12月 3日(土)より渋谷ユーロスペースにて公開が決定しました、忍成修吾主演「ひかりをあててしぼる」が、アメリカの批評サイト Hollywood Investigator が主催する、ホラー映画のコンテスト Tabloid Witch Awards で最優秀ホラー賞と最優秀女優賞をダブル受賞しました。

本作は 2006 年実際に起こった事件を基に、本作の監督でもある坂牧良太が、2011 年舞台化。
夫婦の愛と憎悪のぶつかりあいを観客が覗き観るような展開が話題になり、カルト的人気を博しました。その後自らメガホンを取り映像化。奇しくも事件から 10 年目となる 2016 年に渋谷で公開となります。 受賞に際し、監督とヒロインを演じた派谷恵美からコメントが届きました。

★坂牧良太監督 コメント

この作品がアメリカの映画賞で評価されたことをとても嬉しく思います。正直、ホラー映画として評価されるとは思 っていませんでした。この夫婦の話が、アメリカではホラー映画のような事と受け止められたのかもしれません。 別の国で、もちろん日本で作品がどのような映画として観て頂けるのか。この受賞が作品に興味を持って頂けるきっ かけになればと思っています。劇場で妻を演じた派谷さんの演技を観て頂きたいです。ありがとうございました

★派谷恵美 コメント

この度はこのような素晴らしい幸運に恵まれ大変嬉しく思います。 撮影が進み、精神的、肉体的に追い込まれていくにつれ、劇中の智美同様、わたし自身が奇妙にハイになり、そこに 生の実感を見出だしていたことを思いだし、今更ながら恐ろしくなります。 それを受け止めてくれる忍成さんの度量、寄り添ってくれる永山さんの献身によって成立した芝居です。 スクリーンの中で生きている智美たちを是非ご覧ください。

☆Tabloid Witch Awards

ホラー映画について多くの著作があるThomas M. Siposが2004年に創設。
Hollywood Investigatorというアメリカの 映画批評サイトが運営している。

過去にはマイケル・ベイが製作を務める『Ouija/呪い襲い殺す』を監督したマイ ク・フラナガンの『オキュラス/怨霊鏡』ショートフィルム版が2006年に、最優秀ホラー短編賞を受賞している。
日本作品の受賞は初。

ひかりをあててしぼる予告編

youtu.be

【物語】

世界一残酷で 世界一ピュアな夫婦の物語――

谷中浩平(忍成修吾)は、いわゆる普通のサラリーマン。
ある日、友人の巧(永山たかし)と合コンに参加、そこにいた美しい 女・木下智美(派谷惠美)に一目惚れする。浩平と智美は急接近し、やがて結婚することになる。
当初は幸せな夫婦生活だった。 しかし、虚栄心の強い智美は浩平を振り回すようになり、やがて二人の間に溝ができていく。

自由を奪われたくないので、できた 子供も堕胎を選ぶ智美。
人に羨ましいと言われる生活をするため、高級マンションに住む。その為に借金をする...。
智美に嫌われたくないと、必死に理想の夫を目指す浩平。しかし、ついに溜まっていた不満が爆発、智美に暴力を振るうようにな る。体中痣だらけになるほど暴力を受けつづける智美。
しかし、智美もまた浩平に依存していき、逃げ出す事なく暴力を甘んじて 受けつづける。
そのことを密かに知った巧は、智美を助けようとするが、逆に二人の間でボロボロになっていく。
そして彼らが迎えた結末は、他人から見れば悲劇的なものだったが、智美にとってはある意味、幸せとも言えるものだった......。

忍成修吾 派谷恵美
桜井ユキ / Erina 江口亜衣子 川連廣明 真田幹也 / 永山たかし

坂牧良太監督作品
脚本:宮崎大祐 坂牧良太
プロデューサー:古賀奏一郎 松江勇武 竹村喜美江
撮影監督:古屋幸一
照明:加藤大輔
録音:岩間翼
美術:大藤邦康
編集:坂牧良太
音楽:下石奈緒美
主題歌:小南泰葉/「白闇」(ユニバーサルミュージック合同会社) 2015 年/83 分/HD/日本
©2016 ひかりをあててしぼる製作委員会

12 月 3 日渋谷ユーロスペースにてロードショー