白石和彌監督最新作『牝猫たち』のポスタービジュアル解禁!

『凶悪』(2013)、『日本で一番悪い奴ら』(2016)に続く、白石和彌監督の最新作はオリジナル脚本、現代社会を逞しく生きる女性のいまをジャーナリスティックな視点で捉え、名匠・田中登監督の『牝猫たちの夜』(72) にオマージュを捧げています。

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主人公・雅子を演じるのは、気鋭の女優・井端珠里。2歳でキッズモデルとしてデビューし、『眠れる森』(98、CX)では中山美穂の子供時代をつとめ、その後俳優として映画、ドラマ、舞台などでキャリアを積む。
約10年前、白石は、助監督としてついた『17歳の風景』(05)の撮影時に、井端を師匠・若松孝二監督に推薦。10年後の再会で運命的なものを感じ、今回主演に抜擢している。井端は、濡れ場にも果敢に挑戦し、本作が映画初主演となった。
このほか物語の軸となる登場人物として、雅子の仕事仲間でシングルマザーの結依を、これが女優として2本目の映画作品となる真上さつきがフレッシュに演じ、主婦でありながら風俗嬢として働く里枝を、『インプリント~ぼっけえ、きょうてい~』(06)で鮮烈なデビューを果たした女優・美知枝が、艶やかに演じている。

今回、ポスタービジュアルの解禁とともに発表されたキャストは個性豊かな男性キャスト陣。
 人気演劇ユニットTEAM NACSの音尾琢真が『日本で悪い奴ら』に続いて出演し、主人公が働く風俗店の店長役として外連味あふれる安定の演技を披露しているほか、岩井俊二作品常連の郭智博が、持ち前のルックスと手堅い演技で脇を固めています。
 さらに、現在のM1グランプリ真っ只中、10月27日に行われた3回戦を無事通過し決勝進出に期待がかかる、お笑い芸人のとろサーモンの村田秀亮と久保田和靖が、地下活動をする売れない芸人役として出演し、劇中でも漫才を披露しています。また、本作には田中登監督の『牝猫たちの夜』のメインキャストである吉澤健が出演。近年では『龍三と七人の子分たち』の“カミソリのタカ”役で出演するなど、19歳のデビューから半世紀、俳優として活躍する吉澤健がいぶし銀の濡れ場を披露しています。

さらに、ロマンポルノの女王・白川和子もSMクラブのオーナーとしてカメオ出演し、「若かったら主演をしたかった」と本作の脚本を絶賛している。

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白石和彌監督 略歴

1974年、北海道生まれ。95年に中村幻児監督主催の映像塾に参加。以後、若松孝二監督に師事し、フリーの助監督として活動。若松孝二監督『明日なき街角』(97)、『完全なる飼育 赤い殺意』(04)、『17歳の風景少年は何を見たのか』(05) などの作品へ助監督として参加する一方、行定勲、犬童一心監督などの作品にも参加。初の長編映画監督作品『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(10)に続き、長編第2作となるノンフィクションベストセラーを原作とした『凶悪』(13)が、国内の映画賞を席巻。『日本で一番悪い奴ら』がニューヨークアジア映画祭のオープニング作品として上映がされた。又吉直樹原作「火花」のNETFLIX配信ドラマの監督を務めている(3話、4話担当)。


『牝猫たち』 作品

池袋の風俗店「極楽若奥様」で働く3人の“牝猫たち”。呼び出された男たちと
体を重ね、そして、また夜が明ける―ワーキングプア、シングルマザー、
不妊症…それぞれの悩みを抱えながら、颯爽と現代を生き抜く女たちと、
それを取り巻く男たちの物語。

2017年1月14日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開