『溶ける』で初のカンヌ国際映画祭のシネフォンダシオンで選出された、井樫彩監督。
世界の学生が製作した作品から、優秀な作品を選び出すというシネフォンダシオン。
今年も世界から約2600作品の応募があり、その中から16作品が最終ノミネートされ日本人からは3年ぶりに井樫彩監督の『溶ける』が選ばれました。2014年に平柳敦子監督の『Oh Lucy !』がノミネートされ2位に選ばれて以来のこととなります。
シネフィルに、緊急で、写真などを中心に彼女の見た初めてのカンヌ国際映画祭で見たこと、感じたことなどを写真中心にレポートしていただいています。
「井樫彩の初めてのカンヌ!」2日目です!
テーマ:世界がそこにある
今日はまず、ジャパンブースに行きました。
日本企業のブースが展開されています。河瀬監督「光」のポスターも!
そして、この人だかりは…
メイン会場でコンペティション部門の上映です。すごい人の数!!
上からコンペのレッドカーペットを見ていたのですが、訳が分からないスケールと、眼前に広がる光景に初めて世界を感じ、恐ろしくなるとともに絶望も感じました。
これは長くなりそうなので割愛します(笑)
こんなところからも見ています。↓
そして、シネフォンダシオン部門のウェルカムミーティングと公式インタビューを行いました。
彼らは同じ部門の『AniMal』の俳優さんたちです。とてもフレンドリー。
そして!夜はコンペティション部門、河瀬監督の『光』へ。
コンペティション部門を観るのには、フォーマル・ドレスコード必須なので、お着替えです。
(溶ける主演の道田さん(右)が合流しました!)
レッドカーペットを通り会場入りします。
会場は2000人が収容される、世界最大規模。
それが見事に満員です。(こちらはバルコニー席から)
「光」まさにカンヌという地で映画を観ているわたしに染み入るような作品でした。
河瀬さんでも、世界を怖いと思うこと、あるんですね。素敵なシーンのひとつひとつで紡がれた結晶のような作品でした。
語りたいことは多くありますが、5/27から日本で公開!なのでここらへんにしておきます。とても楽しみです。
タイタニックのデカプリオと道田さんで締めます〜。ではでは。
井樫 彩 Aya Igashi
1996年生まれ、北海道出身。東放学園映画専門学校映画制作科卒業。
『溶ける』は監督2作目で、東放学園の卒業制作作品。今作が国内で「なら国際映画祭2016」のゴールデンKOJIKA賞(学生部門グランプリ)や「PFFアワード2016」の審査員特別賞、その他にも横濱インディペンデントフィルムフェスティバル、東京学生映画祭などで様々な映画祭などでの受賞を重ね、カンヌ国際映画祭のシネフォンダシオンに選出。現在、次回作『真っ赤な星(仮)』の準備を進めている。