世界の映画市場第2位となった中国で2016年に劇場公開された日本映画は11本に上り、昨年は日本映画が中国で大躍進を遂げた一年となった。

その中で最も大きな興行成績をあげている現在公開中のアニメ映画『君の名は。』は、1月9日時点で5億6900万元(約95億円)のヒットを記録しており、この記録はそれまでの日本映画として歴代最高の成績を残していた15年公開の『STAND BY ME ドラえもん』の記録を抜き変える快挙となっている。

また、2006~15年の10年間は中国で劇場公開される日本映画がほとんどなかった背景があり、それを踏まえると昨年だけで計11本の日本映画が中国で上映された経緯は日本の映画産業にとって明るいニュースと言える。

中国での日本映画上映本数だけでなく、日本映画があげた興行成績も昨年は著しく飛躍しており、16年に劇場公開された11本のうち、興行収入が最も低かった『ドラゴンボールZ 復活の「F」』が記録した1099万元(約1億8000万円)は、06~15年に公開された日本映画17本の中で最も興行収入が高かった1000万元(約1億7000万円)を上回る成績を記録するなど、昨年は日本映画にとって大躍進の一年であったと言えるだろう。

このようなアニメだけにとどまらず、今年は、山田洋次監督の『家族はつらいよ』のリメイク作品や、日中合作の『空海―KU-KAI―』の公開なども控え、日本と中国の映画界のつながりが実写映画でも花開いていくことになりそうだ。

「君の名は。」予告

youtu.be

[STAND BY ME ドラえもん]予告篇1

youtu.be

映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』予告

youtu.be