深田晃司映画まつり のはじまり・・・
そもそも、深田晃司監督の新作短編制作プロジェクトが生まれたきっかけとなる 『深田晃司映画まつり』がどのようにスタートしたのでしょうか。それは、評価されながらも上映の機会が少なかった深田晃司監督作品『東京人間喜劇』をもっと上映する機会を作れないかな、という監督との会話から始まりました。せっかくならもっと多くの作品を上映し、多くの人に観てもらえないか、有志(深田晃司映画まつり実行委員会のメンバー)であれやこれや手を尽くしているさなかの今年5月、遂に深田監督の『淵に立つ』が、伝統ある『カンヌ国際映画祭』 ある視点部門審査員賞を受賞、“世界の深田”への第一歩を踏み出しました。
新作 『淵に立つ』が公開中のこのタイミングに、深田作品の一挙上映『深田晃司映画まつり』を開催し、今まで深田作品を観たことがある人もない人も、広く多くの皆さんに深田映画の面白さを知ってもらいたい。そして作品のみならず深田監督自身とも交流することで一人でも多くの深田ファンを増やし、深田監督の今後の映画作りを応援したいと思っています。
「深田晃司映画まつり」東京会場(渋谷シアター・イメージフォーラム)
トークゲストが続々決定中!
新作短編『鳥(仮)』も上映!
上映スケジュール
【東京】渋谷シアターイメージフォーラム 連日21:00より。
11/26(土) 『鳥(仮)』『歓待1.1』トーク:深田晃司
11/27(日) 『東京人間喜劇』
11/28(月) 『自転車と音楽』『さようなら』
11/29(火) 『ほとりの朔子』
11/30(水) 『鳥(仮)』『んぐまーま』『いなべ』トーク:矢田部吉彦・深田晃司
12/1(木) 『鳥(仮)』『ざくろ屋敷』『いなべ』トーク:倉田あみ(『いなべ』主演)
12/2(金) 『鳥(仮)』『んぐまーま』『海を渡って見えたもの』トーク:深田晃司、未定
12/3(土) 特別企画 『淵に立つ』生オーディオコメンタリー付上映
*ゲスト:深田晃司・筒井真理子(予定)・古舘寛治(予定)
※本上映は通常とは異なり、薄明かりの中で映画本編を上映しながら監督・ゲストによる生解説をお楽しみいただく特別上映となります。他劇場で『淵に立つ』をご覧いただいてから、2度目の鑑賞でのご来場をお勧めいたします。*注意! 『淵に立つ』鑑賞済大推奨。
12/4(日) 『鳥(仮)』『さようなら』
12/5(月) 『東京人間喜劇』*交流飲み会あり
12/6(火) 『鳥(仮)』『んぐまーま』『ざくろ屋敷』
12/7(水) 『自転車と音楽』『歓待1.1』 トーク:深田晃司、未定
12/8(木) 『東京人間喜劇』
12/9(金) 『ほとりの朔子』
※トーク、オーディオコメンタリーの登壇者は都合により、変更となる場合があります
【大阪】九条シネ・ヌーヴォ
11/26(土) 20:20 『東京人間喜劇』
11/27(日) 20:20 『歓待1.1』『鳥(仮)』
11/28(月) 20:20 『東京人間喜劇』
11/29(火) 20:20 『東京人間喜劇』
11/30(水) 20:20 『歓待1.1』『鳥(仮)』
12/1(木) 20:20 『東京人間喜劇』
12/2(金) 20:20 『歓待1.1』『鳥(仮)』
12/3(土) 20:30 『歓待1.1』『鳥(仮)』
12/4(日) 20:30 『歓待1.1』『鳥(仮)』
12/5(月) 20:30 『ほとりの朔子』
12/6(火) 20:30 『ほとりの朔子』
12/7(水) 20:30 『ほとりの朔子』
12/8(木) 20:30 『ほとりの朔子』
ふかだ・こうじ。映画監督。
1980年生まれ。自宅に1000本の映画ビデオを秘蔵する映画愛好家だったという父の影響もあり幼い頃から多くの名作映画に親しむ。ビクトル・エリセ『みつばちのささやき』、マルセル・カルネ『天井桟敷の人々』を見たことから映画に没頭。『映画千夜一夜』(淀川長治、蓮實重彦、山田宏一著)がバイブルだった。大学2年生の時に映画を観に行ったユーロスペースで映画美学校のチラシを見つけ「映画を作る側に回れるんだ」と思って映画美学校で映画を学ぶ。初の長編は2002年の『椅子』。05年、平田オリザ主宰の劇団青年団に演出部として入団。オリザさんの劇作のスタイルとかそういったものが映画作りの勉強にもなると、演劇の世界に留学をしに行くという気持ち入団したとか。08年『ざくろ屋敷』がフランスの日本映画祭KINOTAYO映画祭 – ソレイユ・ドール新人賞受賞。10年の『歓待』は東京国際映画祭 日本映画「ある視点」部門作品賞、プチョン国際ファンタスティック映画祭 – 最優秀アジア映画賞、TAMA映画賞 – 最優秀新進監督賞を受賞。13年『ほとりの朔子』はナント三大陸映画祭 でグランプリ金の気球賞 & 若い審査員賞受賞。続く『さようなら』はマドリッド国際映画祭 – ディアス・デ・シネ最優秀作品賞受賞。『淵に立つ』でカンヌ国際映画祭 – 「ある視点」部門 審査員賞という華々しい経歴を持つ。2016年東京国際映画祭では日本映画スプラッシュ部門で審査委員を務める。
上映作品一部予告
『ほとりの朔子』
2013年/日本・アメリカ/125分
出演:二階堂ふみ、鶴田真由、太賀、古舘寛治、杉野希妃
配給:和エンタテインメント
大学受験浪人中の夏、叔母と共に避暑地へ訪れた朔子は、福島からの避難者である高校生・孝史と次第に距離を縮めていく。一方、周囲の大人達からは拗れた人間関係が垣間見え…。 18歳、大人と子どもの”ほとり”で揺れる少女の美しき一瞬を捉えた珠玉の夏物語。
ナント三大陸映画祭グランプリ&若い審査員賞をダブル受賞。タリン・ブラックナイト映画祭最優秀監督賞受賞。
歓待1.1
2010年/日本/96分
出演:山内健司、杉野希妃、古舘寛治
配給:和エンタテインメント
東京・下町の印刷所。一見してごく平凡であったはずの小林家の生活が、突如来訪した一人の男によって掻き乱され、崩壊していく…。 『淵に立つ』のパイロット版から発展した、怒涛の”グローカル映画”にして深田的テツガク喜劇の真骨頂!
第23回(2010)東京国際映画祭日本映画「ある視点」部門作品賞、プチョン国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞。
東京人間喜劇
2008年/日本/140分
出演:角舘玲奈、萩野友里、山本雅幸
配給:株式会社 TOKYO GARAGE
フランスの文豪バルザックの小説群『人間喜劇』から着想を得た、オールキャスト青年団による初の本格長編映画。「人物再登場」の手法によって巧みに繋がれた3つのエピソードが、都市で交錯する人間の孤独と闇を残酷かつ重層的に浮かび上がらせる。ダンサー岩下徹とコントラバス奏者齋藤徹が本人役で特別出演。
詳細は下記より