観客の号泣とスタンディングオベーションに、
アリシア・ヴィキャンデル、感極まり、大粒の涙!『THE LIGHT BETWEEN OCEANS』(原題)

『THE LIGHT BETWEEN OCEANS』(原題)のワールドプレミア上映が、現在開催中の第73回ベネチア国際映画祭にて、現地時間1日19時より行われました。

(c) Kazuko Wakayama

『ブルー・バレンタイン』のデレク・シアンフランス監督最新作である本作は、孤島に流れ着いた生後間もない赤ん坊をわが子として育てる灯台守夫婦の愛の選択を描いた物語。原作はAmazon.comで4700以上もの五つ星を獲得した感動のベストセラー。

映画祭のレッドカーペットには監督のほか、劇中で夫婦役を演じた主演のマイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィキャンデルが登場した。本作の共演がきっかけで交際が噂される今もっともホットな二人がレッドカーペットに登場すると会場のボルテージは一気に最高潮へ!!熱気冷めやらぬ中、上映が始まると間もなく場内にはすすり泣く声が。クライマックスでは号泣する観客も。上映後、涙の跡もそのままの観客たちから贈られたスタンディングオベーションにファスベンダーと監督は歓喜の笑顔、ヴィキャンデルは感動し大粒の涙をぬぐっていた。
日頃は辛口のプレス上映でも涙する記者が続出し、「クリネックスの株価が上がるほど観客は泣くに違いない!」(The Guardian)など、本作がいかに心を鷲掴みにする感動作であるかが評価され、作品への期待度が高まる結果となった。

『THE LIGHT BETWEEN OCEANS』劇中スチールも到着!

◇作品との出会い
監督「スティーブン・スピルバーグ監督が、僕が撮った「ブルー・バレンタイン」の大ファンだったそうで、彼の会社ドリームワークスから「新作を撮らないか」という声がかかりました。それまではオリジナルの作品ばかり撮っていたので、原作があるものを撮ってみたかったときにこの原作を紹介されたのです。」

◇描きたかったこと
監督「真実と愛の狭間で人間は何を選択するのか、ということ。頭で考えるのではなく、心で感じる作品にしたかった。ヒーローやヒロイン、悪役が登場するのでなく、ただ僕はありのままの”人間”を描きたかったのです。」

◇出演が決まったとき
マイケル・ファスベンダー「この作品の話が決まったのはアリシアがブレイクする直前でした。その時点ですでに有名な女優をキャスティングすることもできたと思うのですが、監督から「アリシアに賭けてみたい」と打ち明けられました。彼女自身が持生来持っているポジティブな天真爛漫さがイザベルにぴったりだ感じたのを覚えています。彼女がイザベルを演じてくれたことが、この作品を成功へ導いたのだと思います。」

アリシア・ヴィキャンデル「元々、シアンフランス監督の作品のファンだったのですが、私がこの作品の話を聞いた時はすでにマイケルの出演が決まっていました。「作品に出たい」という想いと、「もしかしたら役をもらえないかも」という不安な気持ちが混在していましたが、失敗を恐れずにチャレンジして本当によかったです。」

◇「母」という役を演じてみて
アリシア・ヴィキャンデル「実生活では子供はいませんが、「将来家庭をもち、子供ができたときい私はどう感じるのだろう」と考えて演じました。この作品に出会い、イザベルという役を演じて、学ぶことがたくさんありました。」

<Story> 第1次世界大戦後のオーストラリア。帰還兵のトム(ファスベンダー)は、灯台守となって孤島ヤヌス・ロックに赴任する。明るく美しい妻イザベル(ヴィキャンデル)を得た島での最初の日々は平穏で幸せなものだったが、ようやく妊娠したイザベルが流産してしまう。イザベルは再び妊娠するが、今度は死産。しかし、そんなふたりの人生を根底から覆す事件が起こる。島に漂着したボートに、男性の死体と生後間もない赤ん坊が乗っていたのだ。死産の直後で悲しみに沈んでいたイザベルは赤ん坊に魅了され、本土に報告しようとするトムを説得し、実子として育てはじめる。ルーシーと名付けられた赤ん坊は健やかに成長し、ふたりに喜びをもたらすが・・・

監督:デレク・シアンフランス(ブルー・バレンタイン、プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命)
原作:「海を照らす光」(M・L・ステッドマン著/早川書房刊)
出演:マイケル・ファスベンダー、アリシア・ヴィキャンデル、レイチェル・ワイズ

2017年春、全国公開