2月5日はシャーロット・ランプリングの誕生日ー『地獄に堕ちた勇者ども』『愛の嵐』から『さざなみ』2017年はヴィム・ヴェンダースの新作にも--

シャーロット・ランプリング（Charlotte Rampling, OBE, 1946年2月5日 - ）
イギリスの女優、歌手。

何と言っても、初期のリリアーナ・カヴァーニ監督の『愛の嵐』の衝撃が忘れられませんが、他にもルキーノ・ヴィスコンティ監督『地獄に堕ちた勇者ども』からウディ・アレン監督『スターダスト・メモリー』大島渚監督のフランス映画『マックス、モン・アムール』などの個性的な名作品に出演。

2000年代はフランソワ・オゾン監督の作品にコンスタントに出演し『まぼろし』『スイミング・プール』などを残します。
同じく2000年代はヴェネツィア映画祭で3部門に受賞した『家の鍵』やラース・フォン・トリアー 監督の問題作『メランコリア』などで主演ではないものの確かな存在感を見せます。
2001年セザール名誉賞を授与。

2015年にはトム・コートネイと夫婦を演じた『さざなみ』でベルリン国際映画祭で最優秀女優賞（銀熊賞）、同年ヨーロッパ映画アカデミーから生涯貢献賞などを受賞して、現役ぶりを示し、同作で2016年のアカデミー賞の主演女優賞にも初ノミネートされました。

2017年はテレビですが『ロンドン・スパイ』でゴールデン・グローブ賞の「リミテッド・シリーズ＆テレビムービー部門」にノミネート。

映画では、2017年はリテーシュ・バトラ監督の新作『 The Sense of an Ending』と、ガイ・マディン監督の新作『Seances』それにレフ・マイェフスキ監督のSFファンタジー映画『Valley of the Gods』ヴィム・ヴェンダース監督の新作『Submergence』と立て続けに出演作が並び、今再び、最盛期を迎えようとしています。

彼女は、フランス、イギリスはもとより、ヨーロッパ各国、アメリカに至るまで、多くの監督たちに必要とされ、出演作もアート映画からハリウッド映画と幅広く、彼女の存在感を今でも多くの表現者が必要としていることは間違いないです。

70歳を超えて、ますます目が離せない女優にーそれがシャーロット・ランプリングなんです。

『地獄に堕ちた勇者ども』（ The Damned）
　 ルキノ・ヴィスコンティ監督 1969年

『さらば美しき人』（Addio, fratello crudele）
　ジュゼッペ・パトローニ・グリッフィ監督　 1971年

『未来惑星ザルドス』 （Zardoz）　ジョン・ブアマン監督　1974年

『愛の嵐』 （The Night Porter） リリアーナ・カヴァーニ監督　1974年

『スターダスト・メモリー』（Stardust Memories）ウディ・アレン監督1980年

『評決』(The Verdict)　シドニー・ルメット監督　1982年

『ヴィバラビィ』　(Viva la vie)　クロード・ルルーシュ監督　1983年

『トレンチコートの女』　(ON NE MEURT QUE 2 FOIS)
ジャック・ドレー監督　1985年

『マックス、モン・アムール』（Max, Mon Amour）大島渚監督　1986年

『エンゼル・ハート』（ Angel Heart）アラン・パーカー監督　1987年

『まぼろし』（Sous le sable）フランソワ・オゾン監督　2000年

『スイミング・プール』Swimming Pool フランソワ・オゾン監督　2003年

『家の鍵』（Le chiavi di casa）ジャンニ・アメリオ監督　2004年

『ある公爵夫人の生涯』（The Duchess）ソウル・ディブ監督　2008年

『メランコリア』（Melancholia）ラース・フォン・トリアー監督　2011年

『ブリューゲルの動く絵』（The Mill and the Cross）
　レフ・マイェフスキ監督　2011年

『さざなみ』（45 Years）アンドリュー・ヘイ監督　2015年

『The Sense of an Ending』リテーシュ・バトラ監督　2017年海外公開