11月3日(祝)に開催される第6回日本学生映画祭、本イベントは東京学生映画祭とTOHOシネマズ学生映画祭、京都国際学生映画祭の3つの映画祭のグランプリ作品を上映する日本最大級の学生映画祭です。運営形態としても3つの映画祭が協力し合って行っています。今年度はゲストに大友啓史監督を迎えてのトークイベントも開催されて盛り上がること間違いなし!今回のイベントの魅力や学生映画のお話を代表の十河さんにお聞きしました!

よろしくお願い致します。今年度も開催されることを嬉しく思います!例年と今年、違う部分はありますか。

毎年各映画祭から2作品ずつ招待し、6作品の上映なんですが、今年はTOHOシネマズ学生映画祭と東京学生映画祭のアニメーション部門にて同じ作品が選ばれたので5作品の上映になります。高校二年生の監督の作品からドイツの監督の作品まで、幅広い作品が集まっているのが魅力ですね。ラインナップの幅広さを感じてもらえればと思います。どの作品もクオリティが大変高いです。

全作品おすすめだとは思いますが、特におすすめのものなどはありますか。

自分は東京学生映画祭の運営も行っていたので、そこでノミネートされた実写作品の「お姉ちゃんは鯨」に思い入れがありますね。今年度は清水崇監督、山戸結希監督、松竹 池田史嗣プロデューサーが審査員だったのですが、多くのレベルの高い作品の中からお三方が満場一致でグランプリに選んだ魅力ある作品です。

今回は大友啓史監督がトークイベントのゲストですね。どのように決定されたのでしょうか。

単純に著名な監督であるということもありますし、商業作品第一線にて活躍されている方に自主制作の作品を観てもらい、感想を聞きたいということがありました。昨年度に引き続き、松崎まことさんに司会をお願いしております。自主作品にも詳しい映画活動家の方なので、大友監督に自主作品と商業作品での違いや同じ点、世代としての違いであるとかをお聞きする予定です。そして、もちろんお二人の上映作品への感想に触れながらトークを展開して頂ければと考えています。

どんな方に来て頂きたいでしょうか。

これは本当に毎年のコンセプトにもなっているのですが、今まで学生映画を観たことがなかった方に観て頂きたいです。大友監督が観たい!という方でもいいですし、たまたまその日やっていたからふらっと入ってくれるような人でもいいですし、そのきっかけは何でもよいのですが、運営側としては本上映作品を広めていきたいということが一番にあります。どの映画祭の醍醐味でもあるかと思いますが、この5作品が一挙に観られるのはここだけです。どの作品に対してでもいいのですが、何か感じて帰って頂ければいいなと思っています。

昨年度の上映作品監督である中村祐太郎監督ですが、今年は日本映画スプラッシュ部門での参加をしていますね。

そうなんです!日本映画スプラッシュ部門「太陽を掴め」の中村祐太郎監督は昨年度「雲の屑」の上映をさせて頂いた監督です。ここ1年でこのような形で躍進をされた監督の素晴らしい力、映画祭としても誇らしいことだと思っています。今年の第6回日本学生映画祭にも中村祐太郎監督とプロデューサーの髭野さんにご登壇頂く予定があります。日本学生映画祭のために特別映像をもらっているので、こちらも必見です。

最後に学生映画祭を運営していて感じたり、考えることを教えてください。

映画の評価の難しさですかね。やはり、個人差が大いにあると思います。東京学生映画祭の審査をしていたのですが、もちろん委員の中でも意見がわかれるし、審査に通らなかった作品が他の映画祭にノミネートされることもあります。多くある映画祭ですが、その作品と映画祭の縁みたいなものがどこかであるということを感じました。

今回の上映に関しては、東京国際映画祭との提携をしないということも一度考えましたね。でもやっぱり、提携することで、偶然この映画祭に出逢ってくれる方が増えると思いました。そして、上映作品監督にとっても東京国際映画祭の大きな舞台にて上映されることは今後も作品作りをする上での励みにもなるのかなとも思います。あとは、外国な方も昨年も何名かいらっしゃったのですが、そういった方にお披露目する場としても貴重な機会になればと考えています。

第6回日本学生映画祭 概要

日時:2016年11月3日 14:25開場/14:45開演
場所:TOHOシネマズ六本木ヒルズSCREEN1(164席)
主催:第6回日本学生映画祭企画委員会
提携:東京国際映画祭、東京学生映画祭、TOHOシネマズ学生映画祭、京都国際学生映画祭
内容:学生映画5作品の上映(111分)、ゲストトークショー(30分)、学生監督舞台挨拶(15分)