この度、映画『イノセント 15』(イノセントフィフティーン)が、12 月 17 日よりテアトル新宿にて初日舞台挨拶を行いました。

作品は現代の地方都市を舞台に、とある秘密を抱えた同級生の2人が織りなす、これまでにない切なさを持ったラブストーリーです。
虐待、LGBT などの性差別等、現代の社会問題を自身も「行き場のない子ども達を保護するシェルター施設」 で働く甲斐博和監督が寄辺のない目線で描きながら、一コマ一コマが絵画のように美しく、観客の視線を画面に釘付けにします。

映画『イノセント 15』(イノセント フィフティーン)
■日時:1 2月 1 7日(土)
■会場:テアトル新宿
■ゲスト(敬称略):萩原利久さん&小川紗良さん&宮地真緒さん&影山樹生弥さん&甲斐博和監督

この作品は昨年、第9回田辺・弁慶映画祭映検審査員賞を受賞、2016 年 6 月に行われたイベント上映にて 2 日間が満席・立ち見の反響、その後第24回レインダンス映画祭への招待作品ともなり、劇場公開へと結びついた。
甲斐博和監督からの挨拶でスタート。

甲斐博和監督

上映後にもトークショーがある中舞台挨拶のみで帰る萩原利久さん、宮地真緒さんに監督の演出や自身の役をどう演じたかの質問を中心に行った。

甲斐博和監督から「本日はお寒い中テアトル新宿まで足を運んでいただき本当にありがとうございました」の挨拶から始まりトークショーに参加する小川さんからは「成美役の小川紗良です。初日から、こんなにたくさんのお客様に観に来ていただいて嬉しいです」同じくトークショーに参加する影山さんからは「ミン役の影山樹生弥です。眼鏡をかけてきて良かったです。たくさんの皆さんの顔が良く見えます」の挨拶で和やかにスタートした。

甲斐博和監督と小川紗良さん

『イノセント 15』(イノセント フィフティーン)の撮影は 2 年前。
銀役で初めて主演(小川紗良さんとW主演)を演じた萩原利久さんは「撮影から 2年が経ったので他作品の経験も積んだけれど、この作品は自分がやった中でもかなり難しい役だったので、今でも、あの時はどうやって演じていたかと思い返す」と2 年前を振り返った。
また同じく主演の小川紗良さん と「2人でも本番前にだいぶリハーサルをしたけれど、そのたびに、どうしたらよいだろう・・と悩みながら手探りでやって来たし、わからないことは監督に相談すると監督の思い描くことを教えてくれてディスカッションではないけれど、常に色々とみつけられた」と監督に感謝を述べた。

萩原利久さん

小川紗良さん

一方、今回初めて甲斐監督とタッグを組んだベテラン女優である宮地真緒さんに監督の演出方法はどうだったか質問すると「柔らかい監督で役はひどい母親役ではあるのですが(笑)柔らかく演出してくれるというか、柔軟でもありますし言葉もやわらかいですし、とてもいやすい(現場)環境を作ってくれる方だなぁと思いました」と数々の場を踏んできたベテラン女優ならではの感想を述べ、2 年経って今この作品を改めて観ても初主演、演技も初の小川紗良さんとの共演や映画に対して「繊細でいいな、と思った」と語った。

この作品を初めて観られる方はどのぐらいいるのかな?とお客様に挙手をしてもらい(ほぼ劇場内のお客様が挙手) これから作品を観るほぼ満席のお客さんに向かい甲斐博和監督は「今年の 6 月にイベント上映をした際は友達や家族とかの カードを切りまくってどうにか満員にして今日、上映出来るようにつないだのですが今回の目標は身内のカードを切るので は無く普通のお客さんに届けたいと思ってました。でもそれが映画を作って世の中に出すと言うことだと思いますし、もっとたくさんのお客さんに観てもらうように頑張りたい、この映画は先ほど宮地さんも仰ってくれましたが繊細で無音の時間もあるのですが表情ですとか(役者さん)息ずかいとか、もしくは何も起こらないように観えているところでも、うったえかけるような事が出来る映画だと信じているので見守るような気持ちでスクリーンを観ていただければ」と伝え、多くの拍手で挨拶の幕を閉じた。

尚、テアトル新宿では 12 月 23 日まで上映。同 24 日より名古屋シネマスコーレで上映される。

『イノセント INNOCENT15』本予告

youtu.be

監督・脚本:甲斐博和
プロデューサー 前信介

出演:萩原利久 小川紗良 影山樹生弥 中村圭太郎 信國輝彦 木村知貴 久保陽香
山本剛史 /本多章一 / 宮地真緒
2016/88min/color
配給:TOCA.TOKYO
©2016「イノセント 15」製作委員会