世界3大映画祭であるベルリンで監督賞(‘04)。ベネチアで監督賞(’04)、最高賞(‘12)を受賞したキム・ギドクが、日本に来て監督、撮影、照明、録音を全て一人で行った執念の作品『STOP』。

各国映画祭でもその衝撃の内容に物議をかもし、日本での上映は不可とされていましたがようやく日本で公開が決まりました。シネフィルでは、すでに何回かご紹介し、大変大きな反響を呼んでいた作品で、原発の問題に対し、キム・ギドクが投げかけた”問題提起”となる作品です!

キム・ギドクが丸腰で日本で撮らなければならなかった「ストップ」は、彼が抱いている社会への危機感が怒りとなって牙をむいた力作である。 (行定勲監督)

(作品収益の一部を福島そして昨年地震の被害にあった行定勲監督の故郷熊本に寄付いたします)

© 2017 by Allen Ai Film

© 2017 by Allen Ai Film

キム・ギドク監督 メッセージ

私は、日本に友達がすごく多いのですが、みなさんとても良い方で優秀です。
でも、日本と韓国は、過去の不幸な歴史の為に、あまり仲が良くない状況です。そんな中で作った、今回の「STOP」ですが、これは韓国人だとか日本人だとか、そういったことは関係なくて、人類の安全の問題だと思っています。
そして、6年前の3月11日にはたくさんの方が亡くなりました。亡くなった方のご家族のことを考えると、非常に心が痛みます。そして、原発の問題は、終わっていません。終わっていないどころか、これからも、どんどん深刻なことになっていくかもしれません。世界中の技術者を集めてでも、早く自然な状態が戻ってくるようなことになればいいなと思っています。
(取材:霜田明寛)

世界のキム・ギドク監督が一人で撮影に挑んだー

第52回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭 
第26回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭  
第20回プサン国際映画祭  
第20回ケララ国際映画祭

『STOP』予告編

キムギドク監督作品「STOP」予告編

youtu.be

STORY
2011年3月11日、東日本大震災。そして福島第一原発のメルトダウン。5km圏内に住んでいた若い夫婦は東京への移住を決意した。妊娠中の妻は放射能の赤ん坊への影響に不安を抱え、だんだん正気ではいられなくなる。そんな中、謎の政府の役人が現れ中絶を強引に促す。写真家である夫は、かつてのままの美しい自然や動物の写真を撮り、妻を安心させようと単身福島に戻ったのであったが、彼がそこで見たものは・・・。

監督:キム・ギドク 
出演:中江翼 堀夏子 武田裕光 田代大悟 藤野大輝 合アレン
菅野圭 諸星敦 中野貴生 三ノ輪健太郎 猪股俊明 石松太一 林雄大 島田一斗 香具青汰 加藤蒼渉 宇野正剛

プロデューサー:キム・ギドク 合アレン   
スタッフ:安藤大佑 合アレン   
配給:Kim Kiduk Film/Allen Ai Film   
宣伝協力:岡田真 高木悠衣
撮影協力:株式会社スカイコーポレーション 有限会社レトル 株式会社ウォーターブルー 株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー マルパソ事務所 麻布塾 大槻真紀 牧内彰 真砂豪 根本理恵 グ ミンジ 李潤泯 陸美珠
© 2017 by Allen Ai Film

2017年5月13日から新宿K's cinema、キネカ大森,
2017年6月24日から横浜ジャック&ベティ 
の三館にてロードショー