いかにもフレグランス……じゃない展開、 ”今の気分”を反映してる!

KENZOが新たに発表したフレグランス「KENZO World」。そのものよりも、プロモーションビデオがまずはかなり話題になっていますね。ええ、香水については情報がとても少ないのだけれど(日本でその香りに触れられるのはいつ?)、その“言いたいとこ”がめちゃ伝わってくる映像作品だと誰もが根拠なく納得できるw まずはご覧あれ。

KENZO World - The new fragrance

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ラグジュアリーなボールルームから話は始まるものの、何となくそのままじゃない気配が漂うその際加減がまずニクい。そして、するりと部屋を抜け出たヒロインの弾けっぷりがね、もうたまりません。誰も止められない! 大人しくおさまったりなんかしないわよぉぉぉぉというのが商品コンセプトですね、わかります♫

フツフツ沸いてくる何かが爆発しちゃって踊り出したくなることあるあるある〜!と笑い飛ばしながら観るのがとびきり楽しい作品、だと思いますしね。

監督はスパイク・ジョーンズ(Spike Jonze)。顔も全身も躍らせて我々を魅了する彼女はマーガレット・クォーリー(Margaret Qualley)。アンディ・マクダウェル(Andy MacDowell、『ショート・カッツ』『フォー・ウェディング』などの)の娘さんだそう。
振り付けは“Chandelier”他のシーア作品でも有名な奇才ライアン・ヘフィントン(Ryan Heffington)。2011年にKENZOのクリエイティブディレクターに就任したキャロル・リム(Carol Lim)とウンベルト・リオン(Hunmerto Leon)が初めて手がける香りですからね、稀代なるセレクトショップ、オープニング・セレモニーの創業者でもある彼ららしくそのコンセプトと仕上がりは独創的なはず。

あ、肝心の調香を担当したのはフランシス・クルジャン(Francis Kurkdjian)。J・P・ゴルチェの「LE MALE」で一躍注目されて有名になった話題のパフューマーです。ピオニーとジャスミンといったフローラルノートに、アニマルノート(龍涎香/アンバーグラスに似せた合成香料みたいです)がプラスされているとのこと。

クリストファー・ウォーケンも再び踊りだす……w

さて、映像作品に話を戻しますね。スパイク・ジョーンズは、そもそもビョーク、ビースティ・ボーイズ、ケミカルブラザーズなどのミュージックビデオで注目を集めていた彼ですからね。で、彼自身が2001年MTVミュージックビデオアワードを受賞したファットボーイスリム”Weapon of Choice“のプロモーションビデオは、今回の作品の源になったような内容。クリストファー・ウォーケンの華麗な踊り、覚えている人もいるでしょ?……なんてこと考えていたら、やっぱりいました。早速マッシュアップさせてる人。

Fatboy Slim/Kenzo Perfume Ad Mashup

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そうそう。KENZO WORLDの公式サイトにもクスッと笑える演出が。画面右下の“パラパラ的小世界”で遊んでみてくださいな。