上野の東京芸術大学美術館において、「特別展 雪村 奇想の誕生」が開催中です。
東京会場での展示は残り一週間です!
戦国時代、東国で活躍した画僧、雪村周継(せっそんしゅうけい)。武将の子として生まれながら出家して画業に専心した雪村は、故郷の茨城や福島、神奈川など東国各地を遍歴しました。その生涯は未だ謎に包まれていますが、ひときわ革新的で、また人間味あふれる温かな水墨画を描き続けた、ということだけは確かです。この展覧会は、雪村の主要作品約100件と関連作品約30件で構成される最大規模の回顧展です。
伊藤若冲、歌川国芳など「奇想」と呼ばれる絵師たちの「先駆け=元祖」とも位置づけられる、今まさに注目すべき画家、雪村。
雪村の「奇想」はどのようにして生まれたのか、公式サイトに挙げられている「みどころ」から、追ってみましょう。
みどころ1 15年ぶりの大回顧展!今、新たな魅力に迫る。
伊藤若冲、會我蕭白、歌川国芳…「奇想の画家」が大ブームを巻き起こしている今こそ雪村!
元祖「奇想の画家」というべき雪村の、破天荒でユニーク、大胆で繊細な作品の数々を堪能できます。
みどころ2 尾形光琳、狩野芳崖から、ドラッカーまで、
大絵師、知識人を魅了した雪村芸術!!
琳派の代表絵師である尾形光琳は、雪村を思慕し、模写や雪村を意識した作品を数多く残しました。
近世には狩野派、近代では狩野芳崖、橋本雅邦らが雪村を研究します。本展は、雪村に影響を受けた後世の絵師の作品の数々も観ることができます。
また、「電力王」「電力の鬼」と呼ばれた松永安左エ門(1875-1971)や「マネジメントの父」ピーター・F・ドラッカー(1909-2005)も雪村に魅せられ作品を所蔵するなど、現代に至るまで多くの知識人たちを魅了してやみません。
みどころ3 息を呑む世界観。細部に宿る「せっそん」魂。
大きな屏風も小さな掛軸も、1つ1つの作品の細部に雪村の独特な世界観がふんだんに盛り込まれています。
《呂洞賓図》(大和文華館蔵)の仙人の足元に描かれた“波”、《瀟湘八景図帖》(個人蔵)の“風”、《金山寺図屏風》(笠間稲荷美術館蔵)に描かれた“人々”…
細部に宿る「せっそん」魂をぜひ会場でご覧ください。
東京で見られるのはあと一週間!
奇想と出会うラストチャンスを逃さずに!
開催概要(東京会場)
会期: 2017.3.28[火]- 5.21[日]
会場: 東京藝術大学大学美術館[上野公園]
〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8
開館時間:午前10時~午後5時
※入館は閉館の30分前まで
休館日: 毎週月曜日
主催: 東京藝術大学、読売新聞社
協賛: 日本写真印刷
協力: 日本航空
後援: TBSラジオ
お問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
観覧料: 一般1600円(1400円)、大学生1200円(1000円)、高校生900円(700円)、
中学生以下は無料
*( )は20名以上の団体料金
*団体観覧者20名につき1名の引率者は無料
*障がい者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
公式サイト: http://sesson2017.jp
開催概要(滋賀会場)
会期: 2017.8.1[火] - 9.3[日]]
会場: MIHO MUSEUM
〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
開館時間:午前10時~午後5時
※入館は午後4時まで
休館日: 毎週月曜日
主催: MIHO MUSEUM、読売新聞社
協賛: 日本写真印刷
お問合せ:0748-82-3411(MIHO MUSEUM)
観覧料: 一般1100円(900円)、大高生800円(600円)、小中学生生300円(100円)
*( )は20名以上の団体料金
公式サイト: http://sesson2017.jp