90歳スイス人のおじいさんの曲がった腰がまっすぐに!?
映画『風に濡れた女』が公開!初日舞台挨拶!

塩田明彦監督が、28年ぶりに復活するロマンポルノに挑んだ最新作『風に濡れた女』がプロジェクト第2弾として、本日12月17日(土)に新宿武蔵野館にて封を切りました。
本日初日舞台挨拶が行われ、主演・間宮夕貴、永岡佑、塩田明彦監督が新宿武蔵野館に登壇し、撮影秘話を繰り広げました。

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ロマンポルノリブート第二弾 『風に濡れた女』本日公開!世界の映画祭の台風の目に! 
ロカルノを皮切りに12ヶ国・16の国際映画祭で上映!12月22日より香港で公開!

歴史ある第69回ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門へ招待され、<若手審査員賞>を受賞した『風に濡れた女』が本日公開し、主演の間宮夕貴、永岡佑、塩田明彦監督が新宿武蔵野館で行われた初日舞台挨拶に登壇しました。
ロマンポルノ作品として国際映画祭のメインコンペへ招待されたのは本作が初となる。ロカルノを皮切りに、エトランジュ映画祭や、アジア最大級の映画祭である釜山国際映画祭など、現在12か国・16の映画祭に招待され、各国で大喝采と大興奮で迎えられています。

満席となった客席に、純白のワンピースで現れた間宮は、「上京して初めてアルバイトをしたのが、ここ新宿武蔵野館の上にある飲食店です。そのときは何年後かにこの場所で舞台挨拶をするときがくるとは思いませんでした。夢のようです」と感激した様子で挨拶。

ロカルノ国際映画祭での反響を聞かれ、「永岡(佑)さんと、塩田監督と3人で参加し、レッドカーペットを歩きました。フォトコールで、3ショットでの写真撮影のあと私だけ残されて引き続き写真を撮られました。監督と永岡さんが待たされている間ずっと渋い顔をしていたので、気まずかったです(笑)」と現地での人気ぶりを明かし、永岡は「僕は、レッドカーペットの色を噛みしめました(苦笑)」と冗談まじりに話し、本作で見られる主人公・汐里(間宮)と高介(永岡)の掛け合いのようなトーク展開に。塩田は「ロカルノでは僕たち3人ともかなり人気者で、上映後も拍手喝さいの大盛況でした。ロカルノの街を歩いていても多くの人に声をかけられ、ある日、90歳ぐらいの腰の曲がったご老人が、僕を見た瞬間に、腰がのびて背筋がまっすぐになり、『スーパーマン!!』と親指を立て((いいねのサイン)僕を指さして、興奮して声をかけられたことがありました。それほど今回の作品がセンセーショナルだったようです)というエピソードを披露し、会場は笑いに溢れました。

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ロカルノを皮切りに世界中から熱視線をうける本作は、12月22日より香港での公開が決定。
塩田は「ありがたいことです。ご覧になった方はわかると思うのですがこの作品はアクションシーンが多いのですが、実は撮りながら香港映画の影響を受けているなと考えていたんです。それを香港の方が見てくれたときにどう感じるのか反応が楽しみです」と喜びを語りました。

また本作を一文字で表すと?という問いに対して間宮は「<獣>です。私が演じた汐里は、獣の化身のような役柄なので。常に狩りをしている雰囲気を醸し出していて、まさに獣系女子ですね」。塩田は「僕は<闘>です。汐里と高介がいつも闘っている映画なので」と語り、永岡は「僕は狡猾の<狡(こう)>です。高介を演じるうえで、どうしたら滑稽に見えるかなと考えたときに<狡さ(ずるさ)>を隠してかっこつけるのが一番かっこ悪く滑稽に見えるなと考えて演じていたので。あと<狡>はケモノが交わる映画だから・・・」と、うまくまとめると塩田監督から「ずるい!」と落とす、塩田組のチームワークの良さを思わせる舞台挨拶となりました。

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最後は永岡から「本日、12月17日は僕たち塩田組にとって記念すべき日となりました。
今日は何の日なんだろうと思って調べてみたら<飛行機の日>だそうです。ロマンポルノ航空・塩田便が、今日出発しましたが少しでも高く飛ぶようにぜひ応援してください」との挨拶で締めくくられました。

塩田明彦監督『風に濡れた女』予告編

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都会の喧噪を避け山小屋で暮らす男・高介は、野性味溢れる魅力を放つ女・汐里との出会いによって、欲望の渦に巻き込まれていくはめに...。欲を捨ててきたはずの男と、欲に純粋な女。塩田明彦監督が、本能むきだしでヒートアップする男と女のバトルを軽妙に描く。[R18+]

間宮夕貴 永岡佑 
テイ龍進  鈴木美智子 中谷仁美 加藤貴宏 
監督・脚本:塩田明彦
2016/日本/78分/5.1ch/ビスタ/カラー/デジタル/R18+   ⓒ2016日活

新宿武蔵野館ほか大ヒット上映中