シネフィルでよくご紹介する海外サイト"Taste of Cinema"のランキング。
今回は、21世紀に生まれた映画作品の中からシネフィルでも観ていないかも知れない作品の中から、選んだTOP10を選んでいます。

あくまで、このサイトは一人で選んだランキングを並べていることが多いので、偏りもあるとは思いますが、こういう評価の積み重ねが歴史に残る映画を定めていくことになりますので、参考になります。

映画を単に娯楽と考えるか、文化として考えるか人それぞれですが、少なくとも欧米でのARTがそうであるように歴史を踏まえた文化として映画を捉えている人も多く、その中では海外の方はより監督などへのリスペクトが高いことも事実です。よって、日本以上にそれらの作品への再評価をしていくことも盛んです。

さて今回の筆者Pedro Morataは特にアジアの映画に関して詳しいようですが、彼が選んだのは21世紀に発表された映画の中から、もっと世界で観て欲しい、評価するべき作品を選んだそうです。日本に紹介されていない作品もいくつかありますので、興味を持ってご覧下さい。

海外のランキングと同様に10位から順次紹介します。

10. 『リリア 4-ever』Lilya 4-Ever (2002)
   ルーカス・ムーディソン監督

日本劇場未公開 スウェーデン映画
旧ソ連とスウェーデンを舞台にし売春奴隷犯罪について真正面から描いた映画。

Lilya 4 Ever - Trailer

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9. 『星から来た男」』A Man Who Was Superman (2008)
  チョン・ユンチョル監督

監督は『マラソン』のチョン・ユンチョル。「猟奇的な彼女」のチョン・ジヒョンが主演の作品。

A Man Who Was Superman (2008)

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8. Amer (2009)
 Hélène Cattet監督&Bruno Forzani監督

2009年にスウェーデンで初上映し、マグリット賞を受賞した作品。
予告だけ見るとかなりアートな作品ですが、センスを感じます。
作品はヘレン・キャッテット、そしてブルーノ・フォーザニーの夫婦で監督をしています。
ちょっと観たいかもー

AMER (2010) - Trailer 2

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7. He Never Died (2015)
 Jason Krawczyk監督

2015年アメリカ/カナダのコメディホラー映画だそうです。

HE NEVER DIED Official Red Band Trailer (2015) [HD]

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6. 『エグザイル/絆』Exiled (2006)
  ジョニー・トー監督

ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門において初上映。
シッチェス・カタロニア国際映画祭では最優秀監督、香港金紫荊奨 では最優秀作品賞と最優秀監督賞を受賞しました。
世界的評価も高い香港ノワールで名を馳せたジョニー・トー監督作品です。

Exiled Trailer

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5. Krisha (2015)
 トレイ・エドワード・シュルツ監督

2015年から16年のアメリカのインディペンデント映画で最も多く受賞し、絶賛された作品。
AFI(アメリカン・インディペンデント・フィルム・アワード)作品賞、監督賞などの5冠、ナショナル・ボード・オブ・レビューで、新人監督賞、ゴッサム・インディペンデント映画賞では、ビンガム・レイ・ブレイクスルー監督賞など数多くの映画祭で受賞しました。
また、毎年恒例の個人の選ぶランキングで最も有名なジョン・ウォーターズ監督が選ぶ映画ベスト10でも2016年の作品の第一位に推挙されています。。
トレイ・エドワード・シュルツ監督は今作でデビューを飾り、2017年『It Comes At Night』を発表していますね。

Krisha | Official Trailer HD | A24

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4. 『呼吸-友情と破壊』Respire (Breathe) (2014)
  メラニー・ロラン監督

2014年カンヌ国際映画祭国際批評家週間特別上映作品/第5回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル 国際報道機関賞受賞作。

ちょうど日本でも“ほぼ” 全作日本未公開映画を集めた合同上映会 「ほぼ丸ごと未公開! 傑作だらけの合同上映会」の中で、2017年10月21日に1日だけ上映がされます。気になる方は、ぜひチェックを--
女優でもあるメラニー・ロランの監督として第2作。
詳細は下記まで
https://nbsff2017.wixsite.com/nbsff2017

Breathe / Respire (2014) - Trailer English Subs

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3. 『愛のむきだし』Love Exposure (2008)
  園子温監督

海外でも人気の園子温監督ですが、特に今作は人気のあり評価が高い作品となっている。
2009年の第59回ベルリン国際映画祭で、「カリガリ賞」「国際批評家連盟賞」を受賞しました。
筆者はここで

”この傑作は、大衆によく知られていないことを本当の恥です(中略)このような壮大な映画が十分な認識を得ていないこと...それは許されません”

と書いています。
出演は、西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラなど。

Love Exposure Trailer (with English subs)

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2. 『テイク・シェルター』Take Shelter (2011)
  ジェフ・ニコルズ監督

カンヌ国際映画祭で上映され、批評家週間グランプリとFIPRESCI賞を受賞、他にドーヴィル・アメリカ映画祭でもグランプリを受賞した作品。『MUD -マッド-』『ミッドナイト・スペシャル』と『ラビング 愛という名前のふたり』などで日本でも知られているジェフ・ニコルズ監督作品。
出演はマイケル・シャノン、ジェシカ・チャステインなど。

Take Shelter Movie Trailer Official (HD)

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そして、日本映画が1位に輝き-------

1. 『嫌われ松子の一生』Memories of Matsuko (2006)
  中島哲也監督

今作が、ここでは世界で見過ごされている最高の映画の第一位と評価されています。
近年のこういう海外の日本映画の紹介では、度々上位にランキングされていますね。

ここで筆者は

”エキサイティングで面白く、知的で、空想的、必須です”
”本当に悲しいことは、今作がハリウッド映画ならすべてのオスカーを征服し、「ラ・ラ・ランド」のような記録を達成したということです。 残念ながら、この映画は日本から来ており、その配給は限られています。 近年、最も知られている日本映画の一つ『告白』の監督をしていることなどで少しは救いになりますが、この傑作を世界で称賛するには不十分です。”

とまで言い切っています。
まだご覧になってない方は是非ー

Memories of Matsuko trailer

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下記サイトで英語ですがそれぞれの作品の評を書いています。
より興味を持った方はご覧ください。

http://www.tasteofcinema.com/2017/10-great-movies-from-the-21st-century-you-may-have-missed/