ベルリン・ロカルノ・香港・全州、世界が注目する吉田光希監督最新作、ついに日本公開!

『症例X』(’08)ぴあフイルムフェステイバル審査員特別賞、 ロカルノ映画祭選出、『家族X』(’11)ベルリン映画祭選出、 『トーキョービッチ,アイラブユー』(‘13)東京フィルメックス スペシャル・メンションと国内外で評価の高い吉田光希監督、 待望の最新作『三つの光』が9月16日より公開が決定いたしました。

本作は、大根仁監督『恋の渦』 (’13)、山本政志監督『水の声を聞く』(‘14)に続く、シネマ ☆インパクト製作長編映画第3弾で、プロデューサーの山本政志にとって、自らの監督作5作品に続き、6作目のベルリン映画祭出品作となりました。

圧倒的なリアリティで心の再生を描く

深夜の倉庫街で楽曲制作をするマサキとKの元に、抑圧された日常から逃れるようにして三人の女が集まってきた。マサキとKとの出会いによって自分を解き放っていく3人。
それは、共同で作り上げていく一つの音楽に結実していくように思われたのだが・・・。


橋口亮輔監督『恋人たち』(’15)の好演で、高崎映画祭優秀新進俳優賞を受賞した池田良をはじめとする出演者と監督が対話を重ね、それぞれの個性や境遇をキャラクターに反映させ、観る者に圧倒的なリアリティをもって語りかけます。 もがき続ける人間の姿を通して、誰もが抱く希望や葛藤、焦燥を描き、心の再生に迫る意欲作『三つの光』。

吉田光希監督


1980 年生まれ。東京造形大学造形学部デザイン学科映画専攻領域卒業。在学中より諏訪敦彦監督に師事。
また塚本晋也監督作品を中心に映画制作現場に参加。特殊効果、照明助手、美術助手、助監督 経験を積む。卒業後は製作プロダクションにて CMやPVの制作に携わる傍ら、自主製作映画『症例X』(’07) で、第30回ぴあフィルムフェスティバル(PFF) 審査員特別賞を受賞。
同作は第61回ロカルノ国際映画祭の新鋭監督コンペティション部門に入選。
第20回PFFスカラシップの権利を獲得して制作された『家族X』で、劇場映画デビューを果たす。同作はベルリン国際映画祭、全州国際映画祭など、多くの海外映画祭より招待を受け上映されいてる。
2012年『ふかくこの性を愛すべし』がオムニバス映画『ヴァージン』の一篇として劇場公開。
2013年、演劇ユニット「オーストラ・マコンドー」 の舞台を原作にした映画『トーキョービッチ,アイラブ ユー』を制作。第14回東京フィルメックス・コンペティション部門に選出され、スペシャル・メンションが授与された。

ストーリー
稼働を止めた深夜 倉庫街。
その中に一軒だけ明かりを灯す建物があった。 山積みの楽器に囲まれ、ひとり楽曲制作を続けているマサキがいる。 そして 、彼の横にはいつでもKがいた。
「もう誰も来ねーよ」
「そんなこと言ったら、全部お終いじゃん」
かつて音楽スタジオとして使われていた場所。今 2人の他 、やってくる者は誰もいない。
保育士ろして働くアオイは 、しばらく仕事を休んでいる。 婚約していた恋人との関係は 、他人に壊されるかたちで終わりとなった。
無気力にベッドで横たわり一日を過ごす。自室に置かれたピアノの前で、鍵盤に指を置く。
気持ちの動きに合わせて音を奏でてみる。か弱く、輪郭の無い音楽が鳴る。
彼女は自分の演奏姿を撮影し、動画共有サイトにアップロードし続けている。
「誰も観ていないんだけどさ、前は向いている」
今はこれだけが彼女と世界の接点だった。
専業主婦はミチコは、かつて思い描いていた理想の家族像があった。
経済的にも不自由なく、子どもの居る幸せな家庭。
結婚から2年ほどたった今、その理想と違うところに居る。
夫とはすれ違うように続く日々。
「すごいヒマだけど 、自由が無いじゃん私。表にでたい」
彼女が本音を話せるのは 、息抜きに通い始めたテニススクールのコーチだけだった。
彼らは次第に自分の日常に距離を起き始め、そして出会う。
相容れぬような4人は互いに惹かれ合い、やがて不思議なコミュニティを形成していく――。

「三つの光」
池田良/鈴木士/小宮一葉/真木恵未/石橋菜津美

脚本・監督 吉田光希
プロデューサー:山本政志
ラインプロデューサー:柏田洋平
撮影:志田貴之
照明:中西克之
録音:L’equipe
音楽:Yawn of sleepy
助監督:福嶋賢治
編集:古川達馬
制作プロダクション:Sundy 
製作・配給:Cinema★Impact


9/16(土)新宿 K's cinema、9/30(土)渋谷 ユーロスペース 他、全国順次公開