宮沢りえ主演最新作、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』が10月29日(土)より新宿バルト9他にて全国公開となります。
 自主制作映画『チチを撮りに』が、ベルリン国際映画祭他、国内外10を超える映画祭で絶賛された、中野量太監督の待望の商業デビューとなる本作。

死にゆく母と、残される家族の愛と絆″という普遍的なテーマを、想像できない展開とラストで紡ぎだし、涙と生きる力がほとばしる、驚きと感動の詰まった物語となりました。

脚本を読み、「心が沸かされた」と出演を決めたのは、『紙の月』で日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞他、2014年の賞レースを総なめにし、名実ともに日本を代表する女優となった宮沢りえ。会う人すべてを包みこむ優しさと強さを持つ〝お母ちゃん″双葉役は、彼女以外には考えられないと思わせる熱演です。

その娘、安澄を演じるのは、今もっとも注目の実力派若手女優・杉咲花。頼りないけどなぜか憎めないお父ちゃんを演じるのは、オダギリジョー。旅先で双葉と出会い、彼女の母性に触れ人生を見つめ直していく青年・拓海役に松坂桃李。そして篠原ゆき子、駿河太郎、オーディションで選ばれた驚きの新人子役・伊東蒼が新しい家族の物語を彩ります。

本作が、韓国で開催中の第21回釜山国際映画祭(10月6日~10月15日※現地時間)の【A window of Asian Cinema(アジア映画の窓)】部門で現地9日に上映され、中野監督が上映後に舞台挨拶とQ&Aを行いました。

上映は、映画祭の中心であるBusan Cinema Centerで夜20時半からの上映にもかかわらず、 約350名のお客さんが会場を埋め尽くし、上映中は、笑い声と鼻をすする音が絶えず、エンドロールが終わると観客から嵐のような拍手喝采が沸き起こった。

上映後のQ&Aでは、熱々になったお客さんからの質問が飛び交い、監督は答えるのに必死で、次々と止まらない質問に、監督がタジタジになる場面も。
Q&A終了後は、サインを求めるお客さんが舞台上に殺到したため、急遽、机を出してのサイン会に。熱い感想とサインを求める長蛇の列が出来て、いくら書いても終わらず、時間が遅くなりすぎたため館内の電気が消される事態が発生。

しかしスタッフが携帯のライトを照らしながらサイン会を続行し、無事にサイン会は終了した。
監督は、「人生でこんなにたくさんサインをしたことは初めてです。それほど釜山のお客さんは熱かった。」とコメント。映画祭のスタッフは、「こんなにお客さんが熱心に熱くなることは滅多にない」と語り、釜山の夜は、熱く熱く沸き上がった。
こうして、釜山映画祭の会場が沸くほどの熱気あふれる盛り上がりをみせイベントは終了。

本作は韓国のみならず、既に香港で年内、韓国、台湾では2017年の公開を予定、
他のアジア各国からも続々オファーを受けており、日本公開前にもかかわらず、高い注目を集めている。


【ストーリー】

私には、死ぬまでにするべきことがある。
銭湯「幸の湯」を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出奔し銭湯は休業状態。
母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘を育てていた。
そんなある日、突然、「余命わずか」という宣告を受ける。その日から、彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を決・゚実行していく。

家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる、 気が優しすぎる娘を独り立ちさせる、娘をある人に会わせる...母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うものだった。
ぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていく 家族。そして母から受けた大きな愛で繋がった家族は、究極の愛を込めて母を葬(おく)ることを決意する。

『湯を沸かすほどの熱い愛』予告 - YouTube

youtu.be

出演:宮沢りえ  杉咲花  篠原ゆき子 駿河太郎 伊東蒼/松坂桃李 /オダギリジョー
脚本・監督:中野量太
主題歌:きのこ帝国「愛のゆくえ」

製作:「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会
(クロックワークス、テレビ東京、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、パイプライン、
ひかりTV)
2016年/カラー/シネマスコープ/DCP5.1ch/125分 
(C)2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会 
 配給:クロックワークス

10月29日(土) 新宿バルト9他 全国ロードショー