”雨傘革命”とはなんだったのか？10年後の香港を描いた問題作！新しき世代監督5人による『十年/TEN YEARS』上映！TAMA CINEMA FORUM❸

「TAMA CINEMA FORUM」で上映される『十年/TEN YEARS』にも注目！

低予算映画ながら、香港で「スター・ウォーズ／フォースの覚醒」に匹敵する興行成績を上げ異例の大ヒットを記録した映画『十年/TEN YEARS』。
そして、香港で権威ある映画賞”香港電影金像奨”最優秀賞を受賞した『十年/TEN YEARS』。

雨傘革命が起きてから、約10年後の2015年を想定した近未来の香港を舞台にし、不安うずまく社会を描いた香港の新しき世代の監督クォック・ジョン（郭臻）、ウォン・フェイパン（黃飛鵬）、ジェヴォンズ・アウ­（歐文傑）、キウィ・チョウ（周冠威）、ン・ガーリョン（伍嘉良）ら5人によるオムニバス映画。
現在の香港の置かれている立場、空気感。そして、その場所で”生きる”ということを描いている作品。中国においては、毎年のネット中継される香港電影金像奨の授賞式を、今作が候補に上がったことから取りやめになったことも話題になっていました。
国内での上映は、「大阪アジアン映画祭」に続くものですが、今後スクリーンで観る機会があるかは未定の作品なだけに

上映後には、福島香織氏(フリージャーナリスト)によるトークを実施するという。

『十年/TEN YEARS』ポスター

ストーリー
中国共産党に支配された（と思われる）自由が失われてしまった10年後（2025年）の架空の香港。
5つの作品が語られる。テロのパフォーマンスを依頼された2人のチンピラの話。標本を作り失われる物の永久保存を続ける男女の狂気。香港の公用語広東語が北京語に取って代わられた香港の日常。雨傘革命から10年後に起きたある事件から振り返った疑似ドキュメント。農産物の香港産を締め出された食材雑貨店主の最後の香港産卵を売る1日の話。そして5つの物語のエンドマークは……。

『十年/TEN YEARS』海外予告

2015年/香港/1時間44分
監督＝クォック・ジョン（郭臻）、ウォン・フェイパン（黃飛鵬）、ジェヴォンズ・アウ（歐文傑）、キウィ・チョウ（周冠威）、ン・ガーリョン（伍嘉良）

11/27[日] ヴィータホール
10:00-11:44 十年／TEN YEARS
11:50-12:30 トーク　ゲスト：福島香織氏（フリージャーナリスト）

福島 香織 氏
Fukushima Kaori
奈良市出身。大阪大学文学部卒業後、産経新聞社大阪本社に入社。1998年に上海・復旦大学に１年間、語学留学。2001年に香港支局長、02年春より08年秋まで中国総局特派員として北京に駐在。09年11月末に退社後、フリー記者として取材、執筆を開始。テーマは「中国という国の解剖」。社会、文化、政治、経済など多角的な取材を通じて“近くて遠い隣の大国”との付き合い方を考える。日経ビジネスオンラインで「中国新聞趣聞～チャイナ・ゴシップス」を連載中。月刊「WILL」誌上で「現代中国残酷物語」連載中。TBSラジオ「荒川強啓　デイ・キャッチ」火曜ニュースクリップ隔週出演中。

チケット料金

一般
前売：1,200円 / 当日：1,400円
子ども（4歳～小学生）
前売：800円 / 当日：900円