アカデミー賞®受賞監督が、ヨーヨー・マの奏でる音楽のルーツに迫る!
映画『ヨーヨー・マと旅するシルクロード』

混沌とした世界情勢の今だからこそ響く――
今世紀最高のチェリスト、ヨーヨー・マが立ち上げた
現代の“ウィ・アー・ザ・ワールド”

『バックコーラスの歌姫たち』で2014年アカデミー賞(r)長編ドキュメンタリー賞を受賞したモーガン・ネヴィル監督が、世界的チェロ奏者ヨーヨー・マに密着したドキュメンタリー映画『ヨーヨー・マと旅するシルクロード』が、3月4日(土)Bunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座他にて全国公開となります。

トランプ米大統領が出した難民や中東・アフリカの一部諸国からの入国を一時停止する大統領令が波紋を広げている。政情が不安定だったりするイラク、シリア、イラン他7カ国の国民は入国を90日間停止、難民の受け入れも120日間停止するという内容だ。
複数の人権擁護団体、研究者、UNHCRなど多くの機関が抗議しているほか、米国内でも民主党はじめ各方面から反発を受け、サンフランシスコ連邦高裁は大統領令の一時差し止め命令を支持する決定を出した。人種差別主義が蔓延していきかねない混沌とした世界情勢で、今こそ振り返られるべきが“ウィ・アー・ザ・ワールド”に見る友愛の精神だ。

「ウィ・アー・ザ・ワールド」(We Are The World)は、イギリスで活躍するミュージシャン、ボブ・ゲルドフが提唱したバンド・エイドの成功に触発されて、1985年にアフリカの飢餓と貧困層を解消する目的で作られたキャンペーンソングだ。“USAフォー・アフリカ”という旗の下、マイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーの呼びかけに応じ、アメリカのポップス界を代表するアーティスト達が人種、性別、音楽ジャンル、宗教、キャリアも越えて一つとなった伝説のプロジェクトだ。

彼らが呼び掛けた、「音楽に国境はない」という精神。世界的チェリスト、ヨーヨー・マもまた、音楽によって地図上の国境をなくし、多様な文化を1つにする音楽の力を“シルクロード・アンサンブル”によって実証し続けてきた。彼が2000年に立ち上げた同アンサンブルの音楽は、西洋楽器のチェロやヴァイオリンに加え、イランや中国の民族楽器、日本の尺八が混然一体となり、常に新しい表現を模索している。ヨーヨー・マは「人類の文化はどの時代に遡っても、どこかに現代の我々と共通点が存在している。人間が営む音楽には国境のような境界が存在しない」と想いを語る。

彼らの活動に密着した本作は、一回限りのパフォーマンス映像や、アーティストへのインタビュー、貴重な幼少期の映像などを交えながら、アンサンブルの本拠地ボストンから時にヨルダンの難民キャンプまで、世界各地への旅路に焦点を当てる。
個々のアイデンティティの確立と異文化間の相互理解が矛盾しないことを音楽で伝えていこうとする、アンサンブルの存在。その核心に迫った本作の持つ意義は、あまりにも大きい。

『ヨーヨー・マと旅するシルクロード』3月4日(土)よりBunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座ほか公開!

youtu.be

【2015年トロント映画祭出品作品】
【2016年ベルリン国際映画祭特別招待作品(ベルリナーレ・スペシャル)】

監督:モーガン・ネヴィル(『バックコーラスの歌姫たち』)2014年アカデミー賞®【長編ドキュメンタリー賞】&グラミー賞【最優秀音楽映画賞】受賞!

出演:ヨーヨー・マ、ジョン・ウィリアムズ、タン・ドゥン、ケイハン・カルホール、梅崎康二郎、キナーン・アズメ、ボビー・マクファーリン
2015年/アメリカ映画/英語/95分/カラー/原題:The Music of Strangers
© 2015, Silk Road Project Inc., All Rights Reserved
配給:コムストック・グループ 
配給協力:東京テアトル yoyomasilkroad.com

映画『ヨーヨー・マと旅するシルクロード』
3月4日(土)Bunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座他にて全国公開