大島渚や吉田喜重、僕の映画のルーツである60年代の日本の独立系の監督たちの映画の匂いがする。現代の日本映画でそういう感覚を持つ映画に初めて出会った。   ―坂本龍一

ハードボイルドな設定なのに、いろんなことがえらくかわいいおかしなふたりだった。
映像のすばらしさは考えられないほど!ただ流してずっと眺めていたい。  ―吉本ばなな

過去を隠し別人として人と関わることなく孤独に生きる主人公(青木崇高)のもとに謎の女(大野いと)が現れる。
今回解禁された予告編では、互いに正体を明らかにしないふたりが、次第に惹かれあってゆく様子が、サスペンスフルに描かれている。
濃厚な色彩、優美な旋律、登場人物の息づかい…独自の芸術センスを持つ音楽家の半野監督ならではの、湿度のある濃密な映像に、坂本龍一、吉本ばななから絶賛のコメントが寄せられた。

本当の名を隠し”飯田健次”と別名を名乗ってひっそりと暮らす男。ある夜、突然男に預けられた謎の女。本当の姿を明かさないまま、ふたりは次第に惹かれ合っていく。しかし、お互いの隠された過去が明らかになるとき、哀しい運命の皮肉がふたりを待ち受けていた―。

本作は、パリを拠点に、映画音楽からエレクトロミュージックまで幅広く世界で活躍し、ホウ・シャオシェン、ジャ・ジャンクーなど世界の名匠たちを魅了してきた音楽家・半野喜弘渾身の監督デビュー作。14年前のパリで、まだ俳優になる前の青木崇高と半野喜弘が出会い、『雨にゆれる女』は生まれた。

『雨にゆれる女』予告

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【ストーリー】
本当の名を隠し〝飯田健次”という別人としてひっそりと暮らす男。人との関わりを拒む彼の過去を知る者は、誰もいない。
ある夜、突然同僚が家にやってきて、無理やり健次に女を預ける。謎の女の登場で、健次の生活が狂いはじめる。
なぜ、女は健次の前に現れたのか。そしてなぜ、健次は別人を演じているのか。お互いに本当の姿を明かさないまま、次第に惹かれ合っていくふたり。
しかし、隠された過去が明らかになるとき、哀しい運命の皮肉がふたりを待ち受けていた―。

監督・脚本・編集・音楽:半野喜弘 
出演:青木崇高 大野いと 岡山天音 / 水澤紳吾 伊藤佳範 中野順二 杉田吉平 吉本想一郎 森岡龍 地曵豪 / 十貫寺梅軒
企画・製作プロダクション:オフィス・シロウズ 
配給:ビターズ・エンド 2016年/ 日本/ カラー/ 1:1.85/ 5.1ch/83分
©「雨にゆれる女」members

11月19日(土)より、テアトル新宿にてレイトロードショー!