3月6日は、2016年に90歳で亡くなったポーランドの偉大な映画監督アンジェイ・ワイダの誕生日ー『灰とダイヤモンド』『鉄の男』『カティンの森』--

アンジェイ・ワイダ（ Andrzej Wajda、1926年3月6日 - 2016年10月9日）
ポーランドの映画監督。

ポーランドの対ソ連への地下抵抗運動を描いた代表作『灰とダイヤモンド』などの、”抵抗三部作”とで不動の地位を確立。その後も民主化を率いた自主管理労組「連帯」を取り上げた『鉄の男』でソ連によるポーランド軍人らの大量虐殺事件が題材の『カティンの森』などを発表。
その作品は、労働者、民衆側に立った抵抗や連帯を描いた。
また、日本を愛し続けてくれた親日家でもあった。

2000年、世界中の人々に歴史、民主主義、自由について芸術家としての視点を示した業績により、第72回アカデミー賞にて名誉賞を受賞。

作品の受賞はもちろんの事。
監督個人へも、アカデミー賞名誉賞以外にも下記のように受賞している。

ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞ルキノ・ヴィスコンティ賞 （1978年）
英国アカデミー賞フェローシップ賞 （1982年）
セザール賞名誉賞 （1982年）
ヨーロッパ映画賞 生涯貢献賞 （1990年）
京都賞思想・芸術部門 （1997年）
ヴェネツィア国際映画祭栄誉金獅子賞 （1998年）
ブリュッセル国際映画祭クリスタル・アイリス賞 （1999年）
ポーランド映画賞生涯功労賞 （2000年）
ベルリン国際映画祭名誉金熊賞 （2006年）
ロシア友好勲章(2010年）
ヴェネツィア国際映画祭個人功労賞 （2013年）

長編映画　監督作品

世代 Pokolenie （1955年）

地下水道 Kanał （1957年）

第10回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞

灰とダイヤモンド Popioł i diament （1958年）

1959年の第20回ヴェネツィア国際映画祭で国際映画批評家連盟賞

ロトナ Lotna （1959年）
夜の終りに Niewinni czarodzieje （1960年）
サムソン Samson （1961年）
シベリアのマクベス夫人 Powiatowa lady Makbet （1962年）
灰 Popioły （1965年）
Gate to Paradise （1968年）
すべて売り物 Wszystko na sprzedaż （1969年）
蝿取り紙 Polowanie na muchy （1969年）

戦いのあとの風景 Krajobraz po bitwie （1970年）

白樺の林 Brzezina （1970年）

1971年の第7回モスクワ国際映画祭で監督賞

婚礼 Wesele （1973年）
約束の土地 Ziemia obiecana （1975年）

大理石の男 Człowiek z marmuru （1977年）

1978年第31回カンヌ国際映画祭、国際映画批評家連盟賞

麻酔なし Bez znieczulenia （1978年）

ヴィルコの娘たち Panny z Wilka （1979年）

1980年の第52回アカデミー賞の外国語映画賞にノミネート

ザ・コンダクター Dyrygent （1980年）

鉄の男 Człowiek z żelaza （1981年）

、第34回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール

ダントン Danton （1983年）
ドイツの恋 Un amour en allemagne （1983年）
愛の記録 Kronika wypadków miłosnych （1986年）
悪霊 Les possédes （1988年）

コルチャック先生 Korczak （1990年）

鷲の指輪 Pierścionek z orłem w koronie （1992年）
ナスターシャ Nastasja （1994年）
聖週間 Wielki Tydzien （1995年）
Panna Nikt （1996年）
パン・タデウシュ物語 Pan Tadeusz （1999年）
Zemsta （2002年）

カティンの森 Katyń （2007年）

菖蒲 Tatarak （2009年）

2009年『菖蒲』が第59回ベルリン国際映画祭でアルフレッド・バウアー賞を受賞

ワレサ 連帯の男 Walesa. Czlowiek z Nadziei （2013年）

残像 Powidoki（2016年）

2016年9月19日に自宅で撮影されたアンジェイ・ワイダ監督の日本で開催の「ポーランド映画祭」へのメッセージ