行定勲監督が、28年ぶりに復活するロマンポルノに挑んだ最新作『ジムノペディに乱れる』がプロジェクト第1弾として、本日11月26日(土)に新宿武蔵野館ほか全国劇場にて封を切りました。本日初日舞台挨拶が行われ、主演・板尾創路、芦那すみれ、岡村いずみ、風祭ゆき、行定勲が新宿武蔵野館に登壇し、撮影秘話を繰り広げました。

ロマンポルノ・リブート・プロジェクトクト第一弾がキックオフ! 
板尾創路×行定勲監督 初ロマンポルノ作品 大爆笑の初日舞台挨拶

大ヒット作品『世界の中心で、愛をさけぶ』を筆頭に、これまで数多くのラブストーリーを手掛けてきた行定勲監督が、初めてロマンポルノに挑んだ最新作『ジムノペディに乱れる』が本日より公開し、初日舞台挨拶が行われました。

主演の板尾創路、行定勲監督、紅白の衣装に身を包んだ芦那すみれと岡村いずみ、日活ロマンポルノのレジェンド女優である風祭ゆきが登壇。
板尾創路から「本日は皆さん、お越し頂きましてありがとうございます。射精して帰ってください。」と一言挨拶があると場内に爆笑が起き、ほがらかなムードで舞台挨拶が始まりました。
板尾のキャスティング理由に関して行定監督が「板尾さんに会ったのは釜山国際映画祭での懇親会。そのとき板尾さんは映画監督として映画祭に来ていました。お酒を飲んでべらべらしゃべる僕に対して、口数少なくニコニコする板尾さんを、周りにいた女の人たちがカッコイイね、と言っているのを見て、今作の主人公を映画監督にするとなったときにぴったりだと思い、オファーをしました。」と言うと、板尾からは「口数が少なかったのは韓国語がわからなかったからです(笑)。今回オファーを受けたのは、ロマンポルノというよりも行定監督の映画だから出ようと思いました。また原田芳雄さんから役者ならポルノを経験するべき!と言われたことがあり、昔の映画人たちが胸を焦がしたロマンポルノに出演したくOKしました。性の表現は様々な感情が描けるのでアドバイス頂き感謝しています。」と述べた。

その後話は、10分に1回の濡れ場が代名詞のロマンポルノともあり、濡れ場の話に。芦那からは「撮影初日は気負ってしまって撮影についていくのがいっぱいいっぱいでしたが、2日目以降は自分がアスリートになった気持ちでできました。」と言うと、板尾は芦那に関して「彼女は覚悟がしっかりできていたので、馬で例えると競馬の馬みたいでした。鼻息荒くて、走りたくてしょうがないみたいな。騎手としては抑えるのが大変でした。」とコメント。

岡村からは「板尾さんと廃墟での濡れ場があるのですが、初めての濡れ場ですごく緊張していたのですが、板尾さんがカメラがまわるまでずっと手を握ってくれていたので安心できて、他のスタッフさんにも良い空気作りをしてもらいました。自分の体がコンプレックスだったのですが、美しく撮って頂き本当に感謝しています。」とコメント。

行定監督からは「製作日数が短かかったのであまり女優陣にケアをできなかった部分を板尾さんにフォローしてもらいました」と話し、行定組のチーム感の強さを感じさせました。
また「一番大変だったシーンは?」という問いに対して板尾から「濡れ場の撮影がとにかく大変でした。なかでも大変だったのは、病院での濡れ場のシーン。あの撮影は監督からムチャな体制のリクエストがすごく多くて本当にきつくて、結合した体制でいろんなことをしないといけず、実際にやったらEDになるなと思いました(笑)風祭さんが演じた婦長さんが僕の濡れ場を止めに来るんですが、正直あのシーンは助かった…と思いましたね(笑)」との暴露に場内大爆笑。
これに対して風祭からは「ロマンポルノで濡れ場を止める役をやったのは初めてでした(笑) 本当にいいシーンに出させていただいて、新しい時代のロマンポルノに参加できて感動しました。」と語った。
最後に行定監督から「この作品がリブートプロジェクトの一発目となります。ほかの作品も内容がばらばらで、それぞれの監督の個性が際立っていて面白いです。できればもう一本撮りたいと思いますが、どうせ日活は若手の監督に撮らせるだろうから(笑)シード枠で撮らせてくれないかな。」と締めのコメントがあり、終始盛り上がった舞台挨拶となりました。

行定勲監督『ジムノペディに乱れる』予告編

youtu.be

板尾創路
芦那すみれ 岡村いずみ 田山由起 田嶋真弓 木嶋のりこ 西野翔 / 風祭ゆき 
監督:行定勲 
脚本:行定勲・堀泉杏 
音楽:めいなCo.
2016/日本/83分/5.1ch/スコープサイズ/カラー/デジタル/R18+
ⓒ2016日活

新宿武蔵野館ほか大ヒット上映中!