⭐️『フィッシュマンの涙』公開開始⭐️

『フィッシュマンの涙』いよいよ始まりました。
昨日、朋友の特殊造形作家の百武さんとトークショウをしてまいりました。

トークショー

韓国映画は脚本の構造が実にうまくできており、この作品も例外にもれず大変巧妙でしっかりとした脚本になっております。
三拍子であるテーマソングは、『アメリ』と被りますが、映画の内容はやはり三拍子のテーマソングを持つ『エレファントマン』にも似ております。

『エレファントマン』画像 https://www.youtube.com/watch?v=3ZQIffE0tvk

古今東西「変身」の物語は数多あります。『エレファントマン』は「変身」というより元々不幸な容姿をもって生まれたジョン・メリックではありますが、彼の教養や芸術に対する精神が見直され、見世物小屋からセレブへと転身していきます。しかし彼の立場が変わるにつれ、周囲の人々の反応が刻々と変化していきます。
この『フィッシュマンの涙』は、空虚な主人公が容姿を変えられ、恋人や友人に裏切られ、売り飛ばされ、、、しかし又しても周囲の人間たちの考えが刻々と変わっていくのです。

そして、『エレファントマン』同様に解き放たれていく物語として昇華されます。

公式コメントも寄せました。

カフカの『変身』は、周囲の人間たちの「変心」の物語とも言えるが、この物語も「変心」であると同時に「返信」の物語に昇華されている。人間の持つ心の闇としての深海への冒険。これこそ現代のダークファンタジーの像である。
ヴィヴィアン佐藤(美術家/ドラァグクイーン)

https://www.facebook.com/pg/fishmanmovie/photos/?tab=album&album_id=1753921628207454

映画『フィッシュマンの涙』

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ヴィヴィアン佐藤 略歴

美術家、文筆家、非建築家、映画批評家、ドラァグクイーン、プロモーター。ジャンルを横断していき独自の見解で何事をも分析。自身の作品制作発表のみならず、「同時代性」をキーワードに映画や演劇など独自の芸術論で批評/プロモーション活動も展開。 野宮真貴、故山口小夜子、故野田凪、古澤巌など個性派のアーティストとの仕事も多い。2011年からVANTANバンタンデザイン研究所で教鞭をもつ。各種大学機関でも講義多数。