暗闇の中から光の花が現れた 19世紀末ベル・エポック。
世界にひとつのダンスで、熱狂を巻き起こしたダンサーがいた。
彼女の名は、ロイ・フラー。マネの絵でも有名な〈フォリー・ベルジェール〉で、一夜にして時の人となる。それは、自ら色や角度を設計した光の照明の中で、シルクの衣装が様々な形を織りなす、誰もが初めて目にするダンスだった。
“モダン・ダンスの祖″と呼ばれ、パフォーマーとしての天才的なセンスが今再び評価されているロイ。偶然見た、長い衣装をまとって踊るロイの写真に衝撃を受けた写真家のステファニー・ディ・ジューストが伝記を基に映画化。
夢を実現させるために闘ったロイの強い信念に心揺さぶられる、愛と友情のドラマが誕生した。
出演するのは、海外でファッションアイコンとしても人気の仏人ミュージシャンのSoko、ジョニー・デップの愛娘、リリー=ローズ・デップ。そして、『たかが世界の終わり』でセザール賞を受賞し名実ともにフランスを代表する俳優となったギャスパー・ウリエル。と今人気のフレンチアイコンが出演しております。
SokoはGUCCIのミューズとして活躍しており、マドンナも認めた才能の持ち主。日本でも2,30代のインスタグラム世代の女性から特に人気が出てきています。
また、リリー=ローズ・デップはご存知の通り、母親はヴァネッサ・パラディ、父親はジョニー・デップ、そして名付け親はマリリン・マンソン。このイザベラ・ダンカン役で本格的な女優の演技を開花させフランスのアカデミー賞、セザール賞有望若手女優賞にノミネートされました。
100年前のフランスで活躍した実在の女性ダンサー、
ロイ・フラーを描いた作品で、ダンスシーンの美しさは圧巻です。
※歌手 perfumeの衣装に光を当てる演出のインスピレーション元になったとも言われています。
監督はステファニー・ディ・ジュースト。
本作は写真家として活躍していた彼女の初監督作品。「ロイ・フラー:ベル・エポックの象徴」と書かれた1枚のモノクロ写真に偶然出会ったことが本作を作るきっかけとなりました。今作で、カンヌ国際映画祭の〈ある視点〉部門で正式上映というデビューを飾り、セザール賞の第一回監督賞にもノミネートされる期待の女性監督です。
ストーリー
女優になることを目指していたロイは、ある時偶然舞台で踊り、初めて喝采を浴びる。
ロイの才能を見抜いたドルセー伯爵の力を借り、パリ・オペラ座で踊る夢を叶えるために、ひとりアメリカから海を渡る。ロイのダンスを見たパリの観客は初めての体験に驚き、瞬く間にスターに。そして遂にパリ・オペラ座から出演オファーが舞い込む。無名だが輝くばかりの才能を放つイサドラを共演者に抜擢し、彼女への羨望と嫉妬に苦しみながらも舞台の準備を進めるロイ。しかし、そんな彼女に思わぬ試練と裏切りが待っていた──
出演:ソーコ(「博士と私の危険な関係」)リリー=ローズ・デップ(「Mr.タスク」)ギャスパー・ウリエル(「たかが世界の終わり」)
監督:ステファニー・ディ・ジュースト