船橋市を題材にした人気小説「きらきら眼鏡」が実写映画化することが決まり、9月9日マスコミ向けの制作発表会見が行われた。

 小説「きらきら眼鏡」の著者の森沢明夫さんは、船橋生まれの船橋育ちで現在も船橋に住んでいるそうで、数ある森沢さんの作品でも船橋が舞台になった初めての作品がこの「きらきら眼鏡」である。実際に西船橋駅周辺に存在する店や「小松菜ハイボール」などの商品も登場するので、地元ファンには嬉しい作品だ。森沢さんの作品は高倉健主演の「あなたへ」をはじめとして、吉永小百合が主演を務める「ふしぎな岬の物語」や有村架純が主演の「夏美のホタル」など多く映画化されており、どれも恋愛の甘酸っぱさや郷土愛に溢れた作品として人気が高い。

  
 森沢さんは、自身の愛する船橋を舞台にした作品の映像化にあたって、映画「つむぐもの」制作チームとタッグを組んだ。石倉三郎の初主演映画として話題になった「つむぐもの」は、介護や人の死というテーマを通じて、郷土と国境を越え、人の心が紡ぎ合う様子を描いた作品である。世界12大映画祭の一つ「上海国際映画祭」に正式出品をするなど国際的に高い評価を得ている。監督は犬童一利監督、「つむぐもの」の他にも「カミングアウト」や「あかぎれ」でも難しい題材であるLGBTをテーマにしている。 脚本を「相棒」シリーズや「世にも奇妙な物語」も担当している守口悠介さんに、「そこのみにて光り輝く」のプロデューサーである前田紘孝さんが本作でもプロデュースを務める。
 
 「この作品は、現代日本の若者が経済の豊かさの陰に隠れ、忘れてしまっている心の持ち方をテーマにした話。僕たち世代が映画化しなければならないものだと思う。まさに、伝えたいと思っていた原作に出会えた」と、犬童監督は制作発表会で意気込みを話した。

「きらきら眼鏡」


 「ずっと、自分の生まれ育った地元を舞台にした作品を書きたかった。幸せってなるものではなく、気付くものなんです。幸せって何だろうという問い掛けに対する僕自身の答えがこの作品です。」と、森沢さんも映画化に意欲的である。

2017年夏からの撮影を予定し、2018年夏に劇場公開を目指している。本作の動向に注目したい。