映画webマガジンcinefilとインディペンデント映画製作・配給のガチンコ・フィルムによる製作映画 第一弾が発表となりました。

2017年度の完成をめざし、製作が開始されたのは伝説のパロディスト、マッド・アマノに密着したドキュメンタリー作品です。

社会を風刺続けた稀代の表現者マッド・アマノをご存知ですか?

写真をモンタージュしていく手法で、社会を風刺し、特に「数人のスキーヤーが雪面を滑降する写真に巨大スノータイヤを合成」した作品での、氏が訴えられたパロディ裁判は、日本の裁判史上に残るスキャンダルとなりました。

今の時代、マッド・アマノが示したパロディの精神が失われようとしています。
多くの社会の問題を、ただ傍観したり、批判するのではなく豊かな精神で風刺し、パロディとしてより多くの人に伝えていくー
そんな、大人の寛容さを作品に表現し続けた彼の存在を今一度、ドキュメンタリー映画にして見ていただきたいと願っております。

抜擢されたのは、新進ミュージックビデオ監督・長棟航平

監督は、「横濱インディペンデント・フィルム・フェスティバル2016」で、cinefil賞および音楽部門最優秀賞を受賞した長棟航平。
長棟監督は、大阪芸術大学卒業後、Walkings、TheROAMERS、空きっ腹に酒、LAZYgunsBRISKYなどのインディーズロックバンドのミュージックビデオを多数手掛けています。

インディペンデント映画監督・俳優で活躍するアベラヒデノブ監督は、大阪芸術大学の同期。
卒業制作作品「夜が終わる」は、80年代を彷彿とさせ、長棟監督の完成の高さをうかがい知ることができます。
「みなと、かこ、げんざい」(2014年)は、第六回日本芸術センター映像グランプリ 新人賞、第15回ドイツ・ハンブルグ日本映画祭で上映されました。

長棟航平監督

1988年5月31日兵庫県生まれ。
2011年大阪芸術大学卒業制作映画「夜が終わる」でCINE VIS CINEMA2013 準グランプリ受賞。
2014年「みなと、かこ、げんざい」で第六回日本芸術センター映像グランプリ新人賞、Kisssh-Kissssssh映画祭映画祭特別賞を受賞。第15回ドイツ・ハンブルグ日本映画祭でも上映。
最新短編「Chick flick fanclub #1」は、横濱インディペンデント・フィルム・フェスティバル2016で、音楽賞&cinefil賞を受賞。
監督、撮影、編集を自分で行うプロジェクトclementine[video boutique]を立ち上げ、Walkings、TheROAMERS、空きっ腹に酒、LAZYgunsBRISKYなどのインディーズロックバンドのMVを多数手がける。

伝説のパロディスト、マッド・アマノ

写真雑誌「FOCUS」で約20年間の連載「狂告の時代」で知られる、日本のパロディストの第一人者です。
写真をモンタージュし制作するパロディ作品で、社会情勢を鋭く風刺し続けています。

伝説のパロディスト、マッド・アマノ

1939年(昭和14年)7月28日生まれ。東京出身。東京藝術大学美術学部工芸科図案計画卒(1962)。
フォトコラージュによるパロディを確立し、日本を代表するパロディスト。約20年間、雑誌「FOCUS」に時事風刺「狂国の時代」を連載。
「数人のスキーヤーが雪面を滑降する写真に巨大スノータイヤを合成」した作品で、氏が訴えられたパロディ裁判は、日本の裁判史上に残る。
・第24回文芸春秋漫画賞受賞(1978)、同年、米国、ロサンゼルスに家族とともに移住
・FOCUSの最終ページに「狂告の時代」と題してパロディー連載開始(1981)
 創刊以来、まる20年になる直前、休刊のため連載中止。(2001. 10)
・16年続いた著作権裁判(パロディー裁判)、和解成立。(1987)
・10年間の米国生活を終えて帰国(1988)
・有限会社ビッグバン設立
・「天下り新聞」発行
・薬害エイズ訴訟支援のため患者、中村敦夫氏らとともに厚生省前でアピール
・住専に対する公的資金投入に反対するデモとアピールを渋谷ハチ公前で行う
・都知事室前に設置されていた二つの彫刻(3億円)を「都民が観賞できる場所 に移転せよ」と石原都知事に要請。
 その結果、移転が実現。(1999.11)
・政治パロディーWebサイト「週刊蜃気楼」開設。(2000.5)
・長野県知事選で田中康夫候補を応援。(2000.10)
・Webサイト「週刊パロディー・タイムズ」開設(2002.10)
・住基ネット接続拒否運動。「ウシは10ケタ、ヒトは11ケタ」のTシャツデザイン
・「マイケル・ムーア監督に広島・長崎原爆投下記録映画を作ってもらおう署名運動」(2004.3)
・「劣化ウラン廃絶キャンペーン」
・Webサイト「The Parody Times」リニューアル開設。(2004.6)
・NHK衛星放送「熱中時間 忙中趣味あり」(2004.11.21)
・スカイ・パーフェクトTV特番「マッド・アマノのパロディー主義」(2005.2)など。
・ミシガン大学日本研究センターにて講演「原爆投下の責任を問う」(2006.1)
・月刊「創」、月刊「紙の爆弾」、季刊「EYEMASK」、経済専門誌「ZAITEN」、東京新聞(“嘲笑点”)、「十勝毎日」などにパロディーとコラム連載。「パロディって何なのさ」「リトルボーイとファットマン」、「謝罪の品格」、「原発のカラクリ」など著書多数。

二人の邂逅から生まれるドキュメンタリー

伝説のパロディストと新進のミュージックビデオ監督、世界も世代も全く違うこの二人の邂逅がどのような物語を紡ぎ出すのか。
新しいドキュメンタリー作品が今、生まれようとしています。

製作陣には、六本木・西麻布の黎明期に数々のバー・飲食店をプロデュースし西麻布文化を創りあげたプロデューサー角章(cinefil代表)、ドキュメンタリー映画「GOSPEL」(2014年|松永大司監督)、ミス日本50周年ドキュメンタリー「夢こそは、あなたの生きる未来」(小野篤史監督)などの製作を手掛けている飯塚冬酒(ガチンコ・フィルム)が名を連ねます。

本作が生まれるきっかけとなった「横濱インディペンデント・フィルム・フェスティバル」では新進の映画監督・映像作家の輩出を目指すコンペティション型の映画祭です。
応募監督の中から助成金・上映支援・映画製作などを積極的に行っています。
本年の作品も募集開始しております。

日本に喝!怒り度数でご支援をー
クラウドファンディング
「モーションギャラリー」で製作支援をスタートいたしました。

是非、皆様のご支援をお願い致します!