと、父である黒澤明監督が愛した、同時代の巨匠や女優の作品が上映されることとなりました。
黒澤監督が大好きだったというオードリー・ヘプバーンの『麗しのサブリナ』、
黒澤監督とともに世界に名だたる巨匠、フェデリコ・フェリーニ監督の『フェリーニのアマルコルド』、生前、監督が最も尊敬していたというテオ・アンゲロプロス監督の遺作『エレニの帰郷』に、
監督自身の遺作『まあだだよ』を加えたラインナップで映画史上の名作が次々と登場します。
以下、作品に対するコメントは黒澤和子さんによるものです。
『エレニの帰郷』
2008 年/ギリシャ=ドイツ他/カラー/ 127 分
監督:テオ・アンゲロプロス
出演:ウィレム・デフォー、ブルーノ・ガンツ、イレーヌ・ジャコブ、ミシェル・ピコリ
「同時代の映画監督の中で、 父が一番尊敬の念を抱いていた方。
父がいなくなってから私が観たたくさんの映画のなかでも、 これは観せたかったなと思う作品がいくつもある。 大好きだったテオ ・ アンゲロプロス の 『エレニの帰郷』 はもちろん感激しただだろう。」
11 月
14 日(火)14 時
16 日(木)14 時
17 日(金)14 時
19 日(日)14 時
『麗しのサブリナ』
1954 年/米/白黒/ 113 分
監督:ビリー・ワイルダー
出演:オードリー・ヘプバーン、ハンフリー・ボガート、ウィリアム・ホールデン
「父はオードリー ・ヘプバーンの大ファンで、それを意識してか 母はオードリーの様なファッションをしていました。」
11 月
1 日(水)10 時半
2 日(木)14 時
3 日(金祝)14 時
5 日(日)10 時半
『フェリーニのアマルコルド』
1973 年/伊=仏/カラー/ 124 分
監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:ブルーノ・ザニン、プペラ・マッジオ、マガリ・ノエル
「自分が持っていないものを持っているフェリーニが父は大好きだった。
フェリーニ監督の映画の世界観は、 映画美術に携わる者にとって、 願わくば 1 度参加してみたい映画です。」
※これまでDVDにすらなっていなかった、フェリーニの自伝的名作が修復版として蘇ります。
貴重な上映機会につき、映画好きには必見!
11 月
1 日(水)14 時
3 日(金祝)10 時半
4 日(土)14 時
5 日(日)14 時
11 月 14 日~ 18 日には、黒澤監督の遺作『まあだだよ』の上映もあります。
下記より詳細をチェックしてください。