田舎から来た不器用な女が出会った、パリで古書店を営む年老いた男。風変わりなふたりが紡ぐ愛と人生についての物語̶̶̶。不器用なマヴィは引越したてで気ぜわしいパリの生活に馴染めずにいるが、ある日、従業員募集の貼り紙を頼りに小さな古書店を訪ねる。
そこで出会ったのは、謎めいた店主ジョルジュ。祖父と孫ほどの年齢差にもかかわらず、ふたりは徐々に惹かれあう。だがジョルジュには闇に包まれた過去があった......。

©KinoEletron - Reborn ProducCon - Mikino - 2016

パリの古書店を舞台にくりひろげられる知的でロマンティックなラブストーリーであり、ひとりの女性が自分の人生を選択するまでのちょっと奇妙な成⻑譚。

とても小ぶりな映画。けれど正真正銘の真珠。
ロリータの演技に感銘を受けました。
ーイザベル・ユペール(女優)

マヴィ役は、イザベル・ユペールの娘で舞台や映画で活躍する注目の女優ロリータ・シャマ(『マリー・アントワネットに別れをつげて』)。ジョルジュ役は演技派俳優ジャン・ソレル(『昼顔』)。
またマヴィの友人役で、ヴィルジニー・ルドワイヤン(『8 人の女たち』)も出演。

©KinoEletron - Reborn ProducCon - Mikino - 2016

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監督は、フラ ンスの期待の新鋭エリーズ・ジラール(『ベルヴィル・トーキョー』)。
実際にパリ、カルチェ・ラ タンにある書店を借りて撮影された本作。
ベテラン撮影監督レナート・ベルタ(『パリ、恋人たちの影』)による映像は、光と闇に満ちた現代のパリの風景を見事に捉え、どこか幻想的なこの物語を美しく彩る。

エリーズ・ジラール(監督・脚本)
Elise Girard
1974 年、フランス生まれ。大学で脚本について学んだ後、演劇教室などで女優養成講座を受講しながら、『哀しみのスパイ』(エリック・ロシャン、94)、『ヴァン・ゴッホ』(モーリス・ピア ラ、91)等に端役で出演。1997 年、ジャン=マルク・コース、ジャン=マリ・ロバンと出会い、 彼らが経営する〈シネマ・アクシオン〉系列の映画館で広報を担当する。カルチェ・ラタンの名画座系映画館に親しんでいくなかで、それらをテーマにした中編ドキュメンタリー2 本『孤独な 勇者たち《シネマ・アクシオンの冒険》』(03、未)、『ロジェ・ディアマンティスあるいは本物の人生』(05、未)を監督。2011 年には、初の長編劇映画『ベルヴィル・トーキョー』を監督。ヴ ァレリー・ドンゼッリとジェレミー・エルカイムを主演に、妊娠時期をシングルで過ごした情緒不安定な女と、父親になることを受け入れられない男のすれ違いを巧みに描きだした本作は、日本では 2013 年に《フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ》特集の 1 本として公開され、話題を呼んだ。『静かなふたり』はエリーズにとって長編二作目となる。

『静かなふたり』予告

フランス期待の女性監督エリーズ・ジラール『静かなふたり』予告

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STORY
マヴィは 27 歳。本名はヴィヴィアン・ドルマンヌ。ロシュフォールの出身で、最近ツールからパリに引 っ越してきたばかり。アパートの同居人は、絵描きのフェリシアと猫のジャック。フェリシアはいつも愛 人のミゲルを家に連れ込んでは彼女の安眠を妨げる。パリでは突然空の上からかもめの死体が落ちてきた り、おかしなことばかりが起きる。そんなある日、彼女は馴染みのカフェで一枚の貼り紙を目にする。

『静かなふたり』
監督・脚本:エリーズ・ジラール
共同脚本:アンヌ=ルイーセ・トリヴィディク
撮影:レナード・ベルタ
音楽:ベルトラン・ブルガラ
出演:ロリータ・シャマ、ジャン・ソレル、ヴィルジニー・ルドワイヤン
2017年|フランス|カラ―|70 分|原題: Drôles d‘oiseaux|日本語字幕:寺尾次郎
提供:マーメイドフィルム
配給:コピアポア・フィルム
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
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10月14日より新宿武蔵野館他にて公開!