この度、アジア最大級の映画祭である第22回釜山国際映画祭(韓国・釜山)がついに開幕されました。
すでに、釜山では多くの映画人が溢れたオープニングと、華やかなレッドカーペットの模様が紹介されています。

その中から、今回<アジア映画の窓>部門に出品された、映画『彼女がその名を知らない鳥たち』 W主演の蒼井優、阿部サダヲ、監督白石和彌の3名がオープニングセレモニーに参加、国内外から集結した豪華映画人と共にレッドカーペットを練り歩きました!

さっそく現地レポートが到着しましたので、お伝えします。

第22回釜山国際映画祭レッドカーペット&オープニングセレモニー
●実施日時:10月12日(木)17:30-19:30(現地時間)
●場 所: 釜山シネマセンター(別称:釜山映画の殿堂)
(Busan Cinema Center Haneulyeon Theater120,
Suyeonggangbyeon-daero, Haeundae-gu, Busan)

●参加者:蒼井優(32)、阿部サダヲ(47)、白石和彌監督(42)

釜山国際映画祭:1996年に始まり、今回で22回目を
迎える国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。
アジアを代表する国際映画祭として常に注目を集めており、
2016年度の来場者数は17万人を記録。
近年の日本映画の出品は新海誠監督の「君の名は。」、
黒沢清監督の「ダゲレオタイプの女」、李相日監督の「怒り」 など。

●<アジア映画の窓>部門:
さまざまな視点とスタイルを持つ、アジアが誇る
才能豊かな映画監督たちの優れた作品を紹介する部門

<イベントレポート>

今年の釜山映画祭はあいにくの雨となりましたが、
熱心な映画ファンが雨の中スターが登場するのをいまかいまかと待ちわびる中、
韓国でも非常に人気の高い蒼井さんがVALENTINOの艶やかな衣装をまとい、
阿部さん、白石監督と共にレッドカーペットに登場すると、
会場からはひと際大きな歓声が巻き起こり3人も手を振りながら応えました。

4回目の本映画祭の参加となる蒼井さんは、
映画祭特有の豪華絢爛な雰囲気を楽しんでいる様子でしたが、
阿部さんは初めての国際映画祭への参加となるため、 少し緊張しながらも
終始笑顔で蒼井さんと白石監督に促されながらレッドカーペットを優雅に歩きました。

蒼井さんは「今回が4回目の参加ですが、初めて参加させていただいた時に、主催の方に
“釜山国際映画祭は他の海外の映画祭よりかは小規模で予算的に掛けられるわけではないけど、
他に負けないのは観客の皆さんです。そこに誇りを持ってます”と言われたのが印象的でした。
今もこれからもずっと続く映画祭になればいいなと思っています。
また観客の皆様にこの作品を観ていただけるだけで本当に嬉しいです」
とこの場に立てたことを感慨深げに語ります。
また韓国・釜山で楽しみにしている事を問われた蒼井さんは
「今年の釜山がどういう感じなのかが一番楽しみです。
釜山に来たら行くと決めている店があるんです。今日も絶対食べますよ!」と、
本場韓国料理を楽しみにしていると笑顔で語ります。

国際映画祭への参加が初となる阿部さんは
「すごく楽しみです。国際映画祭自体が初めてで、
東京で開催される東京国際映画祭も登壇した事が無いんです。
大阪の商店街でカーペットをひいてキャンペーンで歩いたことはありますが、
こんな正装姿は初めてで、本当に楽しみです! 服を汚せないから緊張するな~」
と喜びの感情を爆発させました!
さらに阿部さんは「韓国映画は復讐を扱った作品は多いですし、
ハードなシーンがよく出てくるので、この作品も韓国の皆様に受けいれられると思います。
韓国映画に登場する人物は陣治っぽい、汚い印象があるキャラクターが多いので、
絶対受け入れられると思います。見て楽しんでもらえるだけで嬉しいです」と、
全員最低キャラが登場する本作も気に入っていただけると、韓国の観客にメッセージを贈りました。
さらに阿部さんは「ホテルでウェルカムドリンクがあったので、こんなおもてなしがあるんだって
感動して飲んだ後、ウェルカムカード見たら白石監督へと書いてあって。間違えて飲んじゃった(笑)。
監督にはまだ内緒ですけどね」と、茶目っ気たっぷりに楽しいエピソードを明かしてくれました。

最後にメガホンをとる白石監督は「観客の皆様に単純に楽しんで欲しいです」と語り、
雨を吹き飛ばすほどの歓迎を受けた一同は、殺到した報道陣の取材攻勢や
大勢の観客へたっぷりとファンサービスをこなしながら、韓国・釜山の地を大いに沸かしてくれました。

『彼女がその名を知らない鳥たち』の日本公開は
10月28日(土)より 新宿バルト9他にて全国ロードショー公開されます!

公式サイト
http://kanotori.com

釜山国際映画祭日本映画上映作品一覧

今回日本映画(合作も含む)は35本が上映されます。
以下、上映リスト

シンプルながら、こだわったポスターヴィジュアル

www.facebook.com

【ガラプレゼンテーション部門】
 Gala Presentation

「ナラタージュ」Narratage(監督:行定勲)
「三度目の殺人」The Third Murder(監督:是枝裕和)

【アジア映画の窓部門】
 A Window on Asian Cinema

「枝葉のこと」Sweating the Small Stuff(監督:二ノ宮隆太郎)
「彼女の人生は間違いじゃない」Side Job.(監督:廣木隆一)
「彼らが本気で編むときは、」Close-knit (監督:荻上直子)
「羊の木」The Scythian Lamb (監督:吉田大八)
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」The Miracles of the Namiya General Store(監督:廣木隆一)
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」The Tokyo Night Sky Is Always the Densest Shade of Blue (監督:石井裕也)
「リングサイド・ストーリー」The Ringside Story (監督:武正晴)
「光」Radiance (監督:河瀬直美)
「散歩する侵略者」Before We Vanish (監督:黒沢清)
「美しい星」A Beautiful Star (監督:吉田大八)
「アウトレイジ 最終章」Outrage Coda (監督:北野武)
「彼女がその名を知らない鳥たち」Birds without Names (監督:白石和彌)
「あゝ、荒野」Wilderness (監督:岸善幸)

【ワイド・アングル部門】 
 Wide Angle

「なぎさ」NAGISA (監督:古川原壮志)
「四畳半神話大系」The Tatami Galaxy (監督:湯浅政明)
「メアリと魔女の花」Mary and The Witch’s Flower(監督:米林宏昌)
「夜は短し歩けよ乙女」Night is Short, Walk On Girl(監督:湯浅政明)
「夜明け告げるルーのうた」Lu over the wall(監督:湯浅政明)
「ニッポン国VS泉南石綿村」Sennan Asbestos Disaster (監督:原一男)
「オトトキ」Vibration: THE YELLOW MONKEY (監督:松永大司)
「ピンポン THE ANIMATION」Ping Pong The Animation(監督:湯浅政明)

【オープン・シネマ部門】 
 Open Cinema

「君の膵臓をたべたい」Let Me Eat Your Pancreas(監督:月川翔)
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」Fireworks, Should We See It from the Side or the Bottom?(監督:新房昭之)

特別プログラム【鈴木清順:国境を越えドリフター】
 Suzuki Seijun: A Drifter across the Lines

鈴木清順監督の特別プログラム-代表作7本を上映

「ピストルオペラ」(2001)Pistol Opera
「殺しの烙印」(1967)Branded To Kill
「肉の門」(1964)Gate Of Flesh
「東京流れ者」(1966)Tokyo Drifter
「陽炎座」(2012)Kagero-za
「夢二」(2012)Yumeji
「ツィゴイネルワイゼン」(2012)Zigeunerweisen

【ミッドナイト・パッション部門】 
 Midnight Passion

「東京ヴァンパイアホテル」TOKYO VAMPIRE HOTEL(監督:園子温)
「ROKUROKU」ROKUROKU: The Promise of the Witch (監督:雨宮慶太)
「Downrange」Downrange(監督:北村龍平)