海の生態をテーマにした『リヴァイアサン』で世界の映画祭で絶賛され、ドキュメンタリー映画の手法でも衝撃を与えた監督のルーシァン・キャステーヌ=テイラーとヴェレナ・パラヴェルの新作映画『Caniba』。
現在開催中のヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミア上映され、9月にはトロント国際映画祭で北米プレミア上映される作品です。

この二人の監督は、映像作家であると同時に、ハーバード大学では「感覚民族誌学研究所」の人類学者という肩書きを持っている。
そんな視点から、1981年にフランスで起こった猟奇殺人事件「パリ人肉事件」としてあまりにも有名な日本人 佐川一政にフォーカスしていく。

現在の佐川一政は、東京近郊に暮らしており、元々の糖尿病も悪化し、2013年には脳梗塞で倒れ歩行困難となり実弟の介護を受けつつ年金などで暮らしているという。
彼の生活にカメラを向け、弟との関係性などを加えながらも彼の心の根幹にある”カニバリズム”についてあらためて考察したドキュメンタリー映画の衝撃作。
既に海外メディアでは、下記に列記したNY Timesをはじめ、”トロント映画祭で見るべき10本のドキュメンタリー”などと紹介され話題になっている作品です。

www.mymovies.it

現在、発表されている短いクリップ映像

Clip da Caniba di Lucien Castaing-Taylor, Verena Paravel

youtu.be

Venice Film Festival Tends Its Prestige With Care

www.nytimes.com