クリエイターの表現に対する境界線が再びボーダーレスになってきている。
特に、若い世代のクリエイターは日本でも画家や、映画や文章、音楽などの垣根なしに表現者として作品を発表することもある。
もともと、ジャン・コクトーやサルバドール・ダリやアンディ・ウォホールがそうであったように、クリエイターにとっては、どのような手法であっても表現したいものが明確であるならば自ずと、それがジャンルにとらわれることではないにかもしれない。
2016年のロサンゼルス映画祭で国際フィクション部門でコンペティションで受賞した若き女性監督Anaïs Volpé(アニアス・ヴォルペ)は、見事にそのようなボーダレスな表現を打ち出している。
彼女の今回の『HEIS』というプロジェクトは下記の3つの要素から成り立っている。
HEIS is an artistic crossmedia project written, directed and produced by Anaïs Volpé
_a feature film (未来のフィルム)
_a web series (ウェブ)
_an art exhibition(アートにおいてのインスタレーション)
すでに、このクロスメディアプロジェクトはアートとしてのインスタレーションも海外で発表したりしている中で、インディペンデントで製作された映画が受賞となった。
映像は、かなり実験的な要素が強いが、25歳の女性の家族の物語。
苦労して故郷に戻った彼女の、家族との葛藤を描いているという。
まだ、未知数な作家Anaïs Volpéだが、興味ある実験をしていることに注目したい!
映画でのメインヴィジュアル
今回受賞の『Heis (chroniques) 』
その他のプロジェクト映像
詳細は下記のページより