A24は『ムーンライト』をアカデミー賞に導き、今世界で最も注目されている映画製作会社であることは間違いありません。

そんな会社が、サンダンス映画祭で、発表したのが全編日本語という近未来の短編映画『TORU』。すでにご存知の方も多いかもしれませんが、予告では「無題」としてプロモーションされ、海外のSNSなどで話題を呼びました。

近未来作品ではすでにA24は『エクス・マキナ』を成功に導いた前例がA24にはありますが、このサンダンスで発表されたのは英語字幕付きの日本語でのSF短編映画だったわけです。

物語は、2076年を舞台にしています。TORUは肺に致命的な病を持った状態で生まれた、男の子。
彼は数日しか生きられないので、両親は数日で完全な人生を体験させる試行実験にサインをします。それからーー

予告 スクリーンショット
唯一ワンカットだけ、日本語で“人工神経システム切断許諾契約書”と書かれたものが登場

この作品が、不思議なのはA24のような大手企業が、このような短編映画を手がけ、さらには映画祭の初演に先立って独自のキャンペーンを展開するという異例なことです。

そして、なお謎が深まるのが、このサンダンスでただ一回の上映の後、他の短編映画祭等に出品等の情報などもなく、現在も謎のままー
しかし、A24が早期にこの映画に関与したことは、何かがあるのではと疑問に思ってしまいます。
ともかく、覚えておいていい作品かもしれません。

監督はNY在住のJonathan MinardとScott Rashap。
出演はMichael Bakkensen、Tamara Hickey、のほか海外在住のTatsuo Ichikawa、Ai Kiyono、Yasu Suzukiなどがクレジットされています。

正式には「無題」として発表されている予告

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