日本ピンク映画史上最大の作家、渡辺護。代表作に加え、自作解説を記録したドキュメンタリーも上映する大規模なレトロスペクティブを開催!
渡辺監督の残した数多くの名作の中から代表作・重要作を厳選し、自作解説ドキュメンタリーも含め全26篇を上映いたします。

【溢れんばかりの情熱と才能をピンク映画に捧げた巨匠、渡辺護】

65年『あばずれ』で監督デビュー。確かなテクニックで頭角を現し、70年代にはシーンを代表する職人監督として認められていきます。また美保純など才能ある女優たちを見出しました。愛する映画の記憶、女の情念、さすらい……ゼロ年代までに、悲喜劇をおり交ぜた200本以上の映画を撮った巨匠として知られています。

「©日活」

【珠玉の重要作品を網羅した、必見のラインナップ!】

一昨年フィルムが発見された幻の映画『あばずれ』に加え、70年の代表的傑作『おんな地獄唄 尺八弁天』『(秘)湯の町 夜のひとで』や、実際の連続暴行殺人事件を題材にした『日本セックス縦断 東日本篇』といったヒット作を上映します。また、役所広司主演の大作『紅蓮華』から遺作『喪服の未亡人 ほしいの…』、ニュープリントで甦る『変態SEX 私とろける』まで、幅広い作品をおさえた特集企画になります!

「©日活」

【監督の自作解説を記録したドキュメンタリーも併映】

晩年の渡辺監督に誰よりも寄り添った、映画監督・脚本家の井川耕一郎による「渡辺護自伝的ドキュメンタリー」シリーズを各関連作品とともに同時上映いたします。演出術や製作の経緯、裏話など、監督自らが作品を語る貴重なドキュメンタリー映像となります。より深く、渡辺護の世界観をご堪能ください。

渡辺護(わたなべまもる)
1931年東京生まれ。早大文学部入学後、八田元夫演出研究所に入る。その後、TVドラマの俳優、脚本家、助監督などの経験を経て、1965年、『あばずれ』で監督デビュー。ピンク映画界で活躍。東てる美、美保純、可愛かずみのデビュー作を撮り、世に送り出した。現在、確認できる監督作は210本だが、それ以上撮ったと言われている。2013年、新作準備中にがんに倒れ、亡くなる。


2014年に京都で開催された”渡辺護監督レトロスペクティブ”の予告

渡辺護レトロスペクティブ(京都みなみ会館・2014年12月12日~19日)

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在りし日の、渡辺護監督自身に語ってもらった
ドキュメンタリー映画 「糸の切れた凧 渡辺護が語る渡辺護」予告

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ピンク映画50周年を記念して製作された
渡辺護が企画・原案『色道四十八手 たからぶね』予告

『色道四十八手 たからぶね』(TREASURE SHIP: LATITUDES OF LUST)予告編

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特集
ゆきてかえらぬ 渡辺護 官能の映画旅

【上映作品】
『あばずれ』
『紅壺(復元版)』/併映『渡辺護が語る自作解説 新人女優を撮る』
『女子大生の抵抗』/併映『渡辺護が語るピンク映画史(補足)すべて消えゆくピンク映画1964-1968』
『渡辺護自伝的ドキュメンタリー 第一部「糸の切れた凧 渡辺護が語る渡辺護」前篇』
『渡辺護自伝的ドキュメンタリー 第一部「糸の切れた凧 渡辺護が語る渡辺護」後篇』
『おんな地獄唄 尺八弁天』/併映『渡辺護が語る自作解説 弁天の加代を撮る』
『㊙湯の街 夜のひとで』/併映『渡辺護が語る自作解説 エロ事師を撮る』
『日本セックス縦断 東日本篇』/併映『渡辺護が語る自作解説 事件ものを撮る』
『渡辺護自伝的ドキュメンタリー 第二部「つわものどもが遊びのあと 渡辺護が語るピンク映画史」前篇』
『渡辺護自伝的ドキュメンタリー 第二部「つわものどもが遊びのあと 渡辺護が語るピンク映画史」後篇』
『谷ナオミ 縛る!』/併映『渡辺護が語る自作解説 緊縛ものを撮る(一)』
『少女縄化粧』/併映『渡辺護が語る自作解説 緊縛ものを撮る(二)』
『婦女暴行事件 不起訴』/併映『非行女子学生 濡れはじめ(8mm短縮版)』
『変態SEX 私とろける』
『産婦人科 人妻異常体験』
『片目だけの恋』
『喪服の未亡人 ほしいの…』/併映『花の女王蜂性競乱(8mm短縮版)』
『色道四十八手 たからぶね』
『紅蓮華』

会期:
2016年7月23日(土)~2016年11月14日(月)
 連日21:00より ※9月12日(月)休館

会場:
ラピュタ阿佐ヶ谷