6月19日に閉幕した第19回上海国際映画祭だが、上映された日本映画は過去最高の50作品以上となり、いずれの作品もほぼ満席となる人気振りで、映画祭における日本映画の注目度や人気の高さが顕著であった。
日本映画として唯一コンペティション部門に出品された阪本順治監督の『団地』からは、藤山直美が最優秀女優賞を受賞する快挙を挙げたほか、山田洋次監督の『母と暮せば』、『家族はつらいよ』、岩井俊二監督の『リップヴァンウィンクルの花嫁』といった中国でも人気の高い監督作品には、チケットが発売と同時に即完売するといった現象が起きるほどであった。
そのほか、『64-ロクヨン-』、『世界から猫が消えたなら』、『オオカミ少女と黒王子』などの作品もチケットが即時完売となり、急きょ追加上映までされたほどだ。
「日本映画ウィーク」で上映された作品のみならず、映画祭推薦作、4Kデジタル・リマスター版の公開など、同映画祭で今までありえない日本映画が50作品以上も上映されることになり、いずれも高い人気を誇った。